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FASHION FEB 21,2020

この春は“白”で決まり!
装いが季節を纏う、注目キックスをピックアップ

肌に刺さるような寒風も少しずつ穏やかになり、自然と足取りもスタイリングも軽快になる春の始まり。軽くなるアウターに合わせて、足元にも明るい色味が欲しくなります。


春めく気持ちも着こなしも、“白い足元”が受け止めてくれる

店頭に春夏の新作が並び始めるのを見ると、「暖かくなったら何を着ようか」とあれこれ想像が膨らみます。「分厚いコートを脱いだら、今年はあのブルゾンを試してみようか」。「セットアップが流行っているらしいし、挑戦してみようかな」。そんな高まる気持ちを一手に引き受けてくれるのが、メンズファッションにおける足元の大定番“白スニーカー”の存在です。ボリュームさえ気をつければどんなボトムスにだって合わせられるといっても過言ではなく、着こなしのテイストも問わない。そんな魔法のようなアイテムを、この春はどう履きこなすべきか。おすすめのアイテムと一緒に見ていきましょう。

気になる“白”の取り入れ方。2020年の春は、こう履きこなす

白スニーカーを検討する前に、まずは「自分が取り入れるなら」というイメージを膨らませておきましょう。店頭で活躍しているショップスタッフ5名の着こなしから、そのヒントを探ります。

▼着こなし1:品が漂う春のベストスタイルに、足元の『ヴァンズ』で抜け感を

折り目正しい『アーバンリサーチ ドアーズ』のトラウザーに、オフホワイトの色味が柔らかな『ヴァンズ』の「オールドスクール」をオン。春らしさを導くコットンニットのベストと色味で調和し、程良くスポーティさを匂わせつつも非常に大人っぽくまとめています。こんな品のある合わせなら、パンツの裾はダブルですっきり見せるのが定石でしょう。

▼着こなし2:まだまだ肌寒い日の“デナリ”には、スポーティな定番靴が似合う

春らしい日和が増えてきたとはいえ、まだまだ気温が安定しない2月後半~3月上旬。フリースジャケットも、依然ワードローブの主役です。この時期に春を先取りした着こなしを楽しみたいなら、足元を白に変えてみるのが近道です。トップスでアウトドア感、パンツでワークテイストを強く打ち出しつつも、武骨な空気をスポーツテイストど真ん中の「スーパースター」が払しょく。定番品をサラッと合わせる気負いのなさが、シルエットのゆるさにも程良くマッチしています。

▼着こなし3:旬のセットアップスタイルに、ダッドスニーカーで程良く足し算

軽量なナイロン素材を使用したシャツセットアップは、生地を無双仕立て(表裏に同素材の生地を使用)にすることで、ジャケットのようなハリコシと存在感を生み出した使い勝手の良いアイテムです。

実に都会感のあるクリーンなセットアップには、程良く“いなたい”ダッドな『ニューバランス』を添えることでカジュアルさが強まりバランスが取りやすくなります。色味もモノトーンに収めているため、足元だけが悪目立ちすることもありません。インナーカットソーとの白合わせも爽快な、春のセットアップスタイルのお手本ともいうべき着こなしです。

▼着こなし4:“馴染ませる白”で、暖色コーデを軽快に攻略

上でご紹介したセットアップではメリハリを強調した配色が目立っていましたが、ウォーミィなカラーと白スニーカーの相性も抜群です。ポリエステルを用いてツイード風に仕立てたシック顔のセットアップには、秋から春まで使い回せる明るめのブラウンを選択。そこに同系色のチェックシャツを挿すことでカジュアルさを加味しつつ、足元の白によりあくまで軽快な装いに落とし込んでいます。その際に選ぶスニーカーには、レザーを贅沢に使った国産の“良いモノ”を。セットアップスタイルの品格を保ってくれます。

▼着こなし5:気分をアゲてくれるチェックパンツには、オーセンティックな1足を

トップスはラフにスウェットシャツでキメつつ、ボトムスに明るめのチェックパンツをセットすることでクリーンさをプラス。チェックパンツと聞くと難易度が高いアイテムと敬遠する方もいるかもしれませんが、足元にタイムレスな輝きを放つシンプルなスニーカーを合わせることでスタイリングにスッと馴染みます。コート系スニーカーの白は、1足用意しておくと何かと重宝しますよ。

