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牧野 広志 FEB 18,2020

下町。Vol.26


二条城東のリフレッシュ感。


さて、

式阿弥町から御池通りを北に渡る、

次の町に向かった私。

天下の世界遺産 二条城を西に見渡す閑静な住宅地と商いの町、

御池油小路を一本二本と東に歩き、西洞院通を北に行く、

もう、小川通りあたりから人、人、人の行列が目に入る、、、

これて、もしかして・・・

そうなんですよ、

いつの間にか行列ができる神社になってしまった、御金神社、、

元々は、国内唯一と言われた金属の神様だったはずが、、

今では、金属=通貨で金・銀・銅で「金運の神様」としてメディアに取り上げられ、宝くじを当てたい人や金運利益を求めて全国から人が殺到している状態なのだ、

筆者もあやかりたいものだ・・・

にしても昔から鳥居て金ピカだったかな???

しかしながら御金神社でお参りをして金運納得ならばそれはそれでよかろう。

ただ何となく殺気だっている空気が、、邪念が、、、

行列が凄過ぎてご近所の住民さんはちょっと大変かも・・・

て言うか苦情が殺到してると言う風の噂もちほらの様でして、、、

これ、なかなか難しい問題ですよね、、、、。

さて、金、金、金のキラキラで金運を貰ってそのまま北へ押小路通へ、

で、東に行けばすっかり全国区で有名になってしまった例の玉子サンド、

そう、三四郎くんの「喫茶マドラグ」。

こちらも行列である、、、

三四郎くんと私はいわゆるスクール上下であり、リアル先輩後輩と言う関係になる、

鉄の掟、カテナチオ、

本当に素晴らしい後輩を持ったと心底思う。

マドラグ、行列を作ればご近所さん地域の方に迷惑がかかると言う事で、来た人からどんどん予約を取って、だいたいの時間にお電話差し上げて再び来て貰うと言う優しい対応、

なんとも地域にもお客様にも心こもったシステム、

ただ、作る側は大変である、、

作っても作っても終わる気配が無く気がつけば閉店時間と言う凄まじさ・・

それでも笑顔の優しいスタッフ、

人気とは恐ろしいのだ。

私が若い頃に食べていたコロナの玉子サンドの味はこうでは無かったと記憶する、

少しアップデートさせ時代の変化を加える、するとその味がコロナの味になり、ずっと皆んながこの味を求めてやってくる、

そうすることによって、この玉子サンドは京都に深く根付き不動の文化となり今のブームを作ったのだろう。

そしてブームでは無く、しっかり京都の玉子サンドとして当たり前の食になったと言っても良い、

この ”当たり前” と言うポジションを持つ事がいかに京都で難しいかは皆さんもうご存知であろう。

さて、マドラグから東へ烏丸通りに向かえばこれまた有名な焼菓子の「ナカムラジェネラルストア」通称 ナカジェネさん。

店主の中村さんはハワイへ移住し、ホノルルの名店「ダイヤモンドヘッドマーケット&グリル」にて日本人初のスコーン担当シェフとして腕を振るった達人、

とにかくスコーンとマフィンが絶品なのだ、

帰国後、ハワイのジェネラルストアをイメージし焼き菓子店をオープンさせた根っからのハワイ好きと言ってよいだろう。

中村さんとは歳も近い事もあり、こんな私をうまくイジってくれる、その距離感が絶妙で気持ちが良いのです。

このお二人が早い段階からこの地域にやってきたのだ、

閑静な住宅地においてこの東西ラインはテッパンである。

東西ラインの押小路通より一本北へ、二条通り、

二条小川通りへ行けば、あのパン屋が昨年の暮れに店をオープンした。

元々イベントなどに出店していた、クルスさんCurusuが、店舗を構え「Kurs」クルスとして出発、

噂のハード系パンはたまりませんね!

京都の、いやいや全国のパン好きから絶大な支持を集めている。

こう言うパン屋さんが地域に密着し胃袋を支えてくれるて、ほんとこの地区に住む人達が羨ましい限りであります、、、。

二条城を目の前にした静かでゆるやかな住宅街、

すっかりこの町と一体化し老舗となりつつある、東堀川通竹屋町通角にある「SONGBIRD DESIGN STORE」、
季節のドリンクからコーヒーに、鳥の巣の様なカレーにパクチー玉子サンドに、オーダーメイドの家具を扱う「ソングバードコーヒー」。

ここも何かと地域の行事ごとや祭りごとには店舗の前にブースを組んであれやこれやと楽しませてくれる存在に、

特に七夕シーズンは堀川通と東堀川通の間にある疏水のお祭り時なんかに合わせていろいろと地域密着感が素晴らしいのだ。

夷川堀川を少し東へ行くとスペシャルティコーヒーとアンティーク雑貨の「SICOU」さん、

スッと通り過ぎてしまうくらい街と一体感、て言うか住宅感、なんとも入り口から素敵空間。

餃子専門店に、焼きそばのお店に、おでんに、あれやこれやと、程よい新しい店舗が次々と現れてくるこの二条城東界隈、

ここもどんどん古いお店が無くなって来ている、、

ただ嬉しい事に新しく出店してくるお店は地域性を良く考えてくれている様にも思えます。

ここで大事なのが元々のものや、現地の味、出発の原点などを踏まえて取り込む姿勢と思いやり、

そこには経済の生命線があり、より市民住民に近い経済生命であり、寄り添う文化が残され様としていること、

広い世代の声が届く様にと、呼吸し、風通しを良くし、程よい加速とブレーキを掛けながらリフレッシュしていく事が大切であると教えてくれること、

それがこの町にピタッとハマっている事がとても自然である。

このエリアは大好きな地区で、平面的でゆるやかなある意味、二条城の下町的な空気感を持っている、

と言うか一つ二つ三つとあったと噂される二条城の下町と言うことだろう、

御池、堀川、烏丸と回りはガッツリとマンションやホテルに囲まれているのだが、囲まれた中にはまだまだ昔ながらのお店や老舗もあり路地もあり、昔から変わらぬ空気を出している。

この町はただただ散歩するだけで気持ちが安らぐのだ、

続けて行くと言うのはなかなか難しい事で、続けて行く為の環境作りがこれから益々問われる事になるでしょう。

二条城東、

この下町的なゆるやかな気持ち良さをいつまでも維持して欲しいと願うばかりである。

さて、いつものリアル下町に戻ろう。

PROFILE

牧野 広志 TRAVELING COFFEE 店主

1966年生まれ。
94年渡仏、90年代をパリ ルーアン リヨンで暮らす。
2002年 帰国後、京都の新しい情報発信空間の提案者として文化と地域に密着中。

-TRAVELING COFFEE -
昭和2年築の木屋町 元・立誠小学校 職員室で営業していたTRAVELING COFFEE が耐震補強工事の為に高瀬川沿いに建てられた仮設の立誠図書館内で営業。
図書館の選書はブックディレクター「BACH」幅允孝氏。
珈琲はブレンド2種類に加え、シングルオリジンは京都府内の焙煎所を毎月選び焙煎家と話し合い常にオリジナルを4種類程オーダーメイド。

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