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吉本 悠佑 OCT 25,2019

男がゲイにジェラスする


こんにちは、ヨシモトです。

第一回は『#私の履歴書』と題し、自己紹介をさせて頂きましたが、今回は今流行りの『LGBT』に関して執筆したいと思います。

僕は前回も申し上げた通り、性別が男性で恋愛対象が男性なだけの「ただのゲイ」です。女装もしてないし、二丁目も卒業したし、本当に今となってはただの“行きすがりのゲイ”。

「他人」 とは本来誰しも行きすがりの存在なのですが、いま、そんな行きすがりの存在にこれまでにないくらいの注目が集まってきています。

ダイバーシティ

※サラリーマン新人時代、ゲイということをカミングアウトしただけで当時のマネージャー会議で話題になったそう。おかげで宴会の出し物ではよく駆り出されました。

そんな単語が叫ばれ出したのは、かれこれ10年前くらいじゃないでしょうか。僕としては「何をいまさら」という可笑しさと「気持ち悪い」という想いが第一印象でした。

だって、目の前の黒人の方に対し「君が黒人でもいいと思うよ」とか、「僕は黒人の友人を持てて幸せだ」とか、(大衆の前で)「黒人の人と一緒に居られる時間を大切にしましょう」とか、そんなこと言います?気持ち悪いですよね。

要は、ほっといてほしいんですよ。“こっち”としては。

まぁそんなところから日本の“ダイバーシティ戦略”は始まり、段々と成熟してきたかなぁ~(はてはて?)というのが、今の現状ではないでしょう。

お上が「管理職の●割を女性活用」など数値目標を定めるのはギリギリいいとしても、現場のハゲ散らかしたおっさんらが「君が“女性らしく”活躍してくれることを期待しているよ」なんて言っている。この違和感、受け手にしかわからないのかなぁ?といつも思う。

『女性らしく働く前に、死ぬほど働いとるわい!』と、彼女らはきっと思っているのだ・・・!僕はそんな彼女らに拍手をしたいし、ハグをしたい。おつかれさま♡

ゲイへの過大評価

※イベントでのドラァグクイーンさん。本当にパフォーマーとして尊敬します。

最近ではゲイ(Gay)が単なる「多様性(diversity)」の一部であるとか「少数派(minority)」であることを飛び越えて、どこか「非凡(extraordinary)」であるかのように受け止められる。

けど、それは間違っている。

もちろんそういう人もいる。ゲイとして結婚もできない子供も持てないこの国では、ひたすら「一人で生きていく術」を磨くしかなく、そうした努力の上で必死に生きていらっしゃる“諸先輩方”はたくさんいる。

はたまた、そんな保守なこの国を後にし、海外でフィアンセを見つけ、同性結婚していった友人もたくさんいる。

ただ、みんなそうではない!気をつけろ。

何も考えてないゲイもたくさんいる。なんの才能もない(というか努力していないだけの)ゲイもたくさんいる。オシャレに気を遣わず、高身長でも、イケメンでも、マッチョでもなんでもない、ただただ普通の“胴長短足ゲイ”もたくさんいる。

十人十色。「ゲイは〇〇だ」という概念はまた別の弊害を生む可能性があるので、さっさと捨てて欲しい。

ゲイでよかった

確かに「ゲイだから」という理由で女性は安心して近づいてきてくれるし、私はいつも言う。『長澤まさみが裸で走ってきても、あたしは見たくないからそっとタオルを貸してあげるわ』と。

そんなウィットに富んだウィッチに、世の女性らはキャーキャーピーピーと声援を飛ばしてくれる。

『その代わり五郎丸が裸で走ってきたら、私も全力でトライを決めるわ!』

それも含めて応援してくれるファンを、僕は大切にしたい。(笑)

世の中がゲイに媚びてきた

最近では『LGBTフレンドリー企業』なるものがでてきた。「うちの企業ではLGBTの方向けのサービスもしてますよ~」とか「LGBTイベント(ゲイパレードとか)にスポンサーしてますよ~」とか。

それはLGBT発展途上国である日本では、国が動いてくれない以上、こうして民間レベルで動いてくれるのは大変有難い。

でもそこにもちゃんと企業の戦略がある。

「LGBTフレンドリー」とうたっておけば、

①LGBTの方々に支持される

と共に

②LGBTでない方々からも支持される

ことをちゃんと企業は狙っている。

電通博報堂が本腰入れて調査に乗り出しているんだから、黒子は揃っている。

さて、男はどうする?

そうなるとどうなるか?

最近はすごく、嫉妬の視線を感じる。特にノンケ男子から・・・!

※ノンケ:ゲイから見て「その気(け)がない人=non(ノン)気」という意味で、ストレートの方のことを「ノンケ」と呼ぶ。和製ゲイ用語。

僕の経験上、それは昔からずっとそうで、中学高校時代(共学)から僕には女友達が多かったので、そうなるとノンケ男子から「女たらし」などとレッテルを貼られイジメの対象になる。羨みが嫉妬に変わることなんて今も昔も日常茶飯事なのである。

きっと「自分は何もない人間。自分にはできっこない」と決めつけていることが、人への“羨み”を生むんだと思う。

「自分はゲイじゃないから女性とそんなに仲良くなれない?」そんなはずがない。素敵なノンケ男子の周りには、女性も男性もゲイだってちゃんと寄ってくるはずだ。それは容姿ではない。綺麗事ではなく。世の中にはちゃんと美女と野獣カップルがいて、それはその野獣がどこか魅力的だからなのであって、容姿はあんまり関係ない。めちゃめちゃ優しいのでもいい。めちゃめちゃ面白いのでもいい。めちゃめちゃセックスが上手いのでもいい。自分の居場所くらい、自分で作るべきなのだ。

「ゲイに嫉妬してるヒマがあるなら、自分を磨きな!」
と、世の悶々とした男達に、お節介ネェさんは言ってやりたいよ。

あたしゃ、自分を磨いてきたよ。だって、ゲイだもの。
ケダモノだもの。

PROFILE

吉本 悠佑 POP-UPイケ麺バー主宰

京都在住『料理しない料理人』 Pop-Upイケ麺Barで自身手打ちの蕎麦や饂飩を出す、枝魯枝魯“若女将”、ライター業、金継ぎワークショップなどをマルチにこなす。旅した国は世界40か国近く。大学卒業後、大手人材会社、大手広告代理店での営業経験や、ドイツ在住経験も。gayデス。

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