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桑原 茂一 APR 08,2020

Look Book Cook Records No.57


Now we’ve got Covid -19

ドレミの歌を知ってますか?

ドはドーナツのド
レはレモンのレ
ミはみんなのミ
ファはファイトのファ
ソは青い空
ラはラッパのラ
シは幸せよ
さぁ歌いましょう

訳詞ペギー葉山

誰もが一度は聞いたことのある「ドレミの歌」
from『サウンド・オブ・ミュージック』

新型コロナウイルス感染症をテーマにした
替え歌を見つけました
Do-Re-Mi Covid-19 version

Do-Re-Miの歌の替え歌の素晴らしさは
英語が分かる人なら内容が誰でも分かること
しかも感染を防ぐ為の大切なルールが子供たちにもしっかり伝わること
笑えるかどうかは個人の寛容さや美意識の問題ですが
私にはとてもジャストな笑い(ユーモア)でした

実際に歌ってみると発案者の思いがより伝わるかも知れませんね

余談ですが

オリジナル曲のドレミの歌と
ペギー葉山さんの訳詞はずいぶんかけ離れているのですね
今回初めてその違いを知りました

オリジナル曲

英語:Doe, a deer, a female deer
訳:ドは鹿、雌の鹿

英語:Ray, a drop of golden sun
訳:光線、輝く太陽の

英語:Me, a name I call myself
訳:ミーは一人称

英語:Far, a long, long way to run
訳:ファーはずっとずっと遠く

英語:Sew, a needle pulling thread
訳:縫う、針に糸を通して

英語:La, a note to follow sew
訳:ラはソの次の音

英語:Tea, a drink with jam and bread
訳:紅茶、ジャムとパンと一緒に飲むもの

Do..Re..Mi..Fa..So

もともとドレミの歌は音符を教える歌だったと考えれば
コロナウイルスへの感染を防ぐ為のルールを教える歌にはピッタリだったわけですね

大切なことを音楽で伝える
大切なことをアートで伝える
http://shibuya-arrow.jp/

大切なことこそストレートに伝えるのではなく
受け取りやすくアレンジして伝える
これをコミニケーションの基本に置くことで
人と人の繋がりはもっと楽しいものになりそうです

ぜひお試しください
https://youtu.be/MMBh-eo3tvE

Do-Re-Mi Covid-19 version

Do not fear but piease stay here
Stay at home now, everyone
We must wash and clean things well
Cars? Not Long trips just fun!
Don’t let Covid virus spread
Isolate your’self at home
See your friends online instead
Thay’s the healthy way to go oh oh oh
Wash your hands, use lots of soap
Don’t Further than your gate!
Social life must stay online
Keep 2 metres clear of me,
Watch TV, drink lots of wine
That will kill Covid-19!
Cough in your elbow, wash your hands with soap!
( 替え歌の趣旨を伝える為に歌の一部を簡略化して記載しました )

誰もがうつむきかげんなときに
笑いの球を投げるのはとても勇気が必要です
一歩間違えば炎上しかねません
しかしこんな清純な笑いなら多くの人たちの緊張を緩めるのではないでしょうか
笑いを大切に扱う国々ではユーモアの巧みな人はひといちばい尊敬されるそうです
オリンピックの先送りを私は好意的に受け取りましたが
既に開催中のコロナピックの金メダルは笑いの発信ではないでしょうか?

世界が笑う 魅力的な笑いを発信した笑いのアスリートが 金メダル
今 世界中で 脳内アスリートたちによって
その激しい戦いが繰り広げられているのかも知れません
世界のインスタ要チェックです

実はこの替え歌には未来への視点が含まれていることに気がついたのです
例えばこのフレーズ
Social life must stay online
未来社会がオンラインを中心としたものになるとは分かっていましたが
コロナウイルスの発生で
そのシステム構築へのスピードに拍車がかかったようです

敗戦後 その喪失感や苦しみを跳ね除けるために高度成長という旗印を掲げ
満員電車も残業も家族との時間もすべて犠牲にし・・・・
人間の尊厳を踏み躙るシステムに私たちは甘んじてきました
しかし コロナウイルスの発生で 
それらの奴隷制システムは終焉を迎えます たぶん
アフター・コロナ からの未来
すべては個人(消費者)の幸福が最優先されます
ここでいう個人とは
“感染したくない”
命を守る個人のことです

今後も名前を変えながら恒常的に発生するであろう たぶん
ウイルスから守る為の個人
その個人の幸福を守る為に社会はいかにあるべきか?
Social life must stay online
そうなんです 今回のテーマは
Stay at home now, everyone
Watch TV, drink lots of wine 
おうちカウチ映画紹介です

