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NEWS FEB 24,2022

BOSAI FASHION IDEA COMPETITION 2021 受賞作品発表


株式会社アーバンリサーチと「万博×環境 未来を描こうプロジェクト」が主催し、実施いたしました「BOSAI FASHION IDEA COMPETITION 2021」。
2021年10月31日まで、全国の高校・大学の学生の皆様を対象に防災に役立つアパレル・グッズの企画を募集いたしました。
学生の皆様が関心を持ってくださり、多くのご応募をいただきましたこと、厚く御礼申し上げます。
今回は最優秀賞1名を選出いたしましたので、お知らせいたします。

最優秀賞

中尾太紀さん
大阪芸術大学 デザイン学科 プロダクトデザインコース

【作品名】
OMAMORI

【コンセプト】
守る、着る、運ぶ、飲水する、隠す – 災害時に必須である行動を、ひとつのレインコートにまとめてデザインしました。
防風、防水性に優れたポンチョ型で、サイドジップ閉めてストラップを付けると容量の大きいバッグ代わりになります。
またフード部分に着脱ができるパックタイプのボトルを取り付けることで、災害時に必要不可欠な給水や、頭上からの障害物を守るヘルメットとしての役割を務めます。また、水害事故などの際は中の水を抜いて、浮き輪代わりに利用することも可能です。
布地のサイズの大きさを活かして、広げて使えば避難先で役立つ目隠しや、間仕切り、ブランケットとしても活躍します。
時間のないあらゆる災害シーンですぐに役立つ一着を目指しました。

———
また、今回最優秀賞に選ばれました作品につきまして、防災に関する有識者のコメントを以下にてご紹介いたします。

有識者コメント(一部抜粋)

太田敏一氏 (防災リテラシー研究所 代表)
災害時には、ふだん使っているものが役に立ちます。災害の時だけに使えるものというのは、結局その時に手元になかったり、使い方を忘れていたりして役に立たないことが多いです。
そういう意味では、今回の作品は、日常と災害時の両方を意識したアイデアが多くあったのはすばらしいです。 素材についても提案されている点も丁寧な作品だと思います。若い感性のデザインが「防災」という分野に現れてワクワクしています。

卜部兼愼氏 (GK design group 株式会社GK Kyoto シニアディレクター、NPO 法人防災デザイン研究会 理事)
⼤変素晴らしいと思います、良い点は、まさにフェーズフリーのコンセプトですね。多様な印象と、落ち着いたカラーでファッション性も⾼いと思いました。
改善点は、少し欲張り過ぎて、リアリティーを失って伝わる部分でしょうか。水ボトルがフードに付いているので、水を入れた状態の使用感が気になります。普段使っている時の形態が重要だと思いますが、私はバッグが良いと思いましたが、バックルが後付けでなく、常時感があればなお良いのでは。

吉井美奈子氏 (武庫川女子大学准教授 家政学)
災害時だけでなく、普段から様々な⽤途に使えるよう工夫された作品である。ファッションとしても若者にも受け入れやすく、フードの上のボトルの色を工夫すればお洒落に着こなすこともできるだろう。
大きなバッグとして防災避難品を入れておくこともできるが、普段も手に取りやすい被服の⼀つとして、身近なところに置いておくことが出来るのも魅力。

本作品は、2022年秋ごろに株式会社アーバンリサーチにて販売を予定しております。
多くのご応募をいただき、誠にありがとうございました。

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