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桑原 茂一 JUL 01,2021

Look Book Cook Records No.75


「自転車乗りの恋」その二

旧知の仲のギャラリストであり、プロデューサーでもある、
Mr.NYのお誘いで台湾のアーティストの展覧会へ自転車で出向いた。
[ a room with a view ] SHAROL XIAO SELF PORTRAIT
すべての写真がセルフ・いわゆる自撮りである。
数年前に台北で発行されたMr.NYプロデュースの
SHAROL XIAO・最初の写真集(自分自身を縛り自撮りした)も既に入手していた。
そのヒート・アップした作品集から比べると、
雑味が消え欲望の温度もいくぶんヒート・ダウンし、写真撮影の技術も向上している。
有り体に云うと、作品が少し大人っぽくなっている。

SHAROL、すこし大人っぽくなりましたかね ”

“ さすが、そうなんですよ。 ” 

間髪を容れず発したNさんの相槌に、
私の語彙の貧弱さにほほが紅潮したが、
もしかしたらその大人ぽさは、愛をふんだんに注入されたせいかもしれない。
と同時に私がいつまでも” 大人っぽく ”なれないのは
経験値を保存する脳の倉庫が乱雑のまま整理整頓されていない証拠であり、
感覚的な思考に走る修正がいまだに抜けないからだろうか。
もしくは、その習性を良しとする生き方を変える気がないからともいえる。
とはいえ、この女性作家のホームタウンが台北だと聞けば親近感は芽生える。
そう、台北の恋はなんといっても、ウォン・カーウァイ監督の映画『花様年華』に尽きる。
そう思う理由は映画のサウンドトラックと選曲が秀逸だからだ。
さらに絞り込めば、このメインテーマを担当した梅林茂のメロディーがなければこの映画は存在しない。と断言したいほど梅林茂のメロディー・メーカーとしての才能がこの映画で唯一無二の輝きを放っている。しかも幸運なことに香港映画の奇才ウォン・カーウァイ監督の映画での抜擢こそが彼の才能を証明している。
ところで、この類稀なるメロディー・メーカー・梅林茂のプロフィールをご存知だろうか?

梅林茂・ニューウェーブ・ロックバンド「EX(エックス)」のリーダー(ギターとボーカルを担当)として活躍。1980年代初期のエリック・クラプトンの日本ツアーではバックバンドを務め、YMOのプロジェクト「スネークマンショー」などにも参加した。

https://ja.wikipedia.org/wiki/梅林茂

ハゲかかった記憶を探るならば、当時・少なからず交流をもった梅林さんだったが、
あの時代の突端に位置する自負をあらわにする突き上げるようなビートを生み出すバンド・リーダーらしく、常にナイフで人を刺すような眼光と食ってかかるような勢いのある言葉遣い(同じ北九州出身者のリリー・フランキーを例するとよく分かるが、エネルギーが熱い強い重い負けない。)をよく覚えている。
残念ながら「YENレーベル」での「EX(エックス)」は大きく花を開かせることは叶わなかったが、
あの時感じた勢いが、その後の映画音楽家としての成功に繋がったことを考えると、音楽はまさに人の力だ。と言わずにはいられない。そもそも、あの仏陀のような細野さんが目指した世界へ向けての「YENレーベル」作品のレベルの高さを振り返れば、どれほど優秀なアーティストが集ったか。
まさに日本の音楽シーンにおけるゴールデンタイムだったかが、時間をおいたいまだからこそ証明されるはずだ。
今一度、アルファレコードで生まれた「YENレーベル」の輝かしい功績を聞き直してしてみることを
切にお勧めします。

