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牧野 広志 NOV 18,2019

下町。Vol.23

るてんアナザーパーキング。


暑かった。

真夏の暑さが狂気の様に戻ってきた2日間、

熱中症で倒れるほどだ、

私も死の危険を三度ほど感じた・・

台風直撃と言われた9月頭の週末、

突然台風は進路を変え直角に曲がった、関西を避け関東直撃、

そんな秋の始まりにまた一つ名所が誕生したのです。

そう、奇跡の成長を遂げている例の崇仁地区に、、

下町ドープ最前線。

京都安定の名所となり、国内から海外の観光客まで、噂が噂をよんでもはや大人気の崇仁新町屋台村、

そのすぐ真っ正面に、

ぽっかり空いた土地があっと言う間にコインパーキングに変身したのだ、あっという間に・・

だいたい、空いてる土地や古いビル、建物などが解体されると結構しばらくはコインパーキングになる法則がある、

すると、ある一定の時期がくるとそのコインパーキングも無くなりいつしかホテルやマンション、商業施設、はたまた何かしらのお金掛かってるなぁ、的な建物が建つ。

これ、もはや常識で、地上げして寝かせて売って建てるみたいな三段活用です。

京都はとくにここ近年このルーティンでガンガン ホテルラッシュ、開発ラッシュ、

そのままパーキングにしといて欲しい場所もあるんやけどね、、、

その、河原町塩小路北西角の住宅展示場跡地がいつの間にやら整備され、

あれよあれよと言う間にコインパーキングに変身。

しばらくはパーキングのみとして動いていたのだが・・・

ある日「ちょっと相談があるんです。」と一本の電話、

直ぐにピンときた、前々からなんとなく小耳に挟んでいた話し、

「あー、やっぱりやるんだ。」と、

この例のパーキングを週末だけフリーマーケットや市場にしたいと、提案が上がっていた。

そのオープニングをやって欲しいと言う相談事、

あ、あ、あ、またこの場所か、、、

すっかり崇仁地区でのイベント事、一発目には欠かせない役どころが付いてしまった・・

今回は、崇仁新町とはまた形態や運営方針なども違い、なかなか難しい話しです。

とにかくオープニングに全力を尽くす事を誓った。

これまた大変でして、毎週なんて先ずは無理ちゃうかと頭の中を駆け巡るイメージ、、

とにかくオープニング2日間をENJOY COFFEE TIMEとフリーマケットJAMで埋め尽くす。

大当たりでドドっと人がやってきた、

のだが、、、、

そうこの2日間は恐ろしい暑さであり、熱中症で倒れる者も出るくらい、、、

その名も「るてん商店街」。

https://www.ruten-market.com/

アナザーパーキング、

パーキングの敷地内にはダークなイメージを思わせる黒い木造の建物が建ち、その中は冷暖房管理でトイレもあり、バーカウンターもあり、清潔感溢れるクリーンな雰囲気。

おいおいなんだこの攻め具合は、、

やる気満々ではないか、、、。

建物には「るてん商店街」のシンボリックなマークも入り、いつでもマーケット体制である。

実はこのフリーマケット、パーキングではいろいろな店舗やキッチンカーを出すのだが、

この建物の中は、八百屋の様な状態になっている。

七条ラインの野菜屋さんや、果物、肉屋、魚屋なども入り結構便利だったりするわけです、

そうなんですよ、ここ近年の地上げや開発により、この界隈にスーパーらしきものが無いのです、、、

世代的に年老いた人にとっては、買い物に行くのも一苦労なわけでして、

ちょっと行ってちょっと買うところが無い、、、

これて結構死活問題ですよね。

下手したら階段しかないマンションで部屋から出れず買い物先まで遠く餓死しかねない、、、

そう思うとこの「るてん商店街」てかなり地域密着の企画が組み込まれており精神的な溝を埋めるのには良いのではなかろうか? と、ふと思う。

この一等地をめぐる様々な思惑や噂話し、陰謀説からド派手な夢の様な話しまで常に飛び交う内浜ディープ。

まだまだこの先いろいろな事が起き、残り少ない昔ながらの建物も消えていくだろう、

そう思うとちょっぴり切ないのだが、ある意味その飛躍により町が蘇り活気が戻り皆んなが笑えるのならばそれも地域としては有りなのかもしれない。

長年、塩漬けの土地だっただけに、なかなかしょっぱい話しもあるし、しがらみもたくさんあるだろう。

日本一しがらみを持つ都市こそ京都であり、その京都の中で更に強烈なしがらみを背景に長年ぐずってきた土地だからこそ、前を見て歩んで行きたいと思う。

そんな思いで「るてん商店街」のオープニング2日間を全力で駆け抜けました。

そして気がつけば京都は本格的な秋。

真っ赤に染まった壊れ掛けの街、

これからが正念場であり、街を壊さない様に守りの姿勢を強める時期でもある。

しかし、今思うとバブル期もいろいろな建物が建ち地上げも今より凄かったかも・・

今、目の前で壊されてるなぁと思っていることは、

同じ様に80年代後半から90年代頭にも確かにあった事だと再認識しております。

当時そのターゲットは街中であり、少し離れた田畑であった、

現在のターゲットは下町。

壊さないで下町。

とにかくうまく立地活用をして欲しいと願うばかりである。

文化の力で躍進続いている京都に、間違った文化を押し付けないように気をつけたい。気をつけて欲しい。気をつけなければいけない。

狼が潜む中、狼から羊を守る羊飼いが必要だと感じてしまうのは今も昔も変わらないだろう。

PROFILE

牧野 広志 TRAVELING COFFEE 店主

1966年生まれ。
94年渡仏、90年代をパリ ルーアン リヨンで暮らす。
2002年 帰国後、京都の新しい情報発信空間の提案者として文化と地域に密着中。

-TRAVELING COFFEE -
昭和2年築の木屋町 元・立誠小学校 職員室で営業していたTRAVELING COFFEE が耐震補強工事の為に高瀬川沿いに建てられた仮設の立誠図書館内で営業。
図書館の選書はブックディレクター「BACH」幅允孝氏。
珈琲はブレンド2種類に加え、シングルオリジンは京都府内の焙煎所を毎月選び焙煎家と話し合い常にオリジナルを4種類程オーダーメイド。

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