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桑原 茂一 MAY 03,2021

Look Book Cook Records No.73


虎が追いかけてくるわけでもないのに必死に100メートルを走ってどうするんだ。

シブヤ・アロー・プロジェクト shibuya arrow project / hiro sugiyama

解剖学からみると、五輪型の身体の使い方はノーマルではないのです。

ヒトの身体は競争するようにできていません。

虎が追いかけてくるわけでもないのに必死に100メートルを走ってどうするんだと、

いつも思っています。

養老孟司

ここ10年間、喫煙率はきれいに下がってるのに、

肺がんの患者数はきれいに上がってる。

そのグラフを二つ並べて、

「肺がんの原因は禁煙だ」と言ってるんです(笑)。

養老孟司

テレビを見ていて、新型コロナウイルスのニュース画面に、

アナウンサーと並んでウイルスの写真が出ているでしょう? 

電子顕微鏡を覗いていた身からすると、

違和感を覚えるんです。

ウイルスをあの大きさにしたら、

人間はほとんど地球サイズの大きさになる。

それが並んでいるというのは、ちょっと乱暴な見え方ですよ。

養老孟司

学問というのは結局、頭でやっていることです。

つまり意識で学問している。ところが、その意識そのものには定義すらない。

エネルギーなのか熱なのか何なのか、よくわかっていないんです。

AIなんて論理の産物ですから、意識がつくった最たるものです。

それをどこまで信用していいのか。

僕はその辺りの根本が非常に怪しい、と思っている。

養老孟司

現代人は自分の意識で自分をすべてコントロールしたがるけど、

それはおこがましい話です。

そもそも意識なんて簡単になくなるんです。

意識というのは、しょせん目が覚めているあいだだけのもので、

1日1回、誰でも寝るときには意識をなくしている。

寝ている3分の1の言い分は無視していいのか。

意識の定義すらないのに「コンピューターは意識を持つか」という議論がある。

そんな部分が今の科学で気になるところですね。

そもそも自分の意識なんて、どんどん変わっていきます。

生まれたときだって、気が付いたら生まれてたわけでしょ。

予定も予想もしてなかった。死だってそうですよ。

死という自分ではどうしようもないことに対して、

自分でどうにかしようと思うのは不健康です。

きっと気が付いたら死んでいる。

安楽死を認めてほしいっていう意見もあるけど、

僕はそれは無理な話だと思う。

自分の意思というものは、

そんなに頼りになるんだろうか。

死の間際なんて状況は、

自分を大きく変えるに決まってるから、

そのときの自分に従うしかない。

養老孟司

不安を排除するのではなく、

不安と同居するやり方を覚えていくことが「成熟」なんです。

死についても同じことが言えますね。どっちみち死ぬのだから、とヤケクソになるのではなく、

死と上手に折り合って生きるのが大人になることなんですね。

人が死から目を背けるのも、わかっていない死というものに価値を置かず、

傍らに置いておきたい、ということでしょう。

普段からどうやって生きるべきか考えていない人が、
死にそうになってから考えても考えつくわけがないですよ。

蟹は甲羅に似せて穴を掘るって言いますけど、

人間も自分ができることしかやらない。

その人に与えられた運命や、持っている器の形というものがある。

やるべきことはひとりでに決まってくるはずです。

ただ、本気でやらないといけない。

適当にやっていてそこそこできたとしても、自分の甲羅に合った穴は見つかりません。

今までの人生?

もちろん幸福でしたよ。不幸だと思ったら損しちゃう。

これからも、もっと幸福になる気満々ですよ。

そのためには好きなことをしなきゃね。

養老孟司談 CUT UP

この画像は 4 2 0 と読みます。

4 420 Live with a smile

2 420 Free from all kinds of pain

0 420 Symbol of freedom

カナダでは、
毎年4月20日に通称・420(フォートゥエンティ―)という世界的なイベントがあります。

カナダのトルドー首相は、
犯罪組織への資金源を断つこと、
多くの国民が非合法で使用していた
大麻の生産・流通・消費を
国の規制下に置くことを目的に、
2017年10月17日に
成人に対する娯楽目的のマリファナ(大麻)の
使用と生産の合法化を決定しました。

成人に対する娯楽目的

この謳い文句では
未成熟国家・日本での解禁は今暫くはお預けするのが妥当かもしれません。
が、
そもそも、世界の複数の地位域で合法化された理由は、

いずれも医療目的であった。

精神的であれ肉体的であれ、

あらゆる痛みを緩和することを目的とした認可だ。

痛みからの解放

痛みからの自由

死ぬ時ぐらい笑って死にたい。

そこに私は共鳴しています。

笑って死にたい。

4 2 0

足りない?