売り切れ御免。トレンドと合わせやすさを兼ね備えた5足をレコメンド

白スニーカーの取り入れ方がイメージできたところで、いよいよ今季取り入れるべきモデルたちをご紹介。良センスな別注モデルから定番まで、今選びたい5足を厳選しました。

▼1足目:adidas Originals for UR 別注CONTINENTAL 80

『アディダス オリジナルス』との別注スニーカーは数あれど、80年代の空気を存分に纏ったこの1足はコート系スニーカーが注目される今、実に旬な選択でしょう。ベースとなっているのはワークアウトシューズ「コンチネンタル」。同モデルをベースに、『アーバンリサーチ』が都会的な印象を与えるモダンカラーへとオーダーをかけています。上質なホワイトレザーのアッパーが精錬な印象を加えてくれるだけでなく、サイドのストライプやシューホール脇のロゴウインドウが大人に似合う落ち着きと懐かしさを与えてくれる1足は、合わせられるパンツの幅も実に多彩。シューレースはオーセンティックな白に加え、写真のネイビーも付属します。その日の気分で変えてみるのも一興でしょう。(予約商品)

▼2足目:CLEAR WEATHER SKATEBOARDING OTOSAN

モデル名の“OTOSAN”ってまさか……、そう、そのまさかの“お父さん”です。その名の通り、まだまだ続きそうなダッドシューズトレンドに一石を投じる『クリアウェザースケートボーディング』からの遊び心満点の提案なのです。

名前こそユニークですが、その作りは本物です。アメリカを代表する『ヴァンズ』や『コンバース』をけん引してきたレジェンドデザイナーが設立したブランドらしく、アッパーにはクッション性と通気性を両立する肉厚なメッシュ素材を、アウトソールには圧倒的なボリュームのビブラムソールをオン。サイドビューはぼってりとしたダッドシューズのお手本のような風貌ですが、履いてみると意外とシュッとしたシルエットに落ち着くのも特徴です。

▼3足目:NEW BALANCE Exclusive PRO COURT CUP

よりルックスに軽快さを求めるなら、こんなキャンバス×レザーのカジュアルな1足はいかがでしょう。今回『アーバンリサーチ ドアーズ』エクスクルーシブという形で販売される「プロコートカップ」は、グリップ力を高めてくれるラバーカップソールを装着したスペシャルな逸品。『ニューバランス』のコートスニーカーの中でもハイエンドモデルに位置づけられる「CT400」の面影を残すモデルながら、素材使いによりスポーティな空気をさらに強めています。ヒールパッチとシュータンのロゴが、“N”ロゴに合わせて落ち着いたグレーで統一されているのもさりげなく高ポイントです。(予約商品)

▼4足目:PATRICK×DOORS 別注 METRO

『パトリック』と聞くと、お馴染みの2本ラインがサイドに走るシャープなフォルムのスニーカーを思い浮かべる方も多いことでしょう。もちろん長い歴史に紐付いたクラシックなモデルも素敵ですが、同ブランドからはこんなモダン顔のスニーカーも続々リリースされています。

こちらは肉厚なグローブレザーをアッパーに使用した「メトロ」をベースとする別注品。通常サイドにパンチングで入れられているラインを取り去ることで、よりすっきりとした見た目に仕上げています。履き口のクッションも厚く、足入れは極上。シンプルにジーンズに合わせるのも良いですし、このボリュームを生かしてカーゴパンツやワイドパンツなど主張の強いパンツにサラッと履いてみるのも良いでしょう。もちろん、同ブランドらしく日本製です。

▼5足目:ジャーマントレーナー

ここまで別注を中心に個性的なキックスを揃えましたが、トリには定番中の定番である「ジャーマントレーナー」をピックアップしました。1970年代のドイツ軍で正式採用されていた実績を持つこのトレーニングシューズは、某メゾンブランドもサンプリングするほどファッションとも親和性の高い名作。全く時代を感じさせないデザインとシンプルなカラーリングは、どんな着こなしでも受け止めてくれる懐の深さを見せてくれます。レトロな空気を加速するガムソールは耐久性にも優れ、実用面でも頭一つ抜けた活躍が期待できます。

構成、執筆/TASCLAP編集部

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