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河合 桂馬 DEC 12,2018

~On The Road~ 車の生活 Vol.4
どんな車で生活しているのか【車選び編】

家に住むことを辞め、
車で生活するDJ河合桂馬のVanlifeダイアリー。
(第4話) どんな車で生活しているのか【車選び編】


DJ河合桂馬による当連載
「~On The Road~ 車の生活」
3話にわたり、こんな話を書いてきた。

第1話
なぜ車で生活しているのか & 河合桂馬とは何者なのか

第2話
Vanlifeとは何か:大御所女性シンガー編

第3話
Vanlifeとは何か:河合桂馬編 & KEIMAP【沖縄編】

第4話の今回からは、どんな車で生活しているのかを書くことにする。

車選び難民

第1話に掲載した【河合桂馬の人生年表】に記載した通り、2015年に会社勤めを辞め、フリーランスのDJになったのだが、当時私は車を持っていなかった。フリーとしてやっていくからには車が必要なので、購入を検討していた。

「乗っている車でその人柄がわかる」なんていう言葉を聞いたことがあるが、まさにその通りだ。

2シーターのスポーツカーに乗っている人と、
8人乗りのSUVに乗っている人では趣味嗜好は異なるし、

両方持っているという人とは経済感覚が違ってくるし、

運転手付きのロールスロイスで送り迎えされる花輪くんみたいな人とは住む世界が違う。

私は、はじめてのマイカーということでかなり意気込んで車選びをしていたのだが、見た目と性能、理想と現実(懐事情)のギャップに悩まされた。
当時は、車中泊することも考えていなかったし、まさか車で生活することになるとは思ってもいなかったので、主に仕事現場へ向かう車探しとして、下記の3つの条件を掲げ、候補を絞っていった。

・第1条件「荷物が沢山積めること」
→DJ機材やアウトドア道具を沢山運搬できないと仕事にならない

・第2条件「壊れないこと」
→目的地まで確実にたどり着けないと仕事にならない

・第3条件「買えること」
→生活ができないと仕事どころではない

以上の条件を満たす車となると、日本車で、中古のバンという結論に至り、バンで真っ先に思い浮かんだのが、日本が誇る最強の業務車、トヨタ ハイエースだった。

そこから狙いをハイエースに定め、車探しをはじめた。迷宮が待ち構えているとも知らずに。。。

調べてからわかったことだが、ハイエースという車は、うまい棒やガリガリ君かのごとく、おびただしい種類が存在するのだ。型式、スペック、ボディサイズはもちろん、天井高、ガソリン車なのかディーゼル車なのか、2WDなのか4WDなのか、はたまた貨物車なのか。。。

しかし、うまい棒やガリガリ君とは違い、
ハイエースは高いのだ。

中古なら安いものがあるだろうとたかをくくっていたが、大間違いだった。頑丈でよく走るハイエースは、走行距離が10万キロを越えていても、300万円以上する車種もあるのだ。
先に示した第3条件を満たす車ではないかもしれないと一瞬くじけそうになったが、中古取引市場でそこまで評価の高い車となると、俄然手に入れたくなってしまうのが男の性である。

ビックリマンシールと一緒だ。

そんなこんなで、価格とスペックのバランスを満たした一台になかなか巡り会えず、ハイエースラビリンスへと迷い込んでしまった。

神様から車をもらった

ハイエースラビリンスに迷い込んでしまった私は、毎日PC画面を見続け検索し、目の下にはクマができ、挙げ句の果てには自力での脱出が困難だと判断し、

「誰かハイエース売ってください!!」

と、友人達に救助を要請していた。

そのSOSを素早くキャッチしてくれた親友から一本の電話が入った。
「ハイエースくれるかもしれない!」

耳を疑った。
車くれるなんていう神様みたいな人いる?
それって事故車とかじゃないの?

しかし、落ち着いてちゃんと話を聞いていくと、くれると言っている人は僕も面識のあるかたで、ちょうど車を乗り換えるところだから、譲ってもいいよと言ってくれているらしいのだ。

それから直接そのかたに連絡をした。
そのハイエースはエンジン絶好調でまだまだ乗れるけど、もっと大きいピックアップトラックに乗り換えるから、譲るよと。。。

そして、、、

神は存在したのだ。

神に引き合わせてくれた天使の導きによって、

本当に車をもらってしまった。

しかもハイエース。

私はなんと強運の持ち主なのだろうか。

車中泊デビュー

かくして、ハイエースラビリンスから奇跡的に生還し、はじめてのマイカーライフがはじまった。

神から授かったハイエースは、
スーパーGLというモデルの、
2002年式、100系と呼ばれるタイプで、
車高とボディサイズは標準のものである。

私の主な仕事場は野外フェスなので、ハイエースにアウトドア道具とDJ機材を積み込み、意気揚々と各イベントをまわっていた。

しかし、車中泊をしようと思ってハイエースを選んだ訳ではなく、先述した3つの条件のもと車選びをしていただけなので、車を手に入れてからもしばらくは、野外フェスでテント泊をしていた。しかし、仕事としてイベントに参加していると、自分のテントサイトでゆっくりできる時間はあまりなく、テントに戻るのは寝る時だけということが多い。それなのに、テントを設営して、撤収して、雨が降ってしまったら家に帰ってからも(まだこの時は家に住んでいた)濡れたテントを干して、ということを一泊のためだけにやる。そしてまた来週も別のフェスで同じことを繰り返す。そのループがめんどくさくなってしまったので、せっかく車内が広い車に乗っているのだから、いっそのこと車で寝ればいいんじゃないか?と考え、ある時から車中泊に切り替えたのだ。

結果は、大正解。

フェス会場に到着して、すぐに仕事ができる。
雨でも風でも安心。
テントを干す必要もなく、撤収も必要ない。
渋滞に巻き込まれる前に会場をあとにし、
帰路につく。

こんなスマートな車中泊の虜になってしまった。

ハイエースは車中泊にうってつけで、後部座席を畳むことで、
縦3000mm×横1520mm(タイヤハウス部分を除く)サイズのフラットなスペースを荷室に確保できる。
ダブルベッドを置ける広さだ。

はじめは、ハイエースの荷台にテント泊用のマットをひいて寝ていた。次第に、コットというキャンプ用の簡易ベッドを置いて寝るようになったが、積載荷物が多い場合、車内の荷物を片付けないとコットが置けない。

荷物を片付けることすらめんどくさくなってしまった末に、もっと快適に車中泊をしたいと考え、荷室にベッドを自作しようと孤軍奮闘したのであった。

次回 Vol.5【DIY編】へ続く

文・写真:河合桂馬
(茅ヶ崎にて)

PROFILE

2002年、club青山MIXにてHOUSE DJとしてのキャリアをスタート。
GREENROOM FESTIVALなど全国さまざまな野外フェスに出演し、日本最大級のキャンプフェスGO OUT CAMP最多出演アーティスト記録更新中。近年活動の幅を海外フェスにも広げている。TOYOTA HIACE ウェブCM、KIRIN生茶広告など多数メディアに出演中。

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