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粟野 龍亮 DEC 15,2020

8年ぶりに再会。年末蚤の市としめ縄づくり


TINY GARDEN 蓼科付近ではすでに初雪を迎え、冬の訪れを感じる日々。宿泊施設としても落ち着いたシーズンとなり僕も時間ができてきたので、夏からずっとやりたかったファイヤーピットをスタッフと一緒に作りました。これを機にDIY熱がふつふつと湧いており、このままキャビンの断熱にも着手すべく作戦を練っています。

さて話は変わりますが、2020年もあと2週間ほど、気づけば年の瀬が迫ってきましたね。
今年は例年になくいろいろなことがありましたが、みなさんはどんな一年でしたでしょうか?

僕はというと、“出会いと再会に恵まれた一年”だったと思います。

今まで月に1回は行き来していた東京へも1月以降ほぼ行かず長野にこもっている状態ですが、逆にさまざまな方が来てくれたので仕事もプライベートも特に不便もなく、ここで暮らしていてよかったなと感じることばかりでした。

アウトドア雑誌のランドネさんにはワーケーションで長期滞在してもらい、いつかはお店に足を運びたいと願っていた原川慎一郎さんとはテキサスバーベキューのイベントを開催させていただき、その他にも、メーカー、編集者、料理人、そして東京時代の友人まで、一年を振り返るといろんな方の顔が浮かびます。

原川慎一郎さんを招いてのイベントの1シーン

そんな1年間の締めくくりとして、TINY GARDEN 蓼科では蚤の市としめ縄づくりワークショップを企画しています。実は今回しめ縄づくりを依頼した榊さんとも先月長野で久々すぎる再会を果たし、そのご縁でワークショップを依頼することとなりました。

出会いを遡ると・・恐らく8年前ほど?当時は僕もまだ東京でアーバンリサーチの「かぐれ」というブランドに所属していて、榊さんは塩津植物研究所のアシスタントとして、かぐれ 表参道店での企画展でご一緒したのが最初です。

現在は榊麻美植物研究所として独立して活動されているのですが、お互い立場が変わった中でブランクを埋めるようにいろいろと話しました。その中でも印象的だった独立するまでの経緯や今の仕事のこと、長野へ移住した理由などについての話を少し紹介させてください。

しめ縄づくりを行う榊麻美植物研究所の榊さん

TINY GARDEN 蓼科 粟野(以下、粟野):
久々ですね、ようこそ長野へ!せっかくなので榊さんのこと、いろいろ聞かせてください。
榊麻美植物研究所として独立されて6年ですか。アシスタント時代から今に至る経緯を教えてください。

榊麻美植物研究所 榊さん(以下、榊):
もともとは私もアパレル業界の仕事をしていたのですが、日本の手仕事に関わる仕事をしたいと漠然と思っていたら師匠である塩津植物研究所の塩津さんに出会い、植物の世界に惹かれて弟子入りしました。

当時のかぐれ 表参道店で盆栽ワークショップを開催していた時の様子

当たり前のことですが、盆栽には四季の変化があり、植物の成長を間近に感じることができたことがしっくりきて。そして塩津さんという強烈な師匠との出会いが大きなきっかけとなりましたね。

粟野: 塩津さん、すごいですよね。僕も自然に近い暮らしを憧れて地方移住を決めるきっかけを与えてくれた人生のキーマンであり、今の自分が坊主頭であるのも塩津さんの影響が大きいです。笑 

榊: 塩津植物研究所ではアシスタントとして2年間働かせてもらい、一年の流れの中で植物の手入れの仕方、盆栽の剪定、作品づくりの技術的なことを学ばせてもらいました。そして塩津さんはいい意味でカジュアルに植物と私たちとの距離を近づけてくれる“植物のお医者さん”を目指している方なので、そんな師匠の元で植物との向き合い方や伝え方を身をもって教えていただいたことがとても貴重な時間でした。

師匠は盆栽の他に庭の仕事も多く、今は奈良県を拠点に活動をされているのですが、自分は暮らしに寄り添う植物にフォーカスしていろんなことを生み出していきたいと考えていて、アシスタント時代に陶芸教室にも通い、独立した現在では植物に加えて植木鉢も自分で作っています。

粟野: なるほど、同じ志で師匠とは差別化した作品づくりとして植木鉢も作られているんですね。
ちょっと話は変わりますが、今まで東京を拠点に活動されていましたが、なぜこのタイミングで長野へ移住されたんですか?

