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牧野 広志 DEC 21,2020

下町。Vol.33

崇仁から立誠へ着陸。


短い様で長い、長い様で短い崇仁地区でのトランジットも終わり、
いよいよ完成した立誠へと戻る日が近づいてきた。

さて、京都は物語の宝庫であり、あらゆるところに物語がある。

崇仁地区での長い歴史の一つを間近で見、その中の一つの形、一つのページが消えてしまうラウンドをそこで見たわけですが、、

いやいや、まだまだこの先があり、このラウンドで終わりなのかと言うと、決してそうではないだろう、、。

と、言うか、そうでは無いのです・・・。

物語はまだまだ続くのです、

すかんと抜けた南側を見ながら、そう言えば昔は河原町塩小路てどんつきで道が無かったなあぁ、と古い記憶の映像が頭をよぎる、

そして暑い真夏の前に崇仁から立誠にお引越し、正確には着陸をしに向かった。

急な展開でバタバタと引っ越し準備をしながら、うんもすんもなく上がったり下がったりを繰り返す、、

ほぼ9割以上仕上がった久しぶりの地区、元立誠小学校、

グランドには人工芝が一面にはられ目が醒める様なグリーンが眩しい、

建物は高瀬川の入り口の校舎の外観を残し見慣れた風景、

しかしながら正面玄関から一歩中に入れば新しい空間で埋め尽くされており、こんなになるもんなんやなぁと感心するばかり、、

奥の校舎は建て直され宿泊施設へと変身したわけですが、元々その中に入っていた地域の為の施設、必要な文化は残されたわけです。

地域、行政、業者、の三者による新たなスタートのほぼモデルケースとも言ってもよいのかも、、

宿泊施設の一階に自治連合の部屋や会議室、地域の消防団、図書、倉庫、などなど建て壊し前に入っていた形がまた入ると言う、

これも当たり前と言えば当たり前の様だが、決してそう簡単な事では無く、何度も何度も三者協議を繰り返し作られた形である、。

全てが寄り添い新しい物と形を作る、これが次なる文化を生み、「らしさ」、と言う言葉や個体で表現されていくんだなと深く実感、

できた。で終わりでは無く、これからがこれまでを作るわけですね、、

つまり、これからがまた大変なわけです。

どうやって地域文化と寄り添い、どうやって気持ち良い距離感を保ち、いろいろな事が壊れない様に前に進んでいくかが今後の課題であり、これからの京都を作る、残す、守る、全ての未来に繋がっていくのでしょう。

新しく物事をしていくには、根性論だけでは駄目であり、折れどころや、着地点が重大な課題であり、我が我がでは破壊にしか向かわない時代なのかと、、、

縁ができれば円になる、助け合う寄り添う程よい距離もつ、それぞれが尊重し合えば自然と輪ができ手をとりあえば丸い円ができる。

京都の町、それぞれの学区、地域にはこの円が非常に大切である、

その円が楕円形や円の繋ぎ目が開いてしまうとどこかぎこち無く、心理的ストレスが発生してしまったり、

非常にマズい、いわゆる気不味い状況が生まれてしまうんですね、、、

まぁ世間では良くある話しか・・・

さて、時を同じくして、崇仁新町の急な展開により、
るてん商店街で定食の監修や、テイクアウトお弁当のおかずの監修などをこなしていた「楽酒菜まゆめ」さんも、私達が崇仁を離れるタイミングで新しい物件を見つけた様で、、。

そして、TRAVELING COFFEEが移転オープンした夏の始まり、その後を追う様に立誠から徒歩10分ほどの河原町高辻にニューオープン、

名前を新たに八月にオープンと言う事で、はづき「楽酒菜はづき」とし充実したメニューでスタート、

昼にはランチもやっており、これは非常に嬉しい、、

もちろん夜は「まゆめ」時代と変わらないクオリティで更に新しいメニューもあり、美味しい、美味しい、を連発です。

そんなこんなで真夏の立誠に戻りワオファクターな日々を送っております・・・

その名も「立誠ガーデンヒューリック京都」。

木屋町のオアシスグリーンにリアルな青空、街中の夏は眩しいばかり。

さて、これからが非常に大切ですね。

複合施設として生まれ変わったからには、いろいろな困難や難しい課題、やらなければいけない事が地域の鎹として役立つ動きを求められ、それに応える様に常に勉強の日々。

そんな事を考えていたらすっかり秋になっていた・・

いや、もう冬だ。師走。

そうすっかり年末でした。

いろんな事が多すぎた一年、目に見える物より目に見えない物の収穫がより充実した年になった事を有り難く思う。

それが事実であり、尚深くそう思い感謝しなければ地域と文化には密着できないのだ。

無音効果。
曲と曲が大音量で流れる中、喋りに夢中になっている状態で、いきなり大音量の音が止まっても数分間はその前の音の余韻で脳は無音になっている事に気がつかない。
その気づかない空白の数分間が気持ち良い。
誰かに伝えたい、そんな2020年でした。

PROFILE

牧野 広志 TRAVELING COFFEE 店主

1966年生まれ。
94年渡仏、90年代をパリ ルーアン リヨンで暮らす。
2002年 帰国後、京都の新しい情報発信空間の提案者として文化と地域に密着中。

-TRAVELING COFFEE -
昭和2年築の木屋町 元・立誠小学校 職員室で営業していたTRAVELING COFFEE が耐震補強工事の為に高瀬川沿いに建てられた仮設の立誠図書館内で営業。図書館の選書はブックディレクター「BACH」幅允孝氏。
現在、元・立誠小学校をリノベーションした複合施設「立誠ガーデンヒューリック京都」内にて営業。
京都府内の焙煎所を常に6軒毎月選び焙煎家と話し合いシングルオリジン、オリジナルブレンドをオーダーメイド。
スペシャルティコーヒーをハンドドリップで提供。

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