ウォン・カーウァイ監督の映画『花様年華』
https://youtu.be/vCzu0-hHU9Y

「YENレーベル」
https://www.discogs.com/ja/label/27412-Yen-Records

で、

深い愛情に包まれた生活をつづけると、すべての欲望は低温調理へ向かう。気がする。

「低温調理」の世界は奥深い…!数学的に突き詰める低温調理マニアに安全な加熱の心得を聞いてきた

「低温調理」をご存知でしょうか?通常の調理(高温調理)では肉や魚をフライパンで焼いたり沸騰状態の鍋で煮たりしますが、低温調理は湯せんや炊飯器の保温機能を使って、比較的低い温度で加熱するというもの。肉や魚のみずみずしさを保ち、ジューシーにいただけるという利点があります。一見、良いことづくめのようにも思えますが、特に初心者が気をつけたいのは加熱不足による食中毒。そこで、英語の論文などを調べて低温調理について独自に研究を重ね、ブログなどで情報を発信しているNickさんに、低温調理の際の加熱のコツを聞いてきました。Nickさんは学生時代に数学を専攻、安全に減菌できる温度と時間のラインを数学的に探ることから、低温調理の世界に足を踏み入れたそうです。温度と時間の組み合わせ次第で食感が変わり、調理の可能性がグンと広がりますよ!

https://r.gnavi.co.jp/g-interview/entry/tamaoki/4613

低温調理をお薦めする料理話ではない。
愛の世界は奥深い。愛の世界にも温度と時間の組み合わせは無限だとお伝えしておこう。
更に、食中毒も恋愛中毒も共に危険だが、恋愛が私の体の痛みを緩和することは間違い無い。しかも想像を絶する増殖が稀にある事実も告白しておこう・・

写真展の話でした。

「 SHAROL XIAO 」この作家の作品が、
freedom dictionary 202 秋の号に紹介させていただく予定があります。
プロデューサーの MR.Nさん曰く、もしかしたら、作品は写真ではないかもとのこと・・・https://freepaperdictionary.com/

さて、お立ち合い、現在発行中の freedom dictionary 200 が幾分沸騰している。
https://dictionary.thebase.in/

理由をただせば、33年目の200号記念号を「奈良美智」さん初の?
静かな豊かな愛あふれる写真特集を掲載させて頂いたからですが、
奈良さんのファンの熱い熱心なラブ・コール(奈良美智写真特集号を送れ!)に日々圧倒されています。
https://twitter.com/michinara3

奈良さんからは、この写真特集の選出と構成はお任せする。とのこと。
恐れ多くも、恥ずかしながら、私が担当させていただきました。
私の想いは、奈良さんのこれまでの歩みを、メビウスの輪のように未来の子供たちへ繋げたい・・・
そして特集のレイアウト&デザインはヒロ杉山さん率いる「エンライトメント」さん・ヒロさんの大きな愛に甘えさせていただけたことも幸運でした。
http://elm-art.com/

「愛は静けさの中に・・」そんなタイトルの映画があったような気がするが、
奈良美智さんの世界は小川のせせらぎのように静かに愛が流れている。
33年・200号を奈良美智さんの世界と共に迎えることができた喜びを噛み締めたい。

さて、話は変わって、
敗戦前の日本人は命と隣り合わせに生きてきた。
もし、戦前のような家族体系なら
祖母や両親の私を日常から看取ることができた。
人が死ぬとはどういうことか?
私と隣り合わせに生きるからこそ、
生きる上で一番大切なものはなにか?
を考えることができた。
しかし、敗戦後、アメリカの従属国に成り下り、
それまでの日常生活の中にきちんと存在した
命を考える。を放棄した。
それが突然図らずも
コロナ禍旋風で命の方から急接近してきたのだ。
この状況はある意味第三次世界大戦だと捉える人たちがいるように
つまり戦争中のように、日々命と隣り合わせに生きることを
余儀なくされている。しかもこの戦争は太平洋戦と同じく
正しい事実が隠蔽されているという事実だ。
開戦したことも、勝敗の行方も、国民には分からぬように進んでいる。
勿論ひとは戦争中でも浮気もセックスも酒もあれもこれもする。
そんな凡庸な日々の暮らしの中で、なりゆきで、その場の空気で、
私は愛無きあのワクチンを注入した。
その途端!免疫が急激に下がり、潜んでいた関節龍街が暴れ出した。
痛い。まことに、痛い。しかも日が暮れてから襲ってくるゾンビのように
ワタシ・・・夜が怖いの。
誰にでも起こることではないだろうが、こんなことは。
担当の医者は免疫が急激に下がることで起こる症状としては
ない話ではない。と、あるんだ。
で、二回打つはずの愛なきワクチン2は現在スルーしているが、
身に降りかかった痛みで、分かったことは戦争と同じく、
街の町の村の過疎の、そこに漂う空気感に惑わさ踊らされ行動してはいけない。
通りがかりの読者のみなさまがたも無闇に世間の空気に身を委ねるのではなく
ご自身のソウルと身体とじっくり相談し、決断決行破棄していただきたい。
特に、将来子供を育てたい方はより慎重に熟考願いたい。
政府ではない選曲家の個人的なお願いである。