「ガリーボーイ」
http://achhaindia.blog.jp/archives/19923134.html

この映画の舞台はインドの西海岸の港町ムンバイのスラム街
実はあの細野晴臣さんに同行して頂き
ムンバイ(旧ボンベイ)にレコーディングに赴いたことがあったのです
タイトルは「ピースオンアース」形態はビデオ

このビデオの趣旨はそのタイトル通り
クリスマスの期間ぐらいテレビを消して
ピースフルな環境で生活しましょう!
誰もがホンワカする環境ビデオの制作の為だったのです

なぜボンベイだったのか?
ストリングスを多用したかったからです

元ネタはアメリカの50年代に一斉を風靡した
マントヴァーニ・オーケストラ
その華麗なストリングを再現したい
しかし予算的にフルオーケストラは無理
あれ?インド映画の音楽はストリングスを多用していたはず
で選んだのがムンバイ(ボンベイ)だった

通算二回ボンベイに赴いて録音し当初の録音予定数の三分の一でとどまった
理由はここではお預けです
インド社会のルールや掟や慣習をもっと理解する必要があった
と言っておこう

良かったことはインドの音楽家たちに日本からの新しい風を感じてもらえたこと

その後のそのスタジオで録音された作品に我々とのセッションの経験が現れているとその後に聞いた

インドの音楽家たちとの交流もさることながら
滞在中にリアルなボンベイを観察することができたことは貴重な体験だった

その中でも東京で暮らす私には頭が真っ白になる瞬間があった
未だに答えは見つかってはいないが
生きることの意味をボンベイで ガツン!と考えさせられたのだ

それは生きる残る為に生まれた子供を
両親が自ら不具者にする現実を見たからだ
物乞いたちの生きる残る執念を体験したといえばよいのか
生きることの激しさを目の前にして腰を抜かしてしまったのだ

バッテリーがもったいないと無灯で走る小型三輪トラックで移動した
そのトラックが走る道路の両側に沢山の人たちが寝ている
それが当時のボンベイだった

で、今 ムンバイ(旧ボンベイ)はどうなっているのか?

映画を見る限りはほぼ変わっていないが
ヒップホップの精神が宿る街になっていた

意味は
何もないところから 希望を生み出すこと
その生き様をヒップホップと呼ぶ

なぜ紹介したいか?

どん底で暮らす世界の若者に
希望を与えた映画作品だから

奇をてらった残虐な描写で見るものをドラッグ漬けにするような
下品な映画ではない

不安な日々を過ごす私には
彼らのヒップホップが胸に迫った
俳優さんたちの素直な演技にも好感がモテた

この映画のサウンドトラックの一端はラジオアーバンリサーチで聞いて欲しい
すべて紹介できないかも知れないが
以下は選曲リストだ

「gully boy 」サウンドトラックより

M-1 Jeene Mein Aaye Maza / Ranveer Singh | Ankur Tewari
M-2 Doori / Ranveer Singh & Alia Bhatt _ Javed Akhtar
M-3 India 91 / Ranveer Singh & Alia Bhatt
M-4 Kaam Bhaari / Ranveer Singh
M-5 Kab se kab tak / kaam bhari, ranveer singh,alia bhatt & vibha saraf

「イングランド イズ マイン モリッシー 始まりの物語」

少し前の映画だ
https://www.youtube.com/watch?v=G8B0ODva6H4
暗く重苦しいムードが全編に漂うが ザ・スミスのファンにはたまらないだろう

ザ・スミス (英: The Smiths) イギリスのロック / ポストパンクバンド。
1982年、マンチェスターにて結成。
インディーズ・レーベルの「ラフ・トレード」に所属し、
4枚のスタジオ・アルバムを制作した後1987年9月に解散した。
メンバーは労働者階級出身。

映画はその国の文化を肌で感じる喜びがある

80年代には私も度々ロンドンを訪れたが
特殊な人たちとの交流だったので
この映画は当時のイギリスの労働者階級のある側面がよくわかる 

この主人公の行動を見ていてある種の音楽家の類似点に気がつきました

いい曲を作る音楽家は常にメモ魔だということ
思いついたことをすぐノートにメモする
このマメさが名曲を生み出す秘訣かも知れません

あくまでも私の経験値ですが
でイギリス人らしいねちっこさの映像も選曲もストーリーも楽しめました

選曲は同じくラジオ・アーバン・リサーチで

「 フォードvsフェラーリ 」
FORD vs FERRARI / Official Trailer 2
https://youtu.be/I3h9Z89U9ZA

