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LIFE STYLE&BEAUTY AUG 26,2020

“美味しい気持ち”をシェアするTINY GARDEN KITCHENヘようこそ!

美味しいものに出会うと誰かに伝えたくなるし、誰かが食べた美味しいものも伝えてもらいたい。東京・立川にはそんなささやかで幸せなつながりを大切にしている カフェダイナーがあります。


自然豊かで住みよい街として注目されている東京都立川には、青空を眺めながら世界の美味しいごはんが食べられる“小さな庭のような”カフェダイナーがあります。その名も “TINY GARDEN KITCHEN”。

オーガニックスパイスをたっぷり使ったバターチキンカレーや牛ほほ肉100%のごろっとミートボールが入ったパスタなど、すっかり日本でもおなじみとなったものから、アメリカ家庭料理のガンボライスやお肉とチーズがとろけるキューバンサンドなどまだまだ聞きなれないメニューまで、様々な国の美味しいものがいただけます。

大きなガラス越しに光の入る店内は、温もりを感じるウッドベースのインテリアと様々な植物が置かれ、ほっとひと息つける空間。

“楽しい・いいな”を形にできる場所

経営するアーバンリサーチ社はご存知のようにオリジナルブランドも数多く抱えるアパレル会社です。アパレルの会社がなぜカフェを出したのか。それは旅好き・美味しいもの好き・楽しいことが大好きな担当者のある想いからスタートしました。

「美味しいと言われるお店はたくさんあるけれど、いろいろなお店を知る中で、伝統的であることにこだわらずにセンスで料理をしているお店が増えているなと感じていました。そういうお店は自由で、そして自由であるからこそ素材にもこだわって作っている。それがまるで洋服を作ったりコーディネートをするような感覚に見えたんです。そういう“自分が楽しい・いいな”と感じるものを出せる場所が作りたいなと。冷凍ものや仕入れ商品ではなく、良い素材を使って丁寧に作り上げていけるようなお店。もちろん試行錯誤をたくさんした中で、ここは立地も店舗の場所も、近郊で採れる素材もいいという好条件が揃っていました。やりたいことを少しづつ形にして、完成度を上げていったのが立川のTINY GARDEN KITCHEN(以下、TGK)なんです 」(タイニーガーデン事業部 中馬剛仁)

メニューには、「実際に世界で食べて美味しかったもの」を取り入れたそう。例えばキューバンポークサンドはロサンゼルス出張中に出会ったもの。

キューバンポークサンド ¥1,190 (税込)。ロースハム、ローストポーク、グリエールチーズ、そしてピクルスが挟み込まれ、専用の機械でプレスされています。

「当時公開していた、キッチンカーでキューバンサンドを売る人を描いた映画『シェフ』を見て、かっこいい!と感動。そして実際に食べて、その美味しさに思わずキューバンサンドを挟むための機械を衝動買いしました。まだお店ができる前だったのに(笑)。ガンボライスも同様にアメリカ出張中に食べたんですが、ある意味“日本ぽい味”で、気兼ねなく食べられる普通の味だったのが面白くてメニューに取り入れました。本場で食べたよ、という旅行帰りのお客様にも好評です」

チキンガンボライス ¥1,190 (税込)。鶏肉やオクラ、香味野菜がたっぷり入ったアメリカ南部の家庭料理で、とろみをオクラでつけるのが特徴。日本の味噌汁のように魚介ベースやトマトベースなど様々な味わいがあります。辛味はないのでお子様にも大人気だとか。

美味しいものを食べた時って、誰かにそのことを伝えたくなります。まさにそんなシェアしたい“美味しい”気持ちがメニューには込められていました。

左:パティシエ 松田雄太さん 右:シェフ 松浦しずかさん

今回はそんな素敵な場所で働く人にもお話を聞いてみました。シェフの松浦しずかさんはTGKで腕を振るい始めて3年目だそう。

「ここのお店の雰囲気に惹かれました。それとイチから全てを作る経験を積みたくて。ここではスパイス類もオリジナルブレンドなんです。例えばバターチキンカレーは11種類ものオリジナルブレンドのオーガニックスパイスを使っています。ガンボライスはこのお店で働き始めて初めて知ったメニューなのですが、コアなファンのお客様が多く、毎回ガンボだけ頼むという人もいるくらいなんです。ハヤシライスも人気ですが、実はとっても手間がかかっているメニュー。玉ねぎを炒めて赤ワインで煮詰めるんですが、この煮詰めるときに酸味や苦味が出ないように毎回神経を使っています。
キューバンポークサンドに挟むローストポークも手作りです。豚肩ロースからマリネして丁寧に仕上げています」

なんとデリプレートで使用しているドライトマトやレーズンも自家製なんだとか。特にレーズンは2日ほどかけてじっくりと乾燥させているそう。

キッシュも全てその日に焼き上げたもの。料理だけでなく食材の仕上げやスイーツもここで焼き上げられるのでオーブンは大忙し!

“シェア ザ ローカル”。地元の良いものを届ける

デリプレート ¥1,190 (税込)。この日は塩豚とズッキーニのキッシュ、ローストビーフ、紫キャベツとグレープフルーツのクミンマリネなど。ピンク色のビーツのドレッシングも美味!
近郊の農家さんが作った新鮮野菜。

グランドメニューはガンボライスなど“旅”を感じる世界の料理が中心ですが、実はある意味“立川市民向け”メニューがあるそう!

「日替わりのデリプレートですね。このプレートに使われるお野菜は、多摩地区の旬野菜を使用するようにしています。この施設(ららぽーと立川立飛)には、地域の農家さんの野菜が買えるWAKUWAKU HIROBA Sproutというお店があるのですが、そこで季節の野菜を仕入れ、それに合わせてプレートの内容も変えています。夏はアスパラやズッキーニが美味しい!
朝直接農家さんが野菜を持って来てくれるので採れたて新鮮。今は葉物野菜が高騰していたりしていますが、利益よりはお客様に喜んでもらいたいし、シェフとしても作っていて楽しいメニューです。色合いや味、食感が重ならないように毎回工夫しています!」

地域の野菜を新鮮なうちに食べられるとあって、地元のお客様の人気No.1メニューになっているそう。また立川以外のお客様にとっても、東京で育つ美味しい野菜に出会ういいきっかけにもなっています。

デリプレートの内容は日替わりなので、毎日黒板や手書きメニュー表を用意しているそう。

スイーツも抜かりなし! コーンまで自家製のソフトクリームや季節のタルト。

自家製コーンのソフトクリーム ¥500 (税込)。ソフトクリームにはDOORS GROCERYのジャムが添えられます。このジャムは隣接するURBAN RESEARCH DOORSでも購入可能。

TGKは食事だけでなく、スイーツも大人気!
ポーランドチーズケーキやチャイプリン、コーヒーとチョコレートのオペラなど少し珍しいメニューも揃っていました。

もちろんその一つ一つは食事メニュー同様に丁寧に作られています。スイーツ担当のパティシエ松田雄太さんはