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粟野 龍亮 OCT 09,2020

この土地をアップデートする風の料理人


TINY GARDEN 蓼科もOPENから1周年を迎えることができました。
先日、オリジナルブランド「EKAL」のロゴTを着てカフェを訪れる地元のお客さまの姿をみて、僕らも少しずつ地域で受け入れられ始めているのかなと嬉しくなったところです。

振り返ると1年目は新規事業で手探りの中、自然災害や疫病などイレギュラーなこと続きで常に走り続けていたなと感じています。自分たちの至らぬ点に反省することも多々ありましたが、それ以上に訪れたお客さま、地元の生産者やガイドなど、僕らは人に恵まれてこの一年なんとかやってこれたなと感謝の気持ちでいっぱいです。

そんな1周年を迎えた先日、個人的にも、そして施設にとっても素敵な出会いがありました。

「the Blind Donkey」を手がけていた料理人 原川 慎一郎さん。

僕の尊敬する編集者 藤本 智士さんの書籍「風と土の秋田」より言葉を借りると、原川さんは冷静で、しなやかで、人を魅了する強さがある「風」の人。
TINY GARDEN 蓼科という「土」を取り巻く食や自然、人々の魅力をしなやかに引き出し、この土地の新たな可能性や方向性を届けて、まさに風のように去っていきました。

今回はそんな原川さんを招いてキャンプエリアで開催した、一夜限りのガーデンパーティーの様子をお届けします。

原川さんによる特別ディナーのメインはテキサスバーベキュー。

北海道の広大な土地でのびのびと育った放牧豚:どろぶた
長野県の地酒“真澄”の酒粕を食べて育った希少な豚:信州吟醸豚
この日のために仕入れた2種の豚肉にスパイスを揉み込み当日10時から7時間ほど低温でじっくり火入れをして、旨味が凝縮、肉質もしっとりと柔らかくなった豚肉。当日はプルドポークバーガーとローストポークが提供されました。

広葉樹の薪で燻製された香ばしいお肉と、酸味と甘みのあるふすま入りバンズ。
個人的にも最高のバーガー体験となり、翌日からバーガーロスに陥っています。

さらにプレートを彩るのは、地元生産者の有機野菜を使ったデリの数々。
季節の変わり目で生産数が少ない中分けてもらって集まったのが、ナス、バターナッツカボチャ、パプリカ、きゅうり、トマト、ミニトマト、ズッキーニ、じゃがいも、にんにく、大根、玉ねぎ。僕らスタッフにとっては、地元野菜の良さ、生産者の強さに再認識させられるいい機会となりました。

「料理は8割が生産者の素材で決まる」と話していた原川さんの一言がとっても印象的。
決して手の込んだ調理ではなく、一つ一つの素材と向き合いながらシンプルに素材の個性を引き出し、生み出された品々は食べた人も、素材を作った人も幸せにしてくれる丁寧で豊かな食のあり方でした。

▼バーベキューディナーメニュー
・ プルドポークバーガー
・ ローストポーク
・ チリビーンズ
・ ラタトゥイユ
・ ポテトサラダ
・ きゅうりとトマトと大根のサラダ
・ バターナッツカボチャのロースト

そして今年はほとんどのイベントが中止となった中での再開の一歩。ガイドラインはもちろん、最近開催されたイベント事例を入念に調べ、感染防止対策に注力した運営も心がけました。

まずは密を避けた会場構成として、キャンプエリア全体にタープやテーブル、ベンチを散りばめて設置。そしてフードエリアでは、白樺の丸太を切り出して使ったパーテーションを用意し、キッチンスタッフが盛り付けた料理を受け取り、お客様ごとに思い思いの場所で食事を楽しんでいただきました。
白樺の伐採から始めて準備に手間はかかりますが、キャンプ場ならではのフィールドを活かしたイベント運営の先が見えてくる我々にとっても貴重な体験となりました。

会場には霧が立ち込め、思いもよらぬ幻想的な空間に。
気がつけば食も進み、暗くなるにつれてお酒を片手に火を囲むように集う。仲間同士で語り合い、子供は歌ったり踊ったり、お客様ごとの時間を過ごしていただくことができました。

来年も、10年後もこうしてみんなで集いたい。
そんな人々が集い、この土地の可能性に触れるきっかけを作ってくれた料理人 原川 慎一郎さんに感謝しています。

僕たちは単なる宿泊施設ではなく、TINY GARDENという小さな庭。
これからも新たな出会いにポジティブに、そして地方と都市、旅行と仕事、日常と非日常の境界から生まれるここだけの過ごし方を、地域の仲間と一緒に時間をかけて耕していきます。
徐々にアップデートしていくTINY GARDEN 蓼科を今後ともよろしくお願いします。

> TINY GARDEN 蓼科の予約はこちら

最後に、TINY GARDEN 蓼科もOPENして1年が経ち、さらに施設をアップデートしていく宿泊部門の運営スタッフを一部募集します。
ご興味のある方は、詳しくはこちらをご確認ください。

PROFILE

粟野 龍亮 TINY GARDEN 蓼科 企画・地域コーディネーター

東京都大田区育ち。2年前より山の暮らしに憧れて長野県茅野市に移住。
アーバンリサーチの展開する「かぐれ」に所属後、結婚・出産を機に三重県伊勢市へ移住し、旅行業界へ転職。その後、2017年に長野県茅野市へ移住して、地域おこし協力隊として行政と連携しながら地域資源を活かしたツアー企画を行う。2019年夏より古巣アーバンリサーチの運営するキャンプ場「TINY GARDEN 蓼科」の企画・地域コーディネーターに就任。

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