60年代が最高の時代だ
と思う私はこの映画のサウンドトラックに即ハマった

クルマが命なんていう時代 私にはよく分かる

友人のオンボロ・レースにもフジ・ハイウエィにも興奮した

東京のど真ん中のアメリカ軍基地のすぐ側の 
墓地(現西麻布)から軽沢までレースする大学生(大使館員の息子)たちのことも知っている

男が命を賭けるレーサーに憧れた時代があった

あの高橋幸宏さんが80回以上観た映画「男と女」

主役のジャン=ルイ・トランティニャン(Jean-Louis Trintignant)
彼が命を賭けるテスト・ドライバーでルマン24のレーサーでなかったら
映画のヒットも私たちも
そこまでムキにならなかったかも

60年代の男の憧れはレーサーだった
60年代の恋愛には命のやりとりが必要だった
だから60年代にヒットした恋愛映画は
ほとんどが男女のどちらかが命を失う映画だった

で・「 フォードvsフェラーリ 」
自分は安全な場所にいて命令だけ出すトップが
失禁するほどの恐怖を体験するシーンが秀逸だ
日本の首相の安倍さんにも一度体験して欲しかった

もちろん それを笑って見ている私たちもまた
命のやりとりを忘れた凡庸な恋愛しかできない
と のたまう拙者も肝を抜かれたまま土に海に還りそうだ
で 映画だ
レーシング・カーの爆音に浸るだけでも見る価値あり

選曲はラジオ・アーバンリサーチで

で 映画はこのくらいにして
シリーズもの紹介
ピカイチは「ウォッチメン」(HBO)
https://www.youtube.com/watch?v=zymgtV99Rko

どうしたらこんな面白い作品が作れるのだろうか
脚本と映像の素晴らしさに毎回唸った
しばらくはソファから立ち上がれなかった
で 少し調べて見ると脚本家の
デイモンのセリフにハッとする

これは、「ノスタルジア」に浸りがちな現代ポップカルチャーへのアンチテーゼでもある
この20年間、我々の文化の中で、我々は自分たちが愛したものを、懐かしさゆえに、
再びリメイクや続編などで手がけてしまう傾向にあり、その傾向に不満を持っていても、
何度も見ている状態にある。同じ話を繰り返しているだけなんだ
そのような悪い傾向を断つためには、そんな懐かしいストーリーに、
オリジナルの物語を展開させる手段しかないと、僕は思っている

当時の原作コミックがリアルタイムで描きあげた「核戦争の不安」を現代に置き換えている
「もしこの番組の設定を2019年にするとしたら、何が政治的な不安を支配しているのか?
今、この国(米国)でアメリカ人でいることとは、どういうことなのか?
ドラマの起点となるのは、1921年に実際に起こったアメリカ史上最悪の暴動「タルサ人種暴動」だ
彼は人種間の緊張を題材に選んだ。

面白いだけで何も残らない作品がほとんどの中で
この作品は貴重だ
映像も演出も信じられないほど考え抜かれている
ここまで優れた作品を作るには強い意志を持ったプロが集合しなければ
制作はおぼつかないだろう

プロを本気にするには作品のテーマがまず優れていること
同時に観客にその重要なテーマをエンターテイメントで伝える技術があること
その技術を活かす予算があること
この辺りの問題をクリアーする新たな挑戦が
NETFLIXを初めとする新たな映像配信システムが生まれたことにある

つまり
Social life must stay online
すべてはこのフレーズに集約される

こうした時代の到来を予測した
スマートな人々が起こした社会革命であり
同時にクリエイティブの可能性を無限大に高めた
日々の技術革新の為せる成功である

60年代にカーレースに人々が命を燃やしたように
人類がこの地球で生きるには命を燃やすしかない

その炎は生み出す負の面が
Now we’ve got Covid -19
ではないか?

人類の未来はこの清濁併せ吞むクレバーな智恵を必要としているのだ

そう 私たちがこの地球上に存在する限り
この問題から逃げる場所はどこにもない
骨と骨を打ちつけ炎を発見した生命体の宿命である

画像・文
桑原 茂→

ps: 連載57回はラジオ・アーバンリサーチとして
mixcloudで公開されます。

https://www.mixcloud.com/moichikuwahara/

PROFILE

初代選曲家、毎週金曜日夜11時Mixcloud PirateRadio(海賊船)、 創刊1988年 free paper dictionary編集長

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