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橘川 麻実 FEB 26,2020

みちくさ着物道
【#4】着物界は謎語でいっぱい!その1


皆さま、こんにちは!

このコラムが隔週水曜日の正午に更新されていること、そろそろ気づいていただけましたでしょうか(なので挨拶はこんにちは)。

そうそう、書かせていただくようになってから「URBAN RESEARCH MEDIA」のコラム以外の記事もめっちゃチェックするようになったのですが、先日あがってた“おしゃれ秀吉の愛ちゃん”の記事、ご覧になりましたか? 可愛い…好き♡と思いました(まだの人はこちら←でもコラムにも戻ってきてね♪)。

おしゃニスタがこぞって行っていた「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」展へ。姿勢は悪いですが、ミナっぽさを意識した羽織(おうち柄)、可愛くないですか?

さて「着物には“格”に応じた種類がある」というのは、着物を着ない人にも知られた事実。今日は、その中でどうしても解せないことを調べてみました。

着物の種類がなんかヘン!?

「着物は大まかに分けて、小紋、色無地、 付下げ、訪問着、留袖、振袖」がある。

多くの教本にはこのように書かれており、丁寧な表でこのシーンにこれはOK、NG
などと分類されています。

ひとつずつ、見てみましょう。

「小紋」=柄が一定の間隔でついている(「小さい」「紋」ですもんね、分かります)

「色無地」=無地、または地紋のみ(いろんな「色」の「無地」だからね、分かります)

「付下げ」=裾と片袖、胸元に柄が入っている(柄が「付け」「下げ」られているらしい、まあなんとなく分かります)

これらは柄についての名称で、

「振袖」=袖が長い(振るぐらい長い袖ってことでしょ)
「留袖」=袖が短い(その袖を留めたってことでしょ)

これは袖の長さで区分している、分かりますよ。ええ。

でも、でも、でも……

「訪問着」ってなんだよ~!

もし洋服の区分で、ジャケット、パンツ、スカート、ワンピース、一張羅……って言われたら「は?」ってなりませんか?

なぜ訪問着だけレイヤーが違うのか……気になった私はウィキペディアへGO。

大正初期に三越呉服店(現・三越)が命名して売り出した。

Wikipediaより

なんだって!? でもウィキペディアをそのまま信じるのは、一応プロのライターとして詰めが甘いので、参考資料の欄に書いてあった本を取り寄せました。

『「主婦の友」90年の知恵 きものの花咲くころ』主婦の友社2006年刊より

該当ページを確認したところ……兄貴、裏が取れました! やはり「訪問着」は、呉服屋が売るためにつくった造語だったとは……。

それゆえ、訪問着には明確な決め手がなく「これって訪問着?付下げ?」という会話がよく聞かれるなど、紛らわしいことこの上なし。

これがいわゆる「訪問着」。着物にまったく興味がなかった数年前、友人の結婚式のために一式レンタルしたもの。

こちらの本には、訪問着がなぜ「絵羽」とは呼ばないのか、ということも記載されており(絵羽じゃなくてもいい感じだったら訪問着だよ〜みたいな)、なんとまあそのゆるいこと!

あまり納得はいきませんが、世の中には商品名が通名となって認知されているものがあり(マジックテープ、トレーナーなどはよく原稿に書いてしまい、校正さんの赤字が入ったものです…)、逆にキム・カーダシアンが「KIMONO」を自分のブランド名にして商標をとろうとしたみたいに、三越が「訪問着」を商標登録しないでくれてよかったな……ということで今回のお話はおしまい。

もうひとつめっちゃ気になる謎語があるのですが、それはもう少し調べてからご披露しようと思います。

ではまた、再来週の水曜日に!

PROFILE

橘川 麻実 Writer & Editor

ライター歴20年。ストリートファッション誌にてキャリアをスタートし、ファッションの第一線…ではなく第三線ぐらいに地味に生息。足を使った情報収集がモットーです。

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