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LIFE STYLE&BEAUTY AUG 19,2020

“おうち時間”も“おそと時間”も楽しめるホーローのある暮らし。<ovject>デザイナー三上嘉啓さんインタビュー

<割れない・直火OK・食材の味に影響しない>ホーロー製品。
その特徴を生かして自宅だけでなくアウトドア兼用で使う人も増えています。
今回はギフトブランドmusveで注目のホーロープロダクト<ovject>のデザイナーをお招きしてインタビュー。


金属製品とは思えない、まるで陶器のようなすべすべとした見た目が特徴のホーロー製品。
落としてもへっちゃらな強度もあるホーロー製品はおうちでのごはんを素敵に彩ってくれたり、最近人気のベランダランチやもちろんアウトドアにだって連れて行きたくなります。
そんな様々なライフスタイルを楽しむ人への贈り物として、ギフトブランドmusveでも今注目を集めているのが“ホーロー”の製品シリーズ<ovject>。

プロダクトデザイナー三上嘉啓さんが手がけるホーローは、従来の家庭的な雰囲気とは一線を画す、スタイリッシュでかつ使い勝手の良いものばかり。

今回はそんな三上さんをお招きして、ovjectにまつわるストーリーをお聞きしました!

三上嘉啓
Art Director / Product Designer

1984年兵庫県出身。プロダクトデザインをはじめに、コンセプトメイキング、ブランディング、アートワーク制作など領域を横断した創作活動を行う。
ovjectではデザイン・ブランディングを手がける。
https://yoshihiromikami.com/

インタビュアー:山下隼矢(musve)

musve 山下隼矢(以下、山下) 今日はよろしくお願いいたします。三上さんは様々なプロダクトのデザインをされていますが、ホーロー製品との関わりは今回が初めてでしょうか?

三上嘉啓さん(以下、三上) はい。今回が初めてですね。
環境に負荷を掛けない素晴らしい素材に関われて光栄です。大量生産というよりは中量生産の工業製品と工芸品の中間にあたる物で、大量生産品にはない、個体差などが面白い要素でもあります。

山下 ホーロー製品を手がけるに当たって、工夫された点や苦労なさった点を教えてください

三上 焼くときに吊り下げて省スペースで焼ける形状が生産性やコストを考えると良いのですが、そこを重視すると同じような形状にしかならないので、新しくつくる意味がない。生産性を考慮しつつどう個性を出すのか…という部分がいつも課題になります。

山下 ovjectの製品は職人技が使われているんですよね。

三上 はい。へら絞り(金属板を回転しながらヘラを押し当てて変形させる)の器の場合、肉厚が無い分、外側の形状と内側の形状が表裏一体の形状なんです。ごまかしが効かないので、独自性を出すのが難しいんです。

そういえば職人さんとやりとりしている時に、ブランド名の“ovject”のスペルが違っているんじゃないかって連絡が来ました。でも本来の“object”ではなく、視点を変えるという意味でPCのキーボード上でbの隣にあるvにしたんです。
間違っているけど間違いじゃないんですよ、という哲学的なやりとりをしたのが印象的でした(笑)

山下 ホーローは落としでも割れにくいんですよね?

三上 もちろん表面のコーティングがかけたりはしますけど、真っ二つに割れたりはしないんです。ホーローは自由度で言えばそこまで高くない素材なんです。コストも考えないといけないし。でも制限はありつつも環境に害を与えない素材で、今の時代にぴったり。リサイクル性もあるし長く使える。それに落としても割れない丈夫さも魅力です。

山下 ホーローって重たいイメージでしたけど、これは軽いですね! 見た目の印象よりだいぶ軽い。

三上 重たくしようとしたらもう少し厚い板を使うんですが、家庭で使うことや日常的な製品であること考えるとこの厚みになったんです。厚いと値段も上がりますしね。

山下 不思議ですよね、ホーローって。見た目は陶器っぽくもあるし。
ovjectの製品はサイズ展開も使い勝手が良くて、例えばこのプレートボウルはサイズ違いで重ねられるのも特徴ですよね。これは最初から重ねられるようにしようと考えられたんですか?

