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落合のダッチワイフ MAR 31,2021

Hey!凡な日々 Vol.46
「霜降り明星のオールナイトニッポンZERO」


先日、霜降り明星のオールナイトニッポンZEROに出演させて頂いた。
あれから数日経った今でも脳からジュワジュワと変な液体が出ているような気がする。未だに興奮しているのだ。
とにかく有楽町終わりはダルい。マジダルい。ダルいと同時にとにかくカッコいい。
というか、
【ダルい×有楽町終わり=カッコいい】
である。
当然の話だが、
【6×x=12】のxを導くためには12を6で割ればおのずと答えは出る。
数式の素晴らしいところは、これを数学以外にも応用できるという点にある。
つまり、
【ダルい×x=カッコいい】のxはなにかとなった時、
【カッコいい÷ダルい】を求めれば、
これもまたおのずと【x=有楽町終わり】と答えは出る訳である。

「有楽町終わり」はずっと言ってみたかったワードの一つ、いやもっと言うと、皆に感じて欲しかった様子・状態の一つである。「落合さん「有楽町終わり」なんだ!」と周囲の人に思われたくて俺は仕方がないのだ。あの放送から数日経過した今でも俺は有楽町終わりである。「いつまで引っ張ってんだよ!もう終わってるから!」とツッコまれそうだが、俺はそれを全身全霊で受け入れる。だってその通りだもん。俺は現在有楽町終わりで、こうしてコラムを書いているのである。

当日まで

番組内で最終回にリスナーをスタジオに呼ぶという企画が発表されたのを知って、俺は迷わず応募メールを作っていた。理由はシンプルで単純に霜降り明星の二人に会いたいと思ったからである。
募集要項に「普段からメールをよく送ってくれているリスナーを優先させていただきます」と書いてあったが、僕が本格的にメールを送り始めたのは今年の1月からでリスナー歴が浅いのと、「常連」と呼ばれる程自分が採用されているとは思わなかったので、多分無理だろうなと思っていた。
「不可能」だと思われていることを「可能」にするためにはそれなりの努力とか積み重ねが必要に違いない。皆がそれを諦めるのは我々に流れる時間が永遠ではないからだと思う。寿命が残り500年あると分かっていれば、僕は300年後くらいにサッカー選手を目指しているはずだ。しかし今のところ僕は長くても残り80年くらいしか生きることができない。よってサッカー選手になる夢を諦めている。なんの話をしている。まあとにかく出演することは「不可能」だとあの時思ったが、それを「可能」にするためのアクションが、メールを一通送るだけでよかった(それ以外できることがない)ので、迷わずに応募することができたということだ。
スタッフさんから電話がきた時、ちゃんと積み重ねたものがあったのだなと、少し自分を褒めた。三か月間丸々削ったバイトの休憩時間がここで生きてきたのだ。

放送当日までに自分がやれることを考えた結果、美容室に行って前髪を作るということ以外なにも思いつかなかった。なので美容室に行って前髪を作って、放送当日まで毎日震えながら眠っていた。瞼の裏には、ニッポン放送のスタジオで粗品さんに「どれくらいのペースで送っているの?」と聞かれた僕が、永遠と支離滅裂なことを喋っていて、その他の全員が喪に服したような顔をしているという風景が張り付いていた。

