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水野 春奈 APR 01,2020

知ってたらちょっと嬉しい“日本”の何か
第5回「東京半日旅(脳内)」


「嗚呼、何処かに出かけたい」。そんな気持ちでいっぱいの春を迎えている2020年。お花見も最小限に抑え、基本的には家での生活を心がけているのだが「去年の今頃は都内の桜を見まくっていたなぁ」と思い出した。

目的も特に定めずにぷらりと出かけることがある。長いこと東京に住んでいても未訪の地が数多あることに気づいてから、ちょこちょこと都内を探訪することにしている。私は「海外でワーキャーする前に日本を知れ」という信条の持ち主でもある(でも海外旅行も大好き♡)。

たまに実行する都内探訪の強力な味方となるのが「都営まるごときっぷ(1日乗車券)」だ。都営地下鉄、都バス、都電荒川線、日暮里・舎人ライナーにまるっと1日、乗り放題というお得なチケット。

行きたい場所に連れていってくれる最高の1枚!

今年は新型コロナウィルスの影響で思うようにお花見ができぬ日々。ということで、昨年の画像を使用し、都営まるごときっぷを活用した桜めぐりを振り返ってみようと思う。約半日で周ったので数は少ないが、朝から気合を入れれば、この倍は行けると思う。課題は早起きのみ。ちなみに各所の桜はすべて美しかったことを先に記しておく。さて出発。

(1)五反田→(都営浅草線)→泉岳寺
集合は五反田駅。都営浅草線で泉岳寺駅へ。泉岳寺といえば忠臣蔵。忠臣蔵といえば年末大型時代劇。「東宝、松竹、東映…」と、境内や義士墓所に並ぶ玉垣に刻まれている寄進者(会社)のビッグネームを眺めて楽しむ。時代劇の大御所のお名前も発見。東京に暮らして20年以上だが、実はこの日が初めてだった泉岳寺。しっかりと義士墓所もお参りする。

(2)泉岳寺→(都営浅草線)→浅草
やはり外せない浅草。亀十でどら焼きを購入し、仲見世をぷらり。最高にイカした昭和感溢れる土産物に群がる外国人の皆さま、とても微笑ましい。木刀をぶん回してた。

私も「はるちゃん」の缶バッジを持っていた。

浅草寺を参拝した後は隅田川の方へ。スカイツリーと桜。川を行き交う水上バスに乗りたい気持ちもやまやまだったが、都営まるごときっぷの存在は無視できないので泣く泣く我慢。後日、デート等で訪れようと思う(具体的な予定なし)。

これぞ「平成の東京」という風景(この時はまだ平成でした)

(3)浅草→(都営バス)→日本橋
次の行き先は決めていなかったため、ちょうど目の前に来たバスに乗り日本橋へ。この気ままさ加減がたまらない。老舗などで出汁の試食をしまくる。もちろん、かつおぶしも購入。日本橋のほとりからお花見船が出航していた。ちょっとうらやましくなる。クルーズは富の象徴。浅草での水上バスといい、日本橋のクルーズといい、どうやら私の中で“船欲”が急上昇していた模様。

(4)日本橋→(都営浅草線)→東日本橋/馬喰横山→(都営新宿線)→九段下
最後はド定番な桜の名所をハシゴ。靖国神社では、よくニュースで耳にする「桜の標本木」を初めて見る。「これが“オールオブサクラ”の基本なのか!」など叫びつつ。神社の奥の方は人がまばらで最高の夜桜スポットであった。

そしてそのまま徒歩で千鳥ヶ淵へ。この日は強風のため、お堀のボートは中止。その昔、桜を見るためにボートに乗った同僚が船着き場に戻れなくなる、という珍事を目の当たりにしたことがある。「♪その船を漕いでいけ、お前の手で漕いでいけ♪」と、かつて武道館で歌っていたTOKIOの『宙船』が、今になっても耳の奥でこだまする。

ライトアップが凄まじい。人ごみも凄まじい。

こんな感じで半日の桜めぐりは終了。反省点は「もっとバス路線を活用せよ」という部分だろうか。都バスの路線をもう少し使いこなすことが今後の課題。ちなみに後日、この課題をクリアすべくバスの旅にも挑戦したので、それはまた別の機会に。とにかく今は脳内トリップで我慢、我慢。

桜の季節ではなくとも、都内ぐるりの旅は楽しいのでおすすめ。遠出をしなくても、素晴らしき場所はまだまだたくさんあることを再確認できるはず。ここ最近は心が痛むニュースだらけだが、当たり前のことを当たり前にできる日々が早く戻ってきますように……。ほんとに何処か行きたい!(心の叫び)

PROFILE

水野 春奈 Writer & Editor

テレビ情報誌記者を経て、仏教美術を学ぶため京都の大学に社会人入学。長年にわたり、寺社仏閣や歴史にまつわる広告などの編集制作を手掛けつつ、エンタメ関連の執筆も多数。趣味はストイック寺めぐり、新宿三井ビル会社対抗のど自慢大会鑑賞、特技はイントロクイズ。好きな食べ物は白米とタマゴサンド。

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