SPECIAL INTERVIEW

KAGURE holistic beautyシリーズ
リニューアル記念インタビュー 第2回

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< 前回の記事「「即効性」から「美しさを育てる」への意識の変化」はこちらからご覧ください

これからの環境ストレスに負けないために

かぐれコスメ担当 長野 (以下、長野)今後、ますます紫外線や大気汚染が深刻になる中で、これらに対応していく肌をどのように育てていけばいいでしょうか?

小松和子さん (以下、小松さん)これからは、守ることが必要になってきます。現代人はからだだけでなく心も 病んでいる人が多いので、食べ物に入っている添加物など、肌と心に負担になるものは極力入れない努力も必要。心とからだは繋がっているので、添加物を摂り過ぎると心も病むといわれています。たとえば、合成着色料の成分の中には神経に作用するといわれているものもあり、アレルギーや痒みが出るだけでなく、精神にも影響を与えるといわれていますし、環境ホルモンの問題もあります。これは、私たちのホルモンのバランスに影響しますね。

長野ホルモンバランスの乱れは肌に表れますよね。

小松さんそう。だからかぐれのコスメも含め、オーガニックやナチュラルなものを選択する意味というのは、実は最終的にここにつながるのです。環境ストレスに負けない肌やからだを作るためには、内側をクリーンにすることがとても大切。そのためには、ケミカルなものばかり使っていてはダメなんです。あと、「メイクは悪」みたいにいわれることもありますが、ナチュラルコスメのメイクアップの世界は一般コスメと違い、外界からの刺激から肌を守ってくれるので、上手に使っていくことが大切です。
オゾン層が壊れて、電磁波である太陽光線も透過してきます。今までオゾン層でカットされていたA波、B波に加え、これまでは届いていなかったC波も降り注ぐようになってくるから、それによる肌への刺激もますます強くなります。最近はブルーライトや近赤外線もね。

長野それを考えると、これからは肌にとってもっと過酷な環境になり、特に老化が気になる顔や首、手など、肌が一年中露出する部分はさらにダメージを受ける時代になりますね。これから必要なのは、からだの中をクリーンにして自己免疫を高め、戦うことや守ることもできる肌にしていくことですね。

小松さんそう。そしてそれができるのが、植物の力。鎮静と抗酸化にとても長けているから。ただ、植物なら何でもいいわけではなく、丁寧に育てられた安全な植物であること、目的に応じて必要な植物が厳選されていること、そしてそれらの効果を最大限発揮させるブレンドになっていることもとても重要です。

自立した肌を育てる

長野あと肌免疫とか肌の体力って、過剰にケアしすぎるとそれに頼るようになり、本来の機能が衰えて、逆に免疫力を損なってしまう。これが「浸透コスメ」の怖いところだと思います。

小松さんそれが分かるのが、たとえば突然の震災など、極端に生活に変化があったときですね。そんな非常時に使えるコスメがなく、買うこともできない状況では、すぐにプルプルになるコスメに頼りすぎていた人たちは、自力で潤いを肌に作り出すこと(肌に留めること)ができず、次第に肌はボロボロになる。それに比べて、普段から正しいスキンケアをしている人は、環境に順応して、自らがバランスを取り始める。だから無理なく健康肌を維持できるのです。

長野それって、肌本来の力がちゃんと働いていて、ゆらがない自立した肌になっているということですよね。

小松さんそうなんです、色々やらなくても大丈夫な肌に変化していくの。私はよく岩盤浴へ行っているのだけど、昔は、岩盤浴後はフルラインでスキンケアをしないと肌が乾燥して大変でした。でも最近はなにも持っていかないの。クリーム一つ持っていかない。肌の変化を感じています。

長野私も最近岩盤浴行き始めました!行く前とは肌とからだが全然違います。滞っていた血行も良くなり、肌代謝が上がって中から働き出すなにかを感じます。

小松さん日本は四季があるので、肌は外気にも影響されますよね。四季以外にも、ゆらぎ肌を引き起こす原因はたくさんあるので、これに順応する肌機能をちゃんと働かせることが大切。それが長期的な内側から輝く美しさにつながるんです。

小松 和子

◎ 次回の記事「KAGURE holistic beautyのこだわり」は、8月20日(火)更新予定です。ぜひ、ご覧ください。

小松 和子 (ナチュラルコスメプロデューサー / ナチュラルコスメメイクアップアーティスト)

これまでヘアメイクアップアーティストとして数々の作品や著名人を担当。自身の化学物質過敏症をきっかけに肌と化粧品に関する知識を独学で学び、2008年ナチュラルコスメ専門のヘアメイクアップアーティストとして転身。
現在はナチュラルコスメプロデューサーとして、化粧品開発のプロデュースや講演・講座・企業研修・展示会・イベント・店舗プロデュースなど幅広く活躍中。