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橘川 麻実 JAN 29,2020

みちくさ着物道
【#2】服なのに着れないって!


着付けを習い始めるも…

第1回のコラムを読んでいただいた皆様、ありがとうございました。恐るおそる同業の知人たちにも読んでもらったのですが、軒並み好評でホッとしております。今回初めて訪問していただいた方、第1回はこちらです。ぜひ併せてお読み下さい。

先日「センスオブプレイスアーバンリサーチ」のセールで見つけたコート。「着物にも合わせられる!」と即買い。(前合わせが逆だったのでボタンを付け直しました)

さて、「着物を着よう!」と思いたった私は、近所の公民館で行われている着物サークル(なぜか着付け教室とは言わない)に入会しました。

先生は(おそらく)70代ぐらいの上品なマダム。

「まずは着物をこう持って、一度持ち上げてから床スレスレに下ろして…」「身八つ口から手を入れて、いち、にぃ、さぁん!」「お太鼓枕を背負うときは〜右足を一歩出して〜少しのけぞって~」

なめらかに紡ぎ出される言葉は、まるで歌のよう。そして先生の言う通りに手を動かすとあら不思議、着物が着られちゃったじゃありませんか~!

他の生徒さんたちも「素敵ね♪」と口々に褒めてくれてくれます。

しかし1回目のお稽古のときはそのまま満足して帰ったのですが、回数を重ねるうちに私の頭の中には、ギモンと「なんか違う…」という気持ちが生まれてきたのです。

何が違うのか

唐突ですが、Tシャツとジーパンでもおしゃれな人と、そうじゃない人がいますよね。サイズ感だったりロールアップのバランスだったり…。それはアイテムというよりも着方なのですが、私が着物で出会った最初の壁がまさにそれでした。

多くの着付け教本にも書いてありますが、正統派の着付けでは「衣紋はこぶし1つ分」「半衿は着物から人差し指の第一関節分」が目安。ところが、私が素敵だなと思う着こなしをインスタグラムなどで見ていると、衣紋もグイッと抜けているし、なによりも半衿の見え方が全然違うのです。

理想→現実。せっかく半衿につけたオカピ&ハシビロコウが消えてゆく……

一体どうやると、こうなるのか?
そこからが着付けとの格闘のはじまりでした。

まずは半衿をどうしたらたくさん見せられるのか。「半衿 いっぱい 着方」などをキーワードにせっせと検索。出てきたYouTube動画を片っぱしから見て、自主練を重ねます。

それでも90度に合わせた衿は気がつくと鋭角になり、ピシッと張り付いていたはずの着物の衿の中へ消えていきます。気が短い私は着ながらもイライラ、出かけた先でも衿が気になって常に触ってしまう…。

なぜなんだ、なぜ、なぜ……服なのに着れないって!
(注:心の叫びのため“ら”が抜けています)

それでもめげずに着物を着ては出かけていくのですが、出かけた先で「すごーい、着物ってすぐに着られるようになるの?」なんて言われると「着ること自体はすぐできるんだけど…」と、口を濁してしまうのが現状です。

でも、出かける。出かけることが大事

そんなストレスフルな“着付け問題”は衿だけではありません。帯もまた初心者にとってハードルの高いもの。なぜ帯というものはあんなに長いのだろう…。

そんなネガティブな気持ちを払拭する「目からウロコ、マジ神!」な手法についての話を次回しようと思います、乞うご期待!

PROFILE

橘川 麻実 Writer & Editor

ライター歴20年。ストリートファッション誌にてキャリアをスタートし、ファッションの第一線…ではなく第三線ぐらいに地味に生息。足を使った情報収集がモットーです。

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