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河合 桂馬 MAY 24,2021

~On The Road~ 車の生活 Vol.29
トイレ・ゴミ問題(前編)「バンライフはみっともない!?」

家に住むことを辞め、
車で生活していたDJ河合桂馬のVanlifeレポート。
(第29話)トイレ・ゴミ問題(前編)「バンライフはみっともない!?」


みなさんお久しぶりです。
半年ぶりの更新となってしまいました。

なんと、ガンが再発しちゃいました!早っ!!(笑)
Vol.26でガンになったことを公表し、Vol.27で治療の経緯をお伝えしました。

治療を終え、去年の10月11日に退院し、新たな人生を歩んで行こうと思ったのも束の間、11月30日の検査にて、喉の部分にガンが再発していることが発覚してしまったのです。

そして主治医から驚愕の事実を突き付けられました。
再発のガンは完治が望めず、
このまま何も治療をしなければ余命は3ヶ月程で、
抗がん剤と、分子標的薬の治療を受ければ、
平均余命は8ヶ月ですと。

なんですって〜〜!?
さすがにそりゃ〜まずい!!

かなり動揺しましたが、主治医の言う通り、抗がん剤と分子標的薬の治療を週1回通院しながら受け続けました。

その効果があったようで、余命3ヶ月はクリアしました。

その後主治医の勧めで、まだ日本では2箇所の病院でしか受けられない、BNCT治療という新しい治療を今年の3月18日に受けました。

治療後3ヶ月はその効果を判定するために他の治療は受けられないので、現在は経過観察中です。

おかげさまで、今は特にひどい痛みもなく、体調も良くなり、ようやく執筆に向かえる精神状態になりました。

というわけで、前置きが長くなりましたが、
今回から2話にわたり、バンライフの一番の悩み、
トイレ・ゴミ問題についてお伝えしていきます。

最近、バンライフという言葉が日本でもだいぶ浸透してきているように感じます。

自分が海外のバンライフムーブメントを知った2015年ごろは、インスタグラムのハッシュタグ#VANLIFEは相当な数の投稿があったにも関わらず、#バンライフはほぼありませんでした。

しかし2021年5月現在#バンライフを検索してみると、
8.2万件の投稿があり、バンライフなんちゃらのような名前のアカウントもかなり目にする機会が増えましたし、バンライフ関連の日本人YouTuberチャンネルも多く見られます。

おそらくキャンプブームの後押しもあってか、

「バンライフ=おしゃれで自由で楽しそう」

というイメージが出来上がっているようです。

バンライフってなんなんだ?

日本での最近のバンライフの盛り上がりを見ていると、改めて、バンライフってなんなんだろうという疑問がわいてきます。

企業が新たな消費を促そうと、使えそうなキーワードのもとにマーケティングを展開し、それが広く一般大衆に認知され、社会的な流行になり、みんなで一斉にそのブームに乗っかるということは日本ではおなじみの社会現象ですが、このバンライフについても同様に思えるのです。

以前の例だと、たとえば

「グランピング」

というキーワード。

今では使うのが少し恥ずかしい感じの言葉になってしまった感が否めません。

グランピングの源流は、英国の貴族達がハンティングを楽しむ際に、豪華なキャンプサイトや食事を用意させ、上げ膳据え膳で自然を満喫するというものでした。

1990年代に、日本ではオートキャンプブームが巻き起こり、2010年ごろにはフェスの流行とも相まって、第二次キャンプブームとでも言えるような状態となり、当時、タルチョやかざぐるまのようなものでキャンプサイトをカラフルにデコレーションするスタイルが流行っていました。

しかし、グランピングというキーワードが登場してからは、白のコットンテントをたてて、木製のアウトドアギアで統一したシンプルな色味のキャンプスタイルが定着しました。

そして、メディアがこれをグランピングと呼び始めてから、グランピングの定義が曖昧になっていったのです。

もちろん、元々の定義にのっとったグランピング施設などもあるのですが、
グランピングの一番重要なポイントである

「上げ膳据え膳」

という部分がなくても、
なんとなくそれ風のキャンプサイトでキャンプを
『自分で』楽しむこともグランピングと呼ぶようになりました。

ベランピングなんていう言葉も派生したり(笑)。
企業は新たな消費を生み出すためにはあらゆる手段を使ってきます。

果たして、グランピングとは?という現状です。

それでは、
バンライフとは一体何か?
この問いに対する自分なりの詳しい考察は、

Vol.2「バンライフとはなにか(前編)」
Vol.3「バンライフとはなにか(後編)」

に書きましたが、
改めて自分の意見をまとめると、

「バンライフとは、哲学である」

この一言に集約されます。

バンライフムーブメントの創始者である
フォスター・ハンティントンは、
仕事を辞め、バンでの放浪の旅によって、

生きるために本当に必要なモノは何か?
自分の人生にとって大切なコトは何か?

という問いの答えを見出そうとしました。
あくまでも自分の勝手な解釈ですが。

しかし、
現在の日本のバンライフというキーワードは、

車内をウッドなどで改装した、
『それ風』の車で車中泊すること。

といった感じです。

リタイヤ夫婦などの中高年顧客層で飽和状態であったキャンピングカーや、車中泊業界が、このバンライフというキーワードに飛びつき、消費を促すために「バンライフ仕様車」などと銘打って、それって今までのキャンピングカーと何が違うの?みたいな車を売り出しています。

バンライフも、グランピングと同じ末路を辿ることは明らかです。

バンライフはつらいよ

ここで、はっきりと申し上げたい。

バンライフはみっともないんだぜ。

天邪鬼な自分は、
バンライフがおかしな感じで流行ってきてしまったので、あえて苦言を呈したいのです。

「私はインディーズの頃からファンだったんだからね。」

というあの心境なのです。

バンライフのライフってどういう意味かご存知ですか?

ライフというからには、せめて2、3ヶ月は車で生活しないと、バンライフとは呼べないんじゃないかしら。

へぇ〜、1泊2日の車中泊キャンプのことも、
バンライフって呼んじゃうんだ〜。

「え?紅白でるの?メジャーにいって変わっちゃったね〜」

というあの心境なのです。

ところで、何がみっともないかって!?

お嬢さん、そりゃぁ、トイレですよ。

ダンナ、そりゃぁ、ゴミですぜ。

そう、帰る家もなく車で放浪していると、
大問題のツートップがトイレとゴミなんです。

1泊2日の車中泊キャンプを楽しみ、
家に帰るのであれば、ゴミは持ち帰ればいいし、
キャンプ場のトイレを使えばいいだけの話ですが、、、

帰る家が無いと、そうもいかないんです。。。

さあて、
バンライフの辛さを存分にわからせてやろうじゃないか。

次回 Vol.30:トイレ・ゴミ問題(後編)「バンライフはサバイバル」

文・写真:河合桂馬

PROFILE

2002年、club青山MIXにてHOUSE DJとしてのキャリアをスタート。
GREENROOM FESTIVALなど全国さまざまな野外フェスに出演し、日本最大級のキャンプフェスGO OUT CAMP最多出演アーティスト記録更新中。近年活動の幅を海外フェスにも広げている。TOYOTA HIACE ウェブCM、KIRIN生茶広告など多数メディアに出演中。

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