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桑原 茂一 SEP 15,2021

Look Book Cook Records No.77


私たちのリアルは真実か?
「リアルという名のhallucination」

画像処理 桑原茂一

左側
赤いドレスを纏い赤い口紅を射した笑顔の女性
大きな耳・花柄の鼻・ロバぬいぐるみ
ピンクのギンガムチェックのワンピースを着たうさぎ

右側
ノスタルジックな風景
真っ白な肌・細く薄い目・おさげがみ・和洋折衷のスタイルに溶け込む2人の女

この画像はネットで出会った画像を
アプリ「AI画伯」で加工して遊んだものです。

次の画像は
最近私が注目している現代美術家
岸 裕真さんの作品です。

画像Yuma Kishi

このモノクロ作品は、岸さん(Yuma Kishi)が、音楽の聞こえるアート雑誌・フリーダム・ディクショナリー・デビッド・バーン特集に参加し、

同時にミックス・クラウドの選曲番組「PirateRadio」の選曲に初挑戦し、

結果、時間切れで選曲を諦め、その理由及び代替えとして制作したアート作品です。

ではその制作理由を彼のメイルから引用してみましょう。

今回制作したグラフィックは、
デビッドバーンの音をリミックスしようと悪戦苦闘しているAI(コンピュータ)と、その前でしどろもどろしている僕自身(女性)を表現してみました。

真摯にご自身の作品を紹介してくれる岸さんの人柄も、作品もとても現代的だと思います。
さて、誰もが自由に楽しめるはずの「選曲」に “悪戦苦闘する” とはどういうことなのか?
私の考える選曲觀のひとつに、
「時間という額縁に収められた抽象画」という表現があります。
つまり、優れた作家であればある程イメージを具象化する事の難解さ、
つまりブラックボックスに秘められた原因をアンタッチャブルで想像するような難解さがある。
選曲という自由な表現には、
時間以外の枠組みはないのだから、
自由に描く為の
“悪戦苦闘する” は、実は必須なんだ!と、
このケースは物語っていると思います。
その事をもう少し理解する為に、
作家性についても考察してみましょう。

まず、美術手帖では岸さんを以下のように解説しています。

岸はAIを「Artificial Intelligence(人工知能)」として扱うのでなく、
ケヴィン・ケリーがいった「Alien Intelligence(異質な知性)」として向き合うことで、
これまでの人間と機械技術との関係性を読み替えていくことに関心を持つ。
私たちが普段何気なく使用している物体を、一度AIに委ね再構築することによって構成された日常的な空間は、人々が普段生活する部屋と類似しながらも、日常からはわずかにずれた異次元空間に踏み入る感覚を想起させる。それは、私たちがいつの間にかステレオタイプ化してしまう観念を静かにほぐしていく。

私たちがいつの間にかステレオタイプ化してしまう観念を静かにほぐしていく。
観念を静かにほぐしていく、
観念=あるものについて抱くこと
私のように現代美術を学んだ事のないものには、少し考える時間が必要かもしれません。

次に、岸さんのHPより

AIを人を模倣するものではなく, 異次元のエイリアンの知性として捉え, その知性を自らの身体にインストール・依代として貸し出すことで, デジタルな知性とアナログな身体を並列関係に配置した制作を行う.

制作の中にはしばしば過去の美術史のモチーフが借用され, それが歪な形でテクノロジーと接合されることで, 作品空間に介入した鑑賞者は今ここに存在する自己や世界に対する意識が一瞬脱臼するような感覚を想起する.

https://obake2ai.com/about

神のよりつく物をいう。 神霊が降臨して、その意志を伝えるためには憑依(ひょうい)体を必要とするとの信仰に基づく。 山、岩石、樹木、御幣、動物、人間などがあてられる。 神社では普通、依代を霊代(みたましろ)と呼び、神像、鏡、御幣、石などをあてる。

百科事典マイペディア(ソースネクスト 2004年)「依代」の解説

一瞬脱臼する。

今ここに存在する自己や世界に対する意識が
一瞬脱臼するような感覚を想起する.

中々難しい表現ですが、
言い得て妙ですね。

また岸作品は、NIKEやVOGUEにも作品が起用されるなど、多領域にわたり活動中だそうです。私はアンダーカバー向けの作品を拝見した事があります。

2019 年東京大学大学院工学系研究科修了.
2021 年より東京藝術大学先端芸術表現科修士課程在籍.

https://obake2ai.com/work

ということです。
実は私は彼の作品がどのようにして生まれるかは存じ上げない。
多分、ご自分でプログラミングした画像制作ソフトをお使いではないか?
今度お会いした時にしっかり聞いておきます。

かなり頓珍漢な解説をしてしまったあとですが、この動画をみると彼の魅力がより伝わると思います。ぜひ、お出かけください。

https://www.instagram.com/tv/CTPLzxnBx6N/

で、
現代美術の作家という定義を、

「 世界的な同時性の意識 」

という意味だけに限れば、レベルやラベルこそ違えども、
今日を生きる私もあなたも共にそこにある思います。

うんなこんなで実は私も市販されているアプリ「AI画伯」に出会い、
ここ一年ほど夢中になって楽しんでいます。

つまり「 現代美術 」とは、
私のようにただ面白いといって遊んでいる次元とはまるでちゃうねん!
かも知れませんが、それを認識した上で、このまま私は遊ぶことにします。
ずいぶん長い枕でしたが・・

では連載を始めましょう。

77回・連載テーマ

「リアルという名のhallucination」

桑原茂→の役割

一、画像をAI画伯で遊ぶ。
二、その画像に選曲する。
三、画像と選曲にタイトル兼解説を施す。

読者の役割

一、閲覧の自由。
ニ、タイトルと解説に惑わされる。
三、面白そうだからやってみる。

そう、英語ならこう言う。

Try !