笑いが?

それが先決やね。

これって、April fool’s Day
2021年4月1日 4時55分 NHK NEWS WAVE
「大麻草原料の医薬品 実用化視野に国内初の治験実施検討中 厚労省」

そもそも、日本では大麻取り締まりの法律はなかったとか、敗戦前にアメリカからの要請で始まった法律だそうだ。
そのアメリカでは、近々で解禁になったニューヨーク州を入れて15周で解禁になっているそうだ。
しかも、医療目的だけではなく、成人用嗜好大麻が合法化されている。
さらには過去の大麻絡みで有罪になった犯罪歴も自動的に抹消されるそうだ。
アメリカ合衆国最後の州と言っても過言ではない日本。まずは痛みを緩和する医療大麻解禁を期待したい。
有り体に言えば、いづれの国も国民からより多くの税金を徴収したいというのが本音だろう。と言われている。

絵本「 ともだちがほしかったこいぬ 」奈良美智作品 一部引用

死ぬまでに何かを完成させたり、

素晴らしい作品を残したいという気持ちはないんですね。

だからいわゆる芸術家という人とまったく違うと思う。

いつもいろいろな活躍している人の言葉を聞いたりするたびに

何が違うんだろう。

なんでみんなこんなに美術にこだわるんだろうと思うことが多かったけど、

その理由は自分はそういうこと考えていないから。

自分はただもっと自由でいたい。

たとえば明日、世界最後の日が来るとき何をしますかって問われて、

俺はずっと音楽をやっているぜとか絵を描いているぜとかじゃなく、

やっぱり気持ちよく寝ていたほうがいいなとかね。

自分の存在証明よりも、

何かもっと自分自身が気持ちよくいられる状態を作っていきたいなと。

たとえば小さなコミュニティというのが自分はすごく理想だと思っていて、

社会がすべて小さなコミュニティで成立していたら、

いまの世の中はそんなに争いもないだろうし、

すごくうまくいくのになと思っていたりしていたんだけど、

その小さなコミュニティというのを自分はいつも作ろうとしているんじゃなく、

探して入っていこうとしていた。

最近、無意識にやっていることにも

すべて理由があるということがわかってきて、

無意識でやっているままでは自分でも忘れてしまうので何か文章にしていく。

すると、自分でも自覚していなかった発見があるんです。

もっとわがままな努力、わがままになる努力が大切なんじゃないかって思う。

子供と接して楽しいのは、

将来の目標とかプライドを持っていなくて、

そのとき楽しむことに精一杯だから。

そういうふうなのがいい。

うん。ちっちゃな小屋を作ってオホーツクを毎日見ていたら、

もしかしたらいつ死んでもいいと思えるかもしれない(笑)。

奈良美智 インタビューより抜粋

実は奈良さんには、遡ること22年前の1999年に絵本の制作をお願いしている。

その絵本が中国版として発売されるというので、

急遽、freedom dictionary199でも紹介させて頂いたのだが、

1999年当時とても強い才能を感じ絵本の制作をお願いしたのだが、

先日の長電話でもその魅力はますます深く広大に広がっていた。

真剣に絵を描いてきたことで、本当は何をしたかったのか?

そのことが分かった、と。

この国は、作品の値段や賞状の数で人間を測るが、

それは世界的視点からみると、とても恥ずかしいことのようだ。

人からどう見られいるのか?この呪縛から逃れることは容易なことではないが、

世界的に著名なアーティストという評価の真意は、

作品だけが乖離し一人歩きしているのではなく、

その作家の人間性及び社会性を含む総合的な評価を経て後、初めて世界的という評価だと聞いている。

今回、奈良さんのインタビューを拝読することで、その評価がまさにそこにあったと、改めて認識できたのだ。

ゴッホの耳の真実?

(サン=レミ生まれで同地在住の土木技師オリヴィエからV・W・ファン・ゴッホ[テオの息子]宛の手紙)

(本文略)

