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KANTARO MAR 17,2020

自分の人生をデザインしていく


趣味を仕事にしたけども、
もう一度、
仕事を純粋な趣味に戻せるか?

私の職業は美容師だ。

高校を卒業してすぐの19歳の頃から『見習い』として、美容師の世界に入った。

それからなんだかんだで今日まで、26年。

これまで美容師の仕事一筋でやってきた。

大阪の人気有名サロン『LIM』に拾ってもらうような形で採用してもらい、そこで一人前のヘアスタイリストになるための修行を行った。

23歳の時に、無事にアシスタントからヘアスタイリストに昇格し、程なくして、客数や売上も組織の中でトップになり、人気有名サロンのトップスタイリストと呼ばれる存在になった。

人気有名サロンのトップスタイリストとなったわけだから、自動的に業界の中でも注目される有名ヘアスタイリストとなったわけだ。

季節ごとにトレンドスタイルや新しいテクニックを作り上げて、その名を轟かせた。

ファッション雑誌や業界誌のヘアメイク、ヘアーショーやセミナーの大舞台にも立たせてもらうことも増えていった。

自分で言うのもなんだが、40万人以上いるといわれる日本の美容師の業界の中で、私の名前を知らない美容師など一人も居ないと言っても過言では無いと思うぐらいにまでは昇り詰めた。

つまり、私は美容師業界の中での『カリスマ』となったのだ。

美容師の仕事内容は、『お客様を綺麗にして幸せにする。』というのが大前提ではあるが、実はそのようなシンプルな仕事だけが私たちの仕事というわけでは無い。

スタイリストデビューして5年〜10年ほどすると、次のステージの仕事に取り掛かるようになる。

組織のリーダーとして店長やマネージャーとなったり、独立開業などにより、チームづくりやマネージメントといわれるような、美容師らしからぬ仕事も覚えていかなくてはいけなくなるのだ。

私自身に関して言えば、『ヘアスタイリストとして売れれば独立。』という、よくある王道な道は選ばず、組織の中に残り幹部となり、組織を大きく拡大、展開する方向で生きていく道を選んだ。

2006年に、大阪から東京へと進出し、東京進出を成功させ、東京でも組織をどんどんと大きくした。

その甲斐あって、美容業界では『最強のナンバー2』とも呼ばれ、チームビルディングのプロフェッショナルにもなった。

組織が大きくなって行くのと比例し、LIMの勢いを海外にも伸ばし、2009年シンガポール、2014年ロンドン、2017年香港、2019年台湾、2020年には上海にも進出した。

海外展開のノウハウも身につけて、グローバルな美容師の先駆けともなった。

今では毎週月曜日になると飛行機に乗って、世界中を飛び回りながら美容師をしている。

そんなこんなの26年間の美容師人生。

まぁ、言ってしまえば、美容師がやる仕事のすべてをやり尽くした。

いや、、、、。

もしかしたら、美容師としての仕事の可能性のそれ以上の仕事を全てやり尽くしてしまったような感じもある。

そんなこんなで、『美容師の仕事の範疇で、これ以上に何か新しいことってあるの?』っていう感覚になっていて『行き止まり』を感じている真っ最中なのである。

これ以上に、売上や利益を増やしてもつまらない。
これ以上に、スタッフの数を増やしてもつまらない。
これ以上に、サロンの数を増やしてもつまらない。
これ以上に、国や都市を増やすのもつまらない。

とにかく、何かが『大きく』なったり、『広がったり』しても、そこに新鮮さややり甲斐は無く、とにかく全くつまらないのである。

せめてもの唯一の救いがあるとすれば、『ヘアスタイルをお客様一人一人にデザインして作り、お客様を幸せにする。』という、最もシンプルな美容師の本質であるその仕事が、今でも変わらず大好きであるという事だ。

18歳だった私は、ヘアデザイン(ファッション)という『趣味』を自分の『仕事』にした。

そして全てをやり尽くした感のある今、もう一度、ヘアデザインという『仕事』を純粋な『趣味』にしたいと思っている。

『仕事』ではなく、『趣味』にしたいのだ。

それが、私の今の一番の目標だ。

私の中での『仕事』の定義はお金をもらってやる事。
そして『趣味』とはお金を使ってやる事だと定義づけしている。

『一生、死ぬまで美容師がしたい。』

私の周りにはそう言う美容師もいっぱいいるけど、『仕事』として美容師がしたいのか?『趣味』として美容師がしたいのか?

私にとってはその『前提』がとても重要なのである。

自分の人生の中で、『仕事』というものに時間と情熱を注ぐのは30年間だけ。

50歳までに『リタイヤ』しようと、30歳になった時に決めた。

美容師という仕事が大好きだし、誇りにも思っている。だからこそ、美容師という仕事を『仕事』という側面だけで終わらせたく無いのだ。

だから、50歳まで。

そこまでは行けるところまで突っ走ろう!

そう思いながら今まで突っ走ってきたら、なんだか知らない間にゴールテープを切ってしまっていたみたいなような感覚。。。

まだまだ余力はあるんだけど、余力を残したままテープを切ってしまったようだ。。。

もうこの際、来年でも良い。

出来るだけ早く仕事を趣味にしたい。

自分の人生なんだから、自分でデザインしたい。

さて、次の『仕事』は何しようかな?

PROFILE

KANTARO 美容師 / LIM統括ディレクター

東京、大阪、ロンドン、シンガポール、香港、中国などの世界の各都市を、週ごとに点々と移動しながら働く美容師。『LIM』いうグループの統括ディレクターを務めており、ブランディングやマーケティングを行う。常日頃から『美容師の新しい生き方』を模索しており、50歳でのセミリタイアを夢見ている。いつまで経っても、怠け癖が抜けない、働き者の中年男性である。

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