画像 001

選曲 001
Subhumanizer – Subhumanizer- Complete Discography –
[ Acid Rain Baptism ]

Title 001
「パンツを儚い人生を生きる」

明日のことなど考えている暇はない。明日まで生きてる?なんて誰にも分からない。
今日したいことは全部やる。といっても、もちろん全部できるわけない・・
どんなに詭弁をつかっても真実はいつか露見する。
それが百年後であってもね。
だから抗うよりも今日を精一杯楽しむ。
確かどこかの宗教にもこんなスローガンがあったような
「生涯1日 愉快に生きる」

画像 002

選曲 002
juniorGRAFX – Fresh Air –
[ fresh air transmission ]

Title 002
「踊りたかったら、躍ろう。」

世界がどんなに無慈悲・冷酷であっても楽園は必ず自分の中にある。
楽園はすべて揃ったユートピアだ。勿論その楽園は自分だけの秘密だからバラしたら消えてしまう。が消えても楽園は生きてる限り必ず蘇る。
何故なら地球で生を受けた私たちはその楽園でしか生きられないから。

画像 003

選曲 003
juniorGRAFX – Fresh Air –
[ no more disguise ]

Title 003
「思ってることは隠さず吐き出そう!」

相手がいなくても大きな声で話そう叫ぼう。
京都在住の私は日々自転車に乗って鴨川ベリで叫んでいる。
勿論心の中で!

画像 004

選曲 004
Numskullz – Vanguard Street Art –
[ I’m Alive ]

Title 004
「 生きる私 」

淡々と粛々と黙々と抜く抜くと漠漠とチマチマとトボトボとヒリヒリと・・・・

画像 005

選曲 005
niorGRAFX – Fresh Air
「 nobody 」

Title 005
「小さくなるなよ。」

謙虚は人を小さくする。そのうち消えてしまうぞ!
ロンリーなんて言葉がひとを寂しく孤立させるんだよロンリー・ボーイ!
ロンリーをオンリーに変換しろ!
オンリーなら誰にも変換できない世界一の存在なんだ。
愛が欲しいなら 自分を愛せよ乙女・自分を愛せよ乙男

画像 006

選曲 006
Thievery Corporation
「 Saudade 」

Title 006
「サウダージだろ」

郷愁、憧憬、思慕、切なさ、などの意味合いを持つ、ポルトガル語。
私の体は哀愁と水で構成されている。痛いわけだ。

画像 007

選曲 007
Smith & Mighty
Vanguard Street Art
[Walk On ft Jackie Jackson]

Title 007
「歩けるから歩く」

歩くから歩ける
つって痛い時はほぐす
ほぐれたらまた歩く
歩くから歩ける
歩けるから歩く

画像 008

選曲 008
LOCK THE DOOR
Aru-2
Hear Your Voice

Title 008
「喫茶店」

とある京都の喫茶店でソウル好きのコーヒーマスターに出会った。
なにしろ選曲がいい。
深入りのデカマラでないインドネシア産のコーヒー豆をご自身で焙煎したコーヒーが美味い。京都に暮らし始めて8ヶ月が経過した。稀に見るこれぞ喫茶店に出会った。
自転車でとろとろいくか・バスでふらっといくか・近くに出町座という流石京都は文化の街を実証する宝船のような書店を隣接した映画館がある。
https://demachiza.com/

しかも、なんと、freedom dictionary 201 デビッドバーン特集を販売している。
もちろん、アメリカン・ユートピア上映中なり。

京都に暮らす喜びを満喫している。

画像 009

選曲 009
Subhumanizer
Subhumanizer- Complete Discography
[ Computer Worship ]

Title 009
「すべての崇拝を破壊せよ!」

いいからぶっぱなせ! かたっぱしからダダダダダダイズム!
やるっきゃない! 今更引き返せない。

画像 0010

mojique

選曲 0010
TalkingHeads
Listening Wind

Title 0010
「 答えは風の中にある 」

mojique は 誰?

ネイティブ・インディアン?
ネイティブ・ジャパニーズ?
ネイティブ・モンゴル?
ネイティブ・ALL

画像 0011

選曲 0011
Thievery Corporation
[No More Disguise (feat_ Lou Lou)]

Title 0011
「火葬はやめて仮装はやめて仮想はやめて」

裸で生きる
怖い 不安 心配 すべて消えて無くなる
すべてが崩壊し ただ生きることだけが残る
それさえできればいい
それさえできればいい
それさえできればいい

画像 0012

選曲 0012
WEWANTSOUNDS – Joao Donato –
「 Muito A Vontade 」

Title 0012
「白紙」

ホワイと画像

今回の選曲はmixcloud / PirateRadioにてアップロードします。
航海日 9月17日金曜日夜11時 on MIXCLOUD

画像 選曲 文 桑原茂→

PROFILE

初代選曲家、毎週金曜日夜11時 Mixcloud PirateRadio(海賊船)、
Editor-in-chief launching1988年 free paper dictionary → 2020年 freedom dictionary on going

https://www.mixcloud.com/moichikuwahara/

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