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KANTARO JUL 13,2020

新型コロナウイルスの影響について
〜価値観を見直すきっかけをくれた〜


今回の新型コロナウイルスがもたらした私への影響は、世界を飛び回りながら仕事をしている私にとって、とても大きなものとなった。

そもそも過去を辿れば、2020年の1月から2月の頭までの30日間、私は上海に滞在する予定であった。

私は、予定通り2020年の1月8日、上海入りをした。

そして、上海で普通に生活をしていたのだが、1月の中旬ごろから、『武漢で発生した新型コロナウイルスが、中国全土にまで広がり始めている。』というニュースが流れはじめ、上海の街の空気感は、1月の初めの頃よりも、少し緊張するようになっていた。

それから旧正月(2020年の旧正月は1月25日だった)の3日前に、新型コロナウイルスの影響により、急遽、上海のお店を一旦、無期限の長期休業する事になった。

それにより、当初の予定よりも2週間ほど早く、私は日本に緊急帰国することになった。

それから2週間ほど大阪の自宅で自粛生活をし、その後2月中旬にシンガポールへと移動した。

2月中旬のシンガポールは、それほど新型コロナウィルスに対しての緊張感はなく、まだまだ大きな問題にもなっていなかった。

それでも、念のために銀行やショッピングモールなどの人が密集する施設では、『検温をしてからの入店』というような形がとられていた。

それから2月下旬にはロンドンへと移動。

その頃のロンドンは、「新型コロナウィルスの問題はアジアで起こっている問題」といった感覚で、全く危機管理や対応がなされておらず、完全に『対岸の火事』と言うような空気感であった。

地下鉄に乗っても誰もマスクをしていないような状況だった。

そこから日本に帰国したのが3月の頭。

その後に予定していた台北への渡航は、台湾の入国拒否により渡航できず。

その後すぐに日本よりも先にイギリスがロックダウン。

3月中旬にはシンガポールもロックダウンを始め、入国すことができなくなった。

この時点で私は日本から出国することができなくなってしまっていた。

それからほどなくして4月初旬。

日本でも緊急事態宣言が発令され、ますます私は身動きが取れなくなっていった。

2月の時点では、まさかここまで大きな事態になるとは予想できていなかったので、シンガポールに住む家族ともいつも通りに別れたのだが、、、。

これで約4ヶ月以上。。。

妻と息子にも会えない日が続いている。

しかし、今まで以上に『テレビ電話』をする時間が増え、直接会うことはできてはいないにしても、画面越しに顔を見る機会は今まで以上に増えたような気がする。

新型コロナウイルスによって、私の生活はこのように一変したのであった。

仕事の現場でも、『働き方改革』という名のもとに、大きな変革が起ころうとしている。

『アフターコロナ』や『ウィズコロナ』といったような言葉が私たちの意識を高め、働く時間の見直しや雇用形態の見直し、料金等の価値観の設定や、お客様とスタッフの安心安全の徹底など、様々なことがこの期間で見直された。

業績はもちろん悪化しているが、そういった見直しがされることで、一企業としては『怪我の巧妙』といった感じで、良い効果がもたらされたような気もする。

新型コロナウイルスのショックは、私たちの価値観を大きく変えたと言っても過言では無い。

少なくとも私にとっては、あの9.11の同時多発テロや、3.11の東日本大震災の時よりも、リアルな感覚があり、なぜか「変わらなければいけない。」という衝動をかき立てられた。

「自分で自分のことを守る。」

この言葉が頭の中で何度も繰り返され、今後の私の生き方の真髄となる気がしている。

会社組織や国。

自分が所属する会社組織や国からのフォローは、その生命体全体が同時にダメージを受けたとき、全く機能しないという事を思い知らされた。

だからこそ、「自分で自分のことを守る。」という、「覚悟を持って生きていくこと」がこれからは必要になると、強く思うようになったのである。

私にとっての『自分という範疇』は、個人であり、家族であり、会社組織であり、日本という国家であるわけだが、今回は、『家族』というカテゴリーまでが、リアルな『自分の範疇』だと感じられた。

これが私の本心だ。

非常事態宣言になり、行動を制限されてしまった私には持て余す時間がたくさんあったので、たくさんのことをゆっくりと考え直すことができた。

1番の焦点になったのは、やはり人生という名の『時間』だった。

これまで働きづめだった私の時間(人生)。

社会人になってから、これまでは、こうやってゆっくり過ごす事もほとんど無かったのであるが、いざこういうようなゆっくりとした時間を過ごしてみると、とても有意義であることに気がついた。

50歳でセミリタイヤすると決めている私であるが(5年後の2025年)、思い切って、来年あたりにでもセミリタイヤしようかな?と思うようにもなった。

時間は本当にかけがえのないものだ。

お金を稼ぐために時間を使わなくてはいけないが、お金で時間は買うことができない。

しかし、時間を使って稼いだお金で、有意義な時間を過ごす事は出来そうだ。

もうこれ以上自分の時間を使ってお金を稼ぐ必要はなく、稼いだお金で有意義な時間を過ごすことに専念してみるのも悪くないと思う。

もちろん、今よりもっと贅沢で至福な時間を過ごそうと思えば、もっともっとお金が必要となるのだろうが、私にはそのような欲望はなく、本当に幸せだと感じれる最低限のものがあれば充分である。

結果的に、新型コロナウイルスは私の生活スタイルを変えただけでなく、私の人生観や価値観も変えてしまった。

さて、そろそろ自分の人生を謳歌するために、それだけに集中して生きてみようかな。

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PROFILE

KANTARO 美容師 / LIM統括ディレクター

東京、大阪、ロンドン、シンガポール、香港、中国などの世界の各都市を、週ごとに点々と移動しながら働く美容師。『LIM』いうグループの統括ディレクターを務めており、ブランディングやマーケティングを行う。常日頃から『美容師の新しい生き方』を模索しており、50歳でのセミリタイアを夢見ている。いつまで経っても、怠け癖が抜けない、働き者の中年男性である。

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