ここからは日記となる。理由はその方がいいと思ったからだ。

3月26日の日記

AM7:00〜PM16:00
朝からバイト。早朝と緊張がいい感じに交わって「おえっ、おえっ」となりながらおにぎりを陳列する。約20時間後にニッポン放送のスタジオにいると思うと、レジがまともに打てない。僕の得意技である違算覚悟の乱れ打ちをして結果的に昼の点検でマイナス200円を出す。未だに会計後に「レジ袋は?」と偉そうに言ってくる客がいる。店側がレジ袋の有無を「全員に聞く」より「全員に聞かない」という選択を何故するのか、その想像がつかないらしい。なんでもかんでも説明されるべきだと思っている人は気合が足りてない。「交通系で」という客が来た。「Suicaで」とか「PASMOで」と言えばよいのに、どうしてそんな言い方をするのだろう。確かに店員側の操作ではSuicaやPASMOの類は「交通系」と表示される。が、客は寄せてこなくていい。例えば僕の職場で「1番行きます」というのは「トイレに行く」ということを表す。それを知っている客が「すいません、この施設内に1番ってありますか?」と聞くのは違うだろという話だ。お前は「トイレ」でいいんだよ!!とかそんなことにイライラしながらも「俺はオールナイトニッポンZEROに出る男だ!!スケールでっかく!スケールでっかく!!内面の!!内面の!!」と自分に言い聞かせていた。バイト先の皆には出演したら話すつもりで「おつかれした~~」といつも通り店を後にした。

PM18:00〜PM23:00
21時30分まで頑張って眠った。明日は念願の「有楽町終わり」でそのままバイト直行なのだ。それからは特に何もしていない。緊張で煙草を10本くらい吸ったような気がする。MIYACHIを聞いてテンションをぶち上げて、また横になって、煙草を吸って、MIYACHI聞いて、トイレ行って、横になって、とかそんなことを繰り返していたら、あっという間に出発の時刻。この頃には上手くいかなくても霜降り明星のお二人がなんとかしてくれるだろうという確信があり、なるようになれと開き直っていた。

AM24:00〜AM25:00
すでにニッポン放送に入れる時間ではあったが、早く入り過ぎても緊張してしまうと思い、散歩をしていた。コンビニで同い年くらいの青年がいて、彼もそうなのかもしれないと思った。きっとそうだったと思う。日比谷公園はとても好きな公園で定期的に行く。地図が頭に入っているので、喫煙所に向かってそこで何本も吸った。5lackをずっと聞いていた。彼の曲は脱力しながら戦っているような感じがしてとても好きだ。

「日比谷公園の喫煙所」 メモ(開放的で最高)
「日比谷公園 鳥」 メモ(きれい)

AM25:00〜AM27:00
ニッポン放送で受付を済ます。控室に入るとすでに大勢いた。スタッフさんから簡単な説明を受けた後は、しばらくは待機ということだった。「ああ、あの人!」「こうゆう雰囲気の人なんだ~!!」と皆の顔をチラチラ見ているうちに、ふと気が付いたら皆周りの人と喋り始めていて、僕だけが孤立してしまっていた。本当にやっちまったなと思った。僕は「人見知り」ではない。寧ろポップにガンガン話しかけることができるタイプの人間だと自負している。が自意識はとんでもなく過剰である。治さねばならない。人に話し掛けるタイミングを完全に見失ってしまった僕は何を思ったか、ずっと読みたかった「ミステリと言う勿れ」をその場で購入し、それを食い入るように読み込んでいるフリを始めた。当然全く頭に入って来ない。漫画にもここにいる人達にも失礼だと思いながらも、何かに没頭しているフリをしていないといられなかったのである。27歳にもなって本当に恥ずかしい奴だ。途中トイレに行きたかったのだが、行っている間に「落合さん大丈夫すかね?」みたいな会話が行われたらどうしよう、トイレから戻って来た時に一瞬控室の会話が止まったらどうしよう、などと考えていると膀胱が破裂してもいいやと思えた。「このままだと尖っている奴だと思われる、皆と話したい、でもタイミングがない、話し掛けたら「あ、話しかけてきた」と思われる、でもここにいる全員が俺をどうにかしたいと思ってくれているはずだ、逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ(流行ってるから、エヴァ流行ってるから、見たことないけど)」と脳内がぎゅるぎゅるしていると、「落合さんですよね?」と隣の席にいた魚座の貫禄君が話しかけてくれた。「僕Twitterフォローしてるんですよ!」みたいなことを言ってくれて本当に泣きそうになった。僕より大分年下だと思う。そのまま彼は自然に導線を引いてくれて、皆との会話に入れるようにしてくれた。魚座の貫禄君まじありがとう。一生忘れないと思う。そのあと皆「落合さんの○○ですよね」とか「あれ笑いました」とか言ってくれて、滅茶苦茶温かった。この過剰な自意識を早く捨て去らないと大勢の人に迷惑がかかるなと、心から反省をした。マジ皆ありがとう。
スタジオに向かうエレベーターの中で隣にポストカードクラフトスマンさんがいた。話し掛けたかったけど、エレベーター内が無音だったので我慢した。出る直前にガッツリ目を合わせて僕は会釈をした。俺が言いたかったことは「升野さんのラジオの時からっすね!!!」である。伝わっただろうか。