榊: コロナによる自粛期間はいろんな仕事がストップしたのですが、オンラインで作品の販売ができるようになったことがわかったんですよね。みなさん自宅で暮らす時間が長くなって植物を暮らしに取り込みたいと思う方も増えたのも要因の一つにあると思います。あとはそもそも東京だけでなく全国各地で販売を行なっていたので、あまり拠点にこだわりがなくなったのもありますね。

そして普段扱う植物は主に山野草なので、いつかは山の近くで暮らしながら種を拾って、苗から育てて、というのをしてみたいと思っていたのでちょうどタイミングが重なって10月に長野県の諏訪市へ移住することにしました。

長野を選んだのは山が近いのはもちろんですが、ReBuilding Center JAPANなど顔の見える仲間がいたこと、また都会へのアクセスもよくいいお店もある。全国的にみても全体的なバランスがいいというのを感じていたので自然と長野が選択肢に入ってきました。

今は住んでいて苦労もなく、家から諏訪湖とアルプスの山々を見渡せる景色を眺めながら仕事ができることが何よりも豊かな時間になっています。

自宅のそば、立石公園からの諏訪湖と山々の景色

粟野: なによりも榊さんはじめ長野に仲間が集まってきていて嬉しい限りです!
あと今の仕事のことも聞きたいのですが、一年間どういうサイクルで仕事されているんですか?

榊: 盆栽の一年の手入れの流れを簡単にお話しすると、春は主に芽吹きの時期から剪定をしたり、約2年ごとに根切りをして、春の新緑から夏にかけての時期は芽つみや水やりなどさまざまなケアを行い、秋から冬の間は植物も休眠期を迎えるので、肥料を与えたり、越冬するための環境を作ってあげます。

自然に寄り添う仕事なので、イメージしやすいかと思いますが、春から夏は成長期で上記では伝えきれないさまざまな仕事があり、逆に冬は休眠期を迎えて植物も眠っているので私自身も比較的ゆっくりとしたリズムになるんですよね。

粟野: なるほど、僕たちもキャンプシーズンは自然の移り変わりに伴っているので感覚としては近いですね。では榊さんが冬にしめ縄づくりを行うのは理にかなっていますね。

榊: そうなんです。上記でお話をしたように冬は陶芸もするけれど、植物は眠っているので時間ができる。そこで盆栽とは違うけれど、もともと手仕事が好きだったので植物を活かして作品作りをしたいと思って数年前よりしめ縄づくりの勉強をはじめました。

そもそも、しめ縄は正月に神様を迎えるために年末に作る行事なんですよね。調べてみると地域ごとに風習や形状は異なっていて、出雲や伊勢といった地域では一年中しめ縄を玄関に飾っておく文化があるんですよ。この地はもちろん自然は近いけれど、一方で寒いから自然を間近に感じられる新緑の時期までは長いですし、しめ縄や盆栽を家に飾って年中、植物が身近にある暮らしを送っていただけると嬉しいです。

今回作るのは「再生、生命力、誕生」のシンボルとされてきた蛇をモチーフにしたかたち

8年前と変わらず、いつも穏やかで静かな印象の榊さんですが、作家として生み出す作品はどれも繊細かつしなやかで、そして植物の持つ力強さが引き出されていて素敵なものばかり。

年末はしめ縄づくりを通じて日々の暮らしを見つめ直し、新たな気持ちで新年を迎えませんか?そして頑張った1年間のご褒美に蚤の市へお越しいただければ幸いです。蚤の市では長野ではなかなか手にすることができないアーバンリサーチ、アーバンリサーチ ドアーズの取り扱う各商品のガレージセール、また飲食店舗で使用していたカトラリーやお皿、キッチン用品も現品限りで販売を予定しております。

今年もみなさまとの出会いに感謝!年末の挨拶も兼ねてみなさんとお会いできると嬉しいです。そして来年も出会いと再会に恵まれた一年でありますように。TINY GARDEN 蓼科ではそのための場づくりを進めていきたいと思います。

TINY GARDEN 蚤の市
【開催期間】
2020年12月25日(金)~12月27日(日)

【開催時間】
10:00~18:00

【参加費】
入場無料

しめ縄づくりWORKSHOP
【開催日時】
2020年12月26日(土) 10:00~13:00 / 14:00~17:00

【参加費】
宿泊者4,500円 / 一般5,500円(お菓子・お茶付)

※ 小学生以上、1組2名までご参加いただけます。
※ Go To Travelキャンペーン 地域共通クーポン券をご利用いただけます。

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PROFILE

粟野 龍亮 TINY GARDEN 蓼科 企画・地域コーディネーター

東京都大田区育ち。2年前より山の暮らしに憧れて長野県茅野市に移住。
アーバンリサーチの展開する「かぐれ」に所属後、結婚・出産を機に三重県伊勢市へ移住し、旅行業界へ転職。その後、2017年に長野県茅野市へ移住して、地域おこし協力隊として行政と連携しながら地域資源を活かしたツアー企画を行う。2019年夏より古巣アーバンリサーチの運営するキャンプ場「TINY GARDEN 蓼科」の企画・地域コーディネーターに就任。

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