でさ、
痛いなら、420 と連呼したいところだがこの国ではご法度でございます。
ただ、希望はあります。

CBD入門
カンナビジオール(CBD)とは、大麻草の花穂の樹脂の中にできる天然の化合物です。大麻草には、何千年も昔から薬として使われてきた長い歴史があります。現在、CBDが持つ健康効果が、世界中の科学者や医師によって試され、実証されつつあります。安全で依存性のないCBDは、100種類を超える「植物性カンナビノイド」の一つです。植物性カンナビノイドは大麻草だけにできるもので、大麻草が持つさまざまな医療効果を生み出しています。

https://www.projectcbd.org/ja/cbd-101/what-is-cbd

誤解を消し去る為にも改お伝えするが、
CBDはTHCと違って使ってもハイになったり陶酔感を覚えたりはしません。
日本でもCBDオイルなどの販売は許されているのです。
とくれば、CBDを有効活用し恋愛渇望ボルテージを中和し、
痛みそのものを直接緩和することに勤めたいと考え始めているのです。

まさに希望と可能性だ。by アメリカン・ユートピア

で、まず目指すべきは、自転車乗りと選曲の復活だ。

海賊船・PirateRadio
https://www.mixcloud.com/moichikuwahara/moichi-kuwahara-pirateradio-action-0604-557/

痛み緩和恋愛映画注入。

なかなか解説が難度な恋愛映画に出会った。
それ以上に美しい映画だった。

「 燃ゆる女の肖像 」 監督・脚本 セリーヌ・シアマ
https://gaga.ne.jp/portrait/

女性対女性の恋愛の細密な濃密な心の動きを読み取ることの難解さを
初めて認識した。つまり、映画を語れませんが、
とても美しい映画なのでぜひご覧いただきたい。

この映画は、監督を初め、出演者の一部はレズビアン(英: lesbian)だと思われる。

https://www.cosmopolitan.com/jp/love/sex/a34569349/8-tips-for-when-youre-ready-to-have-lesbian-sex-for-the-first-time/

さて、この映画を観終わるまで監督が女性だとは気がつかなかった。
もしかしたら監督もレズビアンかもしれない。とも思わなかった。
と言って私は作品にレッテルを貼る気は毛頭ない。
ただ、レズビアンでなければ描けない世界といえば、それこそが差別意識だと言われるかもしれないが、そのうえで伝えたいのは、これほど映画という言語を美しく巧みに操る女性監督に出会えたことが幸運だったということだ。つまり、監督がどういう感性を持っているのか?を知ろうとすることは、感動を正しく理解するうえで必要なことであり性差別ではない。
レズビアンとは?を正しく?知ることへ繋がるこの美しい映画の存在は、
少数者へのリスペクトが深まることだけではなく、恋愛とは?愛するとは?どういうことか?
自転車乗りが知っておくべき、「恋愛と愛」へのヒントがあると思う。

ここで、107歳 世界的美術家 篠田桃紅さんのことばを引用させていただきます。

「自分をなくすくらいじゃなければ、人を愛せないですよね。
その人と自分のどちらかを立てなくてはならないとなったら、
まず自分を立てるでしょう。だから人を愛するなんて偉そうなことは言えないんですよ、
本当は。」

「これでおしまい」 篠崎桃紅著(2021年 講談社)

桃紅さんの長く生きたからこそ説得力をもつ確かな言葉を噛み締めたあとで
この映画に接してみてはどうでしょうか。
生きることの喜びとは?答えのない大切なテーマを考えるきっかけになると思います。

