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FASHION JAN 20,2021

アーバンリサーチの2021春夏メンズコレクションに見る今季のトレンド予想図

働き方だけじゃなく、日々の過ごし方や考え方に至るまで、身の回りであらゆる大きな変化が見られた昨年。当然、身につけるモノとの向き合い方も、これまでとは違う感覚をもつ大人が増えている。アーバンリサーチの2021年春夏メンズコレクションは、そんな変化を敏感に感じ取った、今、大人が手に取りたいアイテムをラインナップ。その詳細を、アーバンリサーチのバイヤー&MD陣らの声とともにお届けする。


コンセプトは“MODERN FRENCH WORK”

“MODERN”と聞くと、つい都市の洗練された街並みを闊歩する小綺麗なスタイルを想像してしまう。ただ「アーバンリサーチが今季提案する“MODERN”とは、都会に馴染むスタイルではなく、あくまでも“現代的なマインド”を指します」とバイヤーの佐藤祐輔。

「もう都市部が、ファッションの、もしくはライフスタイルの軸とはいえなくなってきましたよね。都会でのアクションやスタイルは郊外でも実践できる。むしろ、都会では味わえない部分に気持ちが向いているような気がします。求めるところは、やはりメンタルの充実なのでしょう」。

アーバンリサーチの2021年春夏のメンズは、そんな時代を象徴するかのようなコレクションといえる。週末にお気に入りの個人経営のレストランに食事へ出かけ、帰りがけに好きな器を手にし、それを夕食時に取り入れる。コレクションの背後には、そんな自分らしく衣食住を楽しむ男性像が透けて見えるのだ。

体も心も喜ぶラインナップ

SEEALL×LEE URBAN RESEARCH EXCLUSIVE JACKET ¥20,900 (税込) ※2月13日(土)発売予定

例えば素材やシルエット。春夏ならではの爽快なリネンアイテムに加え、オーガニックコットンやコットンシルクといった、体も心も喜ぶ生地を纏ったアイテムが目につく。

「これまでは扱いやすく便利な機能素材がイニシアチブを握っていたように思います。もちろん、それらのアイテムも用意はしているのですが、私たちが今季注目するのは天然素材。体にも、心にも、地球にも優しい素材を通して、気持ち良い以上の付加価値を楽しでいただきたいんです」。

左:URBAN RESEARCH iD OVERSIZE DOUBLE JKT ¥17,600 (税込) ※2月中旬頃発売予定
右:URBAN RESEARCH iD TWO TUCK SLACKS ¥13,200 (税込) ※2月中旬頃発売予定

シルエットは程よいゆとりを湛えたものがベース。とはいえ、今回は従来のオーバーサイズの一歩先を提案しているという。

SEEALL×LEE URBAN RESEARCH EXCLUSIVE TROUSER ¥17,600(税込) ※2月13日(土)発売予定

「極端に体を締め付けないけれど、かといってこれまでのオーバーサイズとも違う。私たちはそれを“ジャストルーズ”と呼んでいます。着る人の体に寄り添いつつ、各所にゆとりをもたせることで端正さと着やすさのベストなバランスを探りました。ジャケットは、一重で肩周りなどを広めに取りながらブルゾンライクに着ていただけます。ボトムスはストレートシルエット。タックや極端なテーパードラインなど、シルエットを誇張するようなデザインが幅を利かせてきましたが、今はノーマルに回帰しているような気がしますね。自分もそうですが、気負わない、無理し過ぎない、好きなものや心地いいものを着たい、そんなマインドに応えるコレクションになっています」。

スノップとトラディショナルの絶妙な掛け合い

“モダン”を独自の解釈でコレクションに落とし込んだ今季。そのスパイスとなるのが“FRENCH WORK”だろう。ミニマルさの中にさりげなくのぞくヨーロッパならではの機微はフレンチカジュアルのミソで、程よい爽やかさと開放感は春夏のテーマとして、これまでにも各所で取り上げられることは多かった。ただ、リゾート色の強さが目立ったこれまでとは一線を画し、今回はワーク的要素を盛り込み独自のフレンチカジュアルを提案する。

「マリンルックにオーセンティックな要素を落とし込み、独自の解釈を試みています。今回のテーマを掲げるにあたり様々な資料に目を通してきました。そこで目に留まったのが、奇才、ウォルター・アルビーニ。彼は、新しい発想力、自由な表現法によりイタリアンモードの礎を築きました。それが直接関与しているというわけではないのですが、彼のスタンスやマインドを参考にしながら今回のフレンチワークを考えたところはあります」。

URBAN RESEARCH iD OVERSIZE DOUBLE JKT ¥17,600 (税込) ※2月中旬頃発売予定

分かりやすいアイテムがセットアップかもしれない。オーソドックスなラペルジャケットのセットアップはもちろん、フレンチのワークジャケット、ホワイトデニム、ブルゾン、シャツなどなど。ドレスに偏りがちなセットアップの概念からあえてハズれ、自由なアプローチのもと、様々なセットアップを提案している。

そんなセットアップにバッシュを絡めた、まるで’80〜’90年代前半のHIPHOPアーティストを想起させるスタイルに注目するのはMDの上原勉。

「そのミックス感は当時異彩を放ちながら、多くの耳目を集めました。キーとなったのはやはりバッシュでしょう。ここ最近、各ブランドやショップがナイキのダンクに別注をかけるなど、徐々に盛り上がりを見せている。ダットシューズもシーンで幅を利かせていますよね。ボリューミーなシューズの盛り上がりは、バッシュ熱再燃の着火剤になるような気がします。僕らアラフォー世代でいえば懐かしいですし、若い子から見たら新鮮に感じられるのではないでしょうか」。

今どきな大人に味方する今季の注目作

そんなアーバンリサーチの春夏コレクションを象徴するアイテムのひとつに、フレンチカジュアルの基本の“き”であり、パブロ・ピカソら多くの偉人や有名人からも愛されたバスクシャツをあげるのはブランド販促を担当する長島豊茂である。

「昨年は家にこもることが多く、人に会う機会が減りましたよね。洋服は人に会うために着る要素も多分にあるので、その機会が減るとどうしても地味な洋服になってしまう。なので、今もまだ先行きは不透明ですが、柄物を着ることで、明るくポジティブになれると思います。ひとえに柄ものと聞くとハードルが高いように感じますが、バスクシャツなら誰もが手に取りやすいのではないでしょうか」。

トーマスメイソンオーバーシャツ ¥15,400 (税込)
※ 画像のアイテムは別注カラーではございません。別注カラーは3月中旬発売予定

方や、バイヤーの佐藤は英国の老舗生地メーカーへ別注をかけた一着を推す。

「なにぶん生地メーカーなのでその名が前に出てくることは稀でしたけど、ここ最近、お客様にも好評をいただき販売数も認知度も高まっています。それもあり、今回初めて、アグレッシブな色味やシルエットなどをオーダーし、オリジナルのシャツを作ってもらいました。各所で採用されているメーカーですので、周囲と差別化を図ることを念頭に、今後も同社らしく取り組んでいきたいとは思いますね」。

今後は、フライターグ、コセイ、5、6月ぐらいからペイズリー柄、バティック柄などを落とし込んだエスニックテイスト溢れるアイテムも投入していく予定とのこと。オリエンタルなテイストをミックスしていくスタイルは、春夏の個性を打ち出すうえでもうってつけ。今後の動向から、ますます目が離せない。

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