直径の同じボウルとプレートはこのように蓋つきボウルとして重ねることもできます。

三上 料理をテーブルに並べた時に、どういう料理でも対応できるようなサイズ展開がいいなと思って。かつプレートがボウルの蓋になるなどセットで使えるようにしたりとか、機能的な部分も考えました。

山下 今までホーロー製品を使ったことなかったんですが、よく見るホーロー製品はシンプルで実用的で…どちらかというと家庭的なイメージでした。ですが最初に展示会でovjectの製品を見たときに、“えっこれホーローなんだ!”と驚いたんです。

このマットな質感もovjectの特徴の一つ。この釉薬はovjectを手がける大阪の老舗ホーロー加工メーカーの阪和ホーロー独自配合だそう。他のメーカーにはないデザインにマッチしたカラーリングも魅力。

今までにないデザイン性や表現力があって、面白さもありつつプロダクトとしてもこだわりもあるブランドだなと。例えばこの取っ手が取れるマグカップなんて、すごく面白いですよね。

三上 これはホーローらしさを考えたときに、素材は鉄なので、それがわかりやすい機能の商品を作れないかと思ったんです。で、(磁石でくっつく)取っ手をつけてみようと。

山下 この発想が面白いと思いました! ドリップケトルも異素材(木)との組み合わせが面白いですよね。

ドリップケトル ガスコンロにもIHにも対応

三上 このケトルは蓋にこだわりがあって、本当だったら折り返した形の方が確実に蓋が取り扱いやすくはあるんですが、そこは造形にこだわってこのような形にしました。

山下 フォルムすごく可愛いなって思いました。この注ぎ口など熟練の職人さんが手がけてらして、かなりこだわって作られているいますよね。コーヒー用に欲しいです。

三上 このケトルはティーポットにも使えるんですよ。容量も1.8リットルあって。

山下 たっぷり入りますね。ケトルはガスコンロだけでなくIHでも使えるのは嬉しい。ホーロー製品は火にかけて使えるのも特徴ですよね。料理用の両手鍋だけでなく、ネットでキャンプでボウルやプレートを料理に使用している人のブログを見かけたことがあります。

※製品によりガスコンロ/IH/オーブンなど使用範囲が異なります。製品説明を必ずご確認ください。またいずれも電子レンジの使用はできません。
高温で使用するとコーティングを損傷したり変形する場合があります。焚き火などでの使用はメーカー推奨ではありませんのでご使用の際はご注意ください。

三上 僕もほうろうボウルでパスタを折って茹でたことがあります。
ホーローはよく冷える材質でもあるので夏場も使い勝手がいいんです。暑い日はデザートなどを入れて冷えた状態で食べたりしています。

山下 この暑い夏時期にぴったりですね! 確かに器ごと冷蔵庫で冷やしたら見た目にも美しいデザートボウルになりそうです。

ovjectは価格帯もお手頃なので、独身一人暮らしの人から大家族、家での料理をする人、アウトドアが好きな人。いろんな方へのギフトにもぴったりだと思います。

三上 はい、自由に色々な人に使っていただけると嬉しいです。

山下 新型コロナの影響で、春頃から“おうち時間”を充実させる調理器具や食器が人気なのですが、同時にベランダでキャンプ風に過ごしたり、また混んでいないキャンプなど“おそと時間”をより深く大事にする風潮があります。
ovjectは家でもアウトドアでも使いやすく、また使いたいと思うデザインなのもいいなと思っています。どちらかではなく両方で溶け込むデザイン。
そこもとても魅力的。

ちなみに三上さん自身はこの春の自粛期間などで生活に影響はありましたか?

三上 元からマイペースな方ではあったのですが、Web会議などでより時間を有意義に使えるようになりました。瞑想をしたり運動をしたり、植物の世話をしたり。健康に気を使うようになりました。それと、本当に大切な物事が明確になったように感じます。形の有無を問わず、やりたい事、つくるべきものをブレずに続けていきたいです。利益や流行などの一過性の要素だけではなく、精神性や伝統など背景にある、伝え残すべき事柄をより意識するようになりました。頑張り方が変わった気はします。

山下 これから先もまだしばらくは“おうち時間”が続きそうですし、三上さんのように自分のライフスタイルを含め大切なものを見つめる時間は大切にしたいですね。先ほどもお伝えしたようにovjectは様々な人のライフスタイルに寄り添ってくれるアイテムでもあります。新作も楽しみにしています! 今日はありがとうございました。

> ovject ウェブサイト

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(URBAN RESEARCH ONLINE STORE)

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