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吉本 悠佑 APR 03,2020

『わたしがあなたで、あなたがわたし。』


夜が終わると、朝が始まる。夢が終わると、現が始まる。
その狭間が人生の中で最も混乱状態で、でも心地良くて、その渦の中でそのまま、ぐるぐるふわふわとしていたいのに、世間はすぐどっちかにわけたがる。
僕はやあと言い、君はまたねと言う。

それはついさっきまでそこにあったけど、それはいま僕の中にある。
どこからが体内でどこからが体外なのか、誰も教えてくれない。
そして気付けばそれはぐちゃぐちゃになっていて、僕から自然と離れていくから、そのときは少し寂しくなる。そのとき僕はごめんとも思う。
それでも今の僕にはきみが必要。毎日必要。

家は僕。僕は家。
どこまでが僕の家で、どこからが人の空なのかわからない。どこまでが空気で、どこからが肺なのか。
でもきっと君と僕はこうして均衡を保っているんだろ思う。

僕を通して汚れていく。穴から出てきたものが違う穴へと流れていく。
僕はそこまで汚れてるのか。でも僕の一部を餌にして君が増えてくれたらうれしい。
君は話ができない。でも君は僕らこうしてきっと互いに必要としあっている。また会おう。

「あなたはなにをしているの?」と聞かれたら、わたしはあなたに「あなたはわたしがなにをしていると思う?」と答える。なぜなら、わたしがなにをしているかの答えは常にあなたの中にあるのだから。

わたしがあなたで、あなたがわたし。

気持ちわるいほどに。

数年前にヌード写真を撮りました。理由は特になかったけど、カメラマンの友人に「そろそろ脱がない?」と言われたので脱いでみた。

全ての物事は流れるように流れているし、止めたいけど止められない。そんな時急に苦しくなったりするけど、流れた後に案外さっぱりと気付く。
人との境界が難しくなってきているからこそ、その境界の在り方について考えていることがそもそも境界を生んでいる。

脱いだ時のあの不安な気持ち。でも君はそこにいて、触れると生暖かい。

PROFILE

吉本 悠佑 POP-UPイケ麺バー主宰

京都在住『流しの料理人』 Pop-Upイケ麺バーを主宰し各地で手打ちの蕎麦や饂飩を出す傍ら、ライター、金継ぎなどをマルチにこなす。京都の割烹屋・全国の麺処で修業経験有。旅した国は世界40か国近く。大学卒業後、大手の人材会社・広告代理店での営業経験やドイツ在住経験も。gayデス。

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