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永田 宙郷 JAN 11,2020

1人分の食器の話し


仕事柄、出張先なのか会議を終えてなのか結果として外食ばかり。お陰で、それなりに集めた食器も出番を失ったままだ。使われない食器も可愛そうだなと思ったので、この年末に思い切ってフードスタイリストの友人にそれらの器を預け、割れたままいつか使おうと取っていた器を金継ぎに出し、今の自分のペースにあった器を選び直すことにした。

まず残したのがサイズ違いの3つ揃えの漆器のセットだった。造りも仕上げもちゃんとした職人仕事が光る『漆とロック』が手掛けたもので、ほぼこれだけで充分な事も多い。漆器といっても乱暴に扱わない限り、食洗機と電子レンジを避ければ、あとは他のものと変わらない使い方ができるので非常に助かっている。

次に選んだのがOLDFASHINEDという展示会に出展していた丹波篠山のショップから買った黒の大皿。これも何かと便利でずっと僕の食事のメインで登場してくれている。パスタも1プレートのランチもだいたいこなしてくれる優れもの。もう一枚ほしい程。

飲み物用は悩んだ結果、有田のJICONのマグカップと、福岡の民藝店『風向』でフリーカップを買い求め直した。大ぶりで2杯分のコーヒーが入るので仕事中にも欠かせないし、ジュースなどを多めに飲むさいにも重宝している。フリーカップは蕎麦ちょこサイズを選んだので、飲み物だけでなく、小鉢代わりにも使えるので、結果として両方が食卓に並ぶことも多い。

加えて、小皿を数枚。これはいろんなサイズにした。醤油の付け皿程度のものもあれば、ちょっとした菓子皿なるようなものもある。こういうのは、何枚あっても問題無いだろうと思って、少し多めに残しておいたものを使っている。

他に飾り皿になる角皿とガラスのものを幾つか食器を揃え直しながら僕の一式を整え直した。「器のでかさ」「人の器量」という言葉があるように器にはそれなりに人柄がでるのだろうと思う。今回、僕が揃え直した器から果たして僕のどんな部分が透けてみえてくるのだろうか。たまにはゆっくり食事をつくって料理を盛った皿を長めながら考えてみようかと思う。

PROFILE

「ものづくりをつくる」をコンセプトにデザインディレクターとして新旧のものづくりに異なる視点を付け加える仕事をやってます。花火の打ち上げ師や大学の研究員もしています。

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