本当の美しさには狂気が潜んでいる。
差別するしないの街の空気なんかは、うっちゃって、
私はひとえに、この作品の素晴らしさをお裾分けしたいのである。

LGBTは、レズビアン(女性同性愛者)・ゲイ(男性同性愛者)・バイセクシュアル(両性愛者)・トランスジェンダー(こころの性と身体の性が一致していない方)の頭文字をとった、性的少数者の総称です。

そもそもクリエイティブに差別はないのだから、
性的嗜好を言語化し、仕分けすることで、差別意識を目にみえるようにするのは終わりにして
感性の違いにレッテルを貼ることをやめ、コロナ禍からつづく社会は、
あらゆる感性を受け入れる新鮮な空気を醸し出すチャンスだから、
あらゆるクリエイティブに門を開くことで、つまりあらゆる嗜好を受け入れることで、
ひとは寛容になり、幸福をより感じやすくなるのだと私は考えている。
とりあえず今日だけだが。

“ 幸福は生きる上でそれほど大切ものではない。”

そんなお考えの両親や兄弟の中で育った写真家のドキュメント映画を観た。

「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」

「私は有名になる欲求に一度も屈したことがない。自分の仕事の価値を認めて欲しくなかったわけではないが、父が私のすることすべてに反対したためか、成功を避けることへの欲望が私のなかのどこかに潜んでいた」この言葉には、ソール・ライターの作品が、なぜ長い間、世に知られぬままであったのかに対する一つの回答が含まれています。どんなに自分が素晴らしいと思ったものでも父が認めぬものはこの世では無為に等しく、理解しあえぬ偉大な父への複雑な思いを、ライターは終生抱え続けました。

ソール・ライターは、アメリカ合衆国の写真家・画家。
1940年代と1950年代の初期作品は、
のちに「“ニューヨーク派”写真」と認識されるものに重要な貢献をした。

https://www.youtube.com/watch?v=aAuE5Gz9D9A

「雨粒に包まれた窓の方が、私にとっては有名人の写真より面白い」
という言葉が、彼の商業写真に対する意識を雄弁に語っています。1981年、5番街のスタジオを閉鎖し、
以後、イースト・ヴィレッジのアパートで自分のためだけに作品を創造する隠遁生活へと入っていったのです。
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/20_saulleiter/saulleiter.html

今日の世界では、ほとんどすべてが写真だ。
写真は物の見方を教えてくれる。
すべての物の大切さを教えてくれる。

世間は公になっているものこそ
世界の真相だと信じている
本当の世界は隠れたものとつながっている。

こんな視点を雄弁に語る写真家の存在に正直驚いた。
なんでもないシーンを切り取る写真にも
実は大切な役割があるんだと私は受け取りました。

八十歳を超えた写真家のドキュメント映画に
思ってもみなかった真実があった。
写真の役割はすべて出尽くした感があったが、
写真を撮る人間の想像力には限りがないということだ。
私の生きるテーマはその想像力。
ラジオは確かに想像力が決め手だ。
だが、目に見える写真や動画や画像にも、想像力を私は付加したい。
といって抽象的な表現のことではない。
普通なら、そこに写っている明快な物事は想像力を必要としない。
にもかかわらず、みているが想像力が湧く。
そんなことをここ数十年考え続けている。
もちろん未だに答えはない。
この映画を観たことで、これまで以上に歳を重ねることの意味を考えさせられた。
再び、桃紅さんの言葉を引用させていただいて今回の連載の幕を下ろしたい。

なにしろ老いるということは初めての経験だから、
これはやっぱり一生の中で非常に大事な人間の経験なんだと思いますね。
人間は何かを面白がる精神がある。
人生を面白くするか、幅広く楽しむか、その人次第よ。
人間の持つ想像力を使えば退屈しない。
人間の最高の知恵はどの辺で止めるか、
どの辺までにするかで決まると思う。
なんでもいい気になってやっちゃったらいけない。
何事もほどほどに、
これが人間の1番の戒めだと思う。

「これでおしまい」篠崎桃紅著(2021年 講談社)

画像・文・選曲家 桑原茂一

PROFILE

初代選曲家、毎週金曜日夜11時 Mixcloud PirateRadio(海賊船)、
Editor-in-chief launching1988年 free paper dictionary → 2020年 freedom dictionary on going

https://www.mixcloud.com/moichikuwahara/

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