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桑原 茂一 OCT 02,2019

Look Book Cook Records No.45


MAD DOG JONES

MAD DOG JONESのクリエーション源は故郷カナダの大自然です。日本のアニメやSF映画、サイバーパンクからインスピレーションを受けながら、自然美を逆説的に表現した作品を生み出しています。
https://www.diesel.co.jp/art/mad_dog_jones/

街中に張り巡らされている電線に“鬱陶しい”を抱いたのはいつの頃だっただろうか?

きっかけは、今は亡き、恩師・加藤和彦さんの呟きだった。

この加藤和彦さんこと、トノバンの寄稿文の出所は、free paper dictionary 18号 1991年3月発行 でした。

「湾岸戦争」
1990年8月2日,イラクによるクウェート侵攻をきっかけとした国際紛争。イラクの指導者,サダム・フセインはクウェートへの侵攻と占領を命じた。明らかに同国の大規模な埋蔵石油資源を獲得することが目的であった。(途中略)
戦闘は 91年1月 16~17日の夜,アメリカ軍の率いる対イラク大規模航空作戦によって幕を開け,空爆は戦争の全期間を通じて継続された。以後数週間続くこの空爆は「砂漠の嵐作戦」と命名され,まずイラクの防空施設,次いで通信網や政府建物,兵器工場,石油精製所,橋や道路が破壊された。2月なかばまでに,多国籍軍は空爆の目標をクウェートやイラク南部に展開するイラク前衛の地上軍部隊へと転換し,イラク軍の防御用構築物や戦車を破壊した。多国籍軍による大規模地上攻勢「砂漠の剣作戦」は2月 24日,サウジアラビア東北部からクウェート,イラク南部へと北上する形で発動され,散発的なイラク側の抵抗にあいながらも,アラブとアメリカの部隊は3日間で首都クウェート市を奪還した。一方,アメリカ機甲部隊主力はクウェートの西方およそ 200kmの地点からイラク領内に侵入し,イラク機甲軍の予備兵力に後方から襲いかかった。これらの部隊はイラクの精鋭,共和国防衛隊がイラク南東部のバスラ南方に拠点を構えようとしたのを受け,2月 27日までにその大部分を破壊した。 G.ブッシュ米大統領が2月 28日に停戦を宣言する頃には,イラクの抵抗は完全にしずまっていた。

コトバンク https://kotobank.jp/word/%E6%B9%BE%E5%B2%B8%E6%88%A6%E4%BA%89-169629

戦争反対へのメッセージを込めた free paper dictionary の特集号からの抜粋である。
THE DICTIONARY “HAND RED EDITION”テーマは今もっとも言いたいこと。
100字で語る。100字で物申す。戦争反対と電線。そこが当時も今も、 free paper dictionary たる所以である。

話は戻るが、MAD DOG JONESの展覧会で私が入手した作品がこれ。

この作品を私の部屋にポスター貼りすれば、一瞬にして女子高校生の部屋に変身!なわけはない。

で、帰り道、見上げればこれ!

異国から訪れた方々の視点に私の視点が重なる。

で、実はこの渋谷のタワーレコードの脇にあるJRの高架下壁面に製作中の「シブヤ・アロープロジェクト」が目下絶賛製作中である。

植田工画伯の慈愛に満ちた心やさしき笑顔に厳しい現場も癒される。絵は人が心で書くから感動する。

植田工の作品が進むに連れその力強さに圧倒されひれ伏し彼の笑顔に思わず手を合わせたくなる。有り難や、有り難や、ありがたや節の一節が蘇る。

“金が無ければクヨクヨします。女にフラれりゃ泣きまする。腹が減ったらおまんま食べて、命尽きればあの世行き。”  作詞浜口庫之助

日本が益々貧乏になって戦後の貧乏な時代の空気感が再び街に漂い始めるとこんな歌が聞こえてくる。が、そんな、なげやりムードに喝!を入れ、希望を灯すのが実はアートの役割なんだ!と言いたいわね。シブヤ・アロープロジェクトは未来への希望を渋谷の街に描きたいのです。( 連載中本人談 )

そして旧知の仲でもある、Mic Itaya の寡黙な製作中の背中に、ミックのテーマ、「パワー・オブ・ビューティー」が流れていた。

次に紹介するのは、
丁度この時期、WAVE2019 でも活躍中の、伊藤桂司 河村康輔 ご両人の作品のほんの一部です。
お二人は時折コラボもするという信頼の仲。壁画作品は、この後もつづき年内中に完成予定。

つづいて、二十歳頃からの付き合いでもある。いつまでも大人にならない信念の才気溢れる小町渉の作品です。豪快さと繊細さの背後に音楽。人間は30過ぎたら新しい音楽を聴かなくなるとか、テヤンデ篦棒目!こちとら選曲家でごわす。

WAVE2019にも参加されたあのしりあがり寿さんの笑顔に癒されます。
短い夏休み台湾旅行からのダイレクト現場到着。
どこからみなぎるのかこの愉快快感パワー!あっという間に下書きから完成へ!!