AM26:58〜有楽町終わりの現在
粗品さんの姿が見えた。とんでもない色気、あれは勝負師の色気だ。せいやさんは本番が始まった瞬間に奥の方から飛び出てきた。存在そのものが芸人だなあ~~~って思った。
放送の内容はradikoで聞くのが一番よいと思う。
放送前からずっと気になっていたことがある。それは僕が「芸人」なのかもしれないということだ。だとしたら話は変わってくるのではないかと思い、どこかで言いたい、言わないとリスナーに嘘をつくことになってしまうと考えていた。がしかしそんなことを言うタイミングなんて勿論ない。と思っていたら、せいやさんが話を振ってくれて、「プールサイド」というコンビを組んでいるというお話をすることができた。「なんだよ芸人なのかよ(僕だったらそう思う)!!」と大勢の人から言われるかと不安に思っていたのだが、Twitterで「芸人さんなんだ~!」とか「応援してます!」とか、実際にYouTubeに出している僕達のコント映像にコメントを頂いたりとか、肯定的な態度を示してくれている人達がたくさんいて嬉しかった(これは霜降り明星の二人とその二人に圧倒的に共感しているリスナーだからこそのリアクションだったと思う。皆さん本当にありがとう!)。
自分が芸人なのかどうかをあまり気にしたことはない。だけど売れたら「僕は芸人です」とか言ってしまうのだろうか。それはずるいような気がしなくもない。よく分からないけど、俺は芸人として売れてもラジオ投稿は辞めないと今のところ思う。肩書きによって何かを辞めることはない。辞める時は自分がもういい!と思った時だ。ひとまず採用数で一位を取るまでは辞められない。

霜降り明星は二人ともストレートしか投げないような熱い人達だった。僕は少し後ろに引いて物事を見たり、くだらない自意識に足を引っ張られたりする。マジでそういうのは時間の無駄だなと思った。
霜降り明星は勿論お笑いのテクニック等々も凄いけど、なによりも根底となる人の部分がおもしろい。
僕は自分が思う正しさ(常識とかそうゆうことではなく)を全うしている芸人に憧れてきた。
霜降り明星は技術を超越した面白さを持っている。

放送後そのまま日比谷公園をほんの少しだけ散歩した。イヤホンを耳に刺した瞬間にSEEDAの「Daydreaming」が流れていてやばい気持ちになった。俺はこうゆう朝を求めている。

「日比谷公園の喫煙所」 メモ(開放的で最高)
「日比谷公園 鳥」 メモ(きれい)

電車に乗ってバイト先に向かった。寝過ごして遅刻。上司にめちゃくちゃ謝って、一気に現実に引き戻される。レジを打ちながら霜降り明星が僕の一つ上であることについて考えた。遠い。遠すぎる。朝から何も食べれていなかったので空腹。そして眠い。また阿呆な客が何かを言っている。数時間前との落差にうんざりする。夢かと思う。
そっとレジを抜けて更衣室に行き、リュックの中になにか食べ物がないかを探す。
チーズケーキ夫人からもらったチーズケーキのお菓子を発見。隠れて食べる。
未だに俺は有楽町終わりだ。

PROFILE

「お笑い芸人になりたい」と思い、新卒2ヶ月で勤めていた銀行を退社。
プールサイドというコンビ名で活動中。
毎週日曜21時からインターネットラジオ「プールサイドの25Mラジオ」を生放送中。趣味はラジオ投稿。
現在はコンビニでバイトをしながら。日々の生活を楽しんでいる。

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