サン=レミ 一九五一年八月四日

追伸

貴兄が思い違いなさっている点を指摘することをお許しください。

牡牛の耳を切るのは闘牛士ではありません。

その経過は、はなはだスリリングなもので、次のように展開します。

闘牛士が正真正銘の技術的手腕のほどを明示した後で、

つまり、バンデリーリャ(肩に刺す飾りつきの銛)の打ちこみ方、赤いケープのさばき方、

最後のとどめの剣の突き刺し方において見事な腕前を披露すると、

観衆は熱狂して「耳(フランス語=oreille〈オレイユ〉、スペイン語=oreja〈オレハ〉)!」と叫びます。

これはその闘牛士が最高の褒美に値することを意味します。

そしてこの褒美は先ほどまで彼が闘っていた牡牛の耳を彼に献呈することで明白な形となります

第8章 アルル時代後期―――事件と病気の同時発生とその後の経過

そこでまず助手が行って牡牛の耳を切り落とし、それを闘牛士に手渡します。この後闘牛士は、

大観衆のビヴァ(万歳)の歓声を浴びながら、ごく自然に与えられたこの褒美を掲げて、

アレーナを一周するのです。この名誉の一周をやり終えた闘牛士は、今度はこの耳を捧げるために、

意中の貴婦人あるいは場内で彼の注意を引いた一人の女性観客の前に進み出ます。

勝利した闘牛士から耳を受け取ることもまた、最高の栄誉なのです。

私はファン・ゴッホがこの行為にいたく感動していたに違いないと深く確信しております。

それゆえ、二つの行為――まず耳を切り、次いでそれを女性に捧げるという行為は

少しも支離滅裂なものではありません。

それどころかこの習慣を熟知している人なら誰でも、しごくノーマルな因果的連鎖と思う行為です。

ファン・ゴッホは自分自身の耳を切りましたが、それはあたかも倒された牡牛であると同時に、

勝ち誇る闘牛士でもあるかのようです。それは心のなかで、征服者と被征服者の混同があるからですが、

これは誰にでもありがちなことです。

まして、その夜、ファン・ゴッホはゴーガンによって過度に興奮させられ、

しかも彼に支配されることを断固として拒否していたのですから、混同は容易に起こり得るでしょう。

個人的な見解ですが、私はそこに勇気凛々として素晴らしい高揚の後に伴われる虚脱、

つまり、緊張から沈静へと交代して終わる現象を見るのです。

沈静に終わっていることは《耳を切った男の肖像》が証明しています。

精神科医は別の見方をします。小説家もそうです。

両者ともに、彼らの判断をより的確にするはずの前提条件に無知であることにより、誤った判断を下したのです。

オリヴィエー

「ゴッホ契約の兄弟」
フィンセントとテオ・ファン・ゴッホ

新関公子著 一部引用

突然、ゴッホの話を紹介したのは、生前、ゴッホは、800作品描いたが、販売されたのたった1作品だったという美談だ。

確かに生きている間に億万長者になった訳でも世界的な著名人ではなかったが、

自己の作品を生きる収入源にしていたことは間違いないようだ。

気をつけなければならないのは、私のことですが、

人から聞いた話を自分で検証もせず、一つの美談として思考を停止させるのはあきまへんということでんな。

で、誰もが知っているゴッホの耳削ぎ事件をテーマに、楽曲をカバーするように、ゴッホの名作を

七人のアーティストによる、「カバー・アート」を実行した。

目的はもちろん、アートの概念や価値観を常に遊び尽くすことです。

4月10日発行・「freedom dictionary 199号」をぜひお楽しみに。

https://freepaperdictionary.com/

初代選曲家を名乗る私桑原 茂→は選曲家としてこの連載を担当している。

どういうことかというと、選曲家とはなんやねん?に日々向かっているのです。

選曲家が文章を書くなら、楽曲をセレクトして構成する選曲と同じように、

言葉をフレーズをセレクトして構成する。社会通念としては、引用とかCUTUPとか言われている。

DJはある種のプレイヤーだと思う。選曲家は抽象画を描くように、映画を編集するように、個別作品として存在させる。

映画や絵画を鑑賞するように接して欲しい。

京都に暮らして百と8日が経過した。

想像以上に大きな変化が訪れた。ここが終のすみかになるかどうかは分からない。

日々の変化を受け入れ楽しんでいる。

私は言ってみれば京都ではストレンジャーだ。

ここで一曲、
Billy Joel – The Stranger
https://youtu.be/uQMpk5FtvT8

君はよくわからないみたいだね、別の顔がどうやって出てくるか。
だけど、それは邪なものでは無いし、いつも間違いを犯すわけじゃない。
君が善意に包まれていても内に秘めた炎は鎮まらない。
別の顔がやってきたら、君は欲望に負けるのさ

で、海賊船_PirateRadio 次回の選曲タイトルは「Love strange」
https://www.mixcloud.com/moichikuwahara/

おやかまっさんでした。

画像・文 初代選曲家 桑原 茂→

PROFILE

初代選曲家、毎週金曜日夜11時 Mixcloud PirateRadio(海賊船)、
Editor-in-chief launching1988年 free paper dictionary → 2020年 freedom dictionary on going

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