で、ご存知、しりあがり寿さんの作品を始め、今回このシブヤ・アロープロジェクトに参加した、ヒロ杉山 ミック板谷 しりあがり寿 伊藤桂司 小町弥 植田工 河村康輔 以上 7名の目を見張るアプリがあるのです。

このアプリを制作した発端は、落書き!作家の作品に容赦無く上書きする人がいるからだ。
グラフィティーは認めても他人の作品を汚すのは間違いなく暴力行為だ。少なくとも私の好きなグラフィティー・アーティストたちはそんな自分に唾するようなアーティストはいない。で、落書き出来ない方法はないか?がこのアプリだ。多分。

無料アプリはここで入手可能。
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/anzen/bosai/arrow2019.html

で、MAD DOG JONES の作品だが、実はこれまでインスタだけで発表されていたとか、それがいつしか各国で人気が沸騰し初めての展覧会の開催となった。そして彼が最初に展覧会地として選んだのが東京だったのだ。MAD DOG JONESのルーツにあの「アキラ」と聞けばなるほどである。
私は彼の表のシャープさの中に潜むエレガントな優しさに惹かれる。目で見たものを情念(心)が昇華するといえばわかりにくいか。両親からの深い愛を浴びて成長したに違いない。と思わせる愛を無垢に信じる人のエレガンスだ。眼に映るものを情報で確認する見方は当然だが、その眼に映る情報を確認し消し去った後に見えてくるものを私は求めたい。そうしたいというだけで出来るかどうかの自信は私にはない。しかし描いた人の思考や情念にどう接するか?答えのない世界だがそこが作品と対峙する喜びでもある。

「美しく青きドナウ」に乗って宇宙ステーションやスペースシャトルが次々とワルツを踊る『2001年宇宙の旅』のオープニング・シーンが思わず再生された。もちろん私の勝手な想像力だが、目で見ているものから新たな映像が浮かぶ。私のもっとも望む試みたい画像映像の世界だ。

『2001年宇宙の旅』(原題:2001: A Space Odyssey)は、アーサー・C・クラークとスタンリー・キューブリックのアイデアをまとめたストーリーに基いて製作された、SF映画およびSF小説である。

https://youtu.be/nUGSMpxZNgA

で、ワルツのイメージはこの小説に繋がる。
ご存知、デヴィッド・ボウイ「ジギー・スターダスト」https://youtu.be/8pFf4jeaP2s
「地球に落ちてきた男」この小説をご存知だろうか?
1963年発行ウォルター・デヴィス著、その40年後の2003年に古沢嘉道によって翻訳版が刊行されている。
映画もさることながら闇雲に面白い翻訳が見事な小説だ。なんとこの作家はポール・ニューマン主演で映画化され人気を博した「ハスラー」の原作者だった。で、ウォルター・テヴィス原作のSF小説の映画化『地球に落ちて来た男』は、1976年制作のイギリスのSF映画。「赤い殺意」をロンドンで観て虜になったあのニコラス・ローグ監督作品であり、デヴィッド・ボウイの初主演映画。ボウイは第4回サターンSF映画賞主演男優賞を受賞した。当初、上映時間は119分だったが、1999年に139分の完全版が公開された。 ウィキペディア

映画も見事だが、小説の素晴らしさは、映画を観ていたお陰もあると思う。つまりストーリーの記憶が薄れているが、主人公のデヴィッド・ボウイ強烈な印象がそのまま小説の主人公へと繋がり、ボウイをイメージする主人公の小説が面白くないわけがないではありませんか。で、そのあの小説には未来を予見するこんな一節がある。この小説では、デビッド・ボウイはニュートンと呼ばれている。地球に落ちて来た男(つまり地球の何倍も進化した未来から来たなんでも出来る男)、そのニュートンの信頼する部下だったネイサンと呼ばれる科学者にこう問いかけられる。

ネイサン:
「 あなたに世界を救ってもらいたいんだ、ニュートンさん。」

ニュートン(デビッド・ボウイ):
「救う価値があるだろうか、ネイサン? 」

さて、これは大竹彩子さんの展覧会「FINDER」の一作品です。私の中の女性性というのか?この可憐さに私は惹かれる。選曲するなら、Bill Evans「 Waltz For Debby 」 とか。
https://www.youtube.com/watch?v=7iW91sNXeHQ&list=PLT7plFTTc7GhOZYZ37E4bl1jxR-3ltNdT&index=5

12月10日発行 free paper dictionary
大竹彩子さんの特集を予定している。

選曲家 桑原 茂→

桑原 茂→のPirateRadio(海賊船)
Moichi kuwahara PirateRadio https://www.mixcloud.com/moichikuwahara/

PROFILE

初代選曲家、毎週金曜日夜11時Mixcloud PirateRadio(海賊船)、 創刊1988年 free paper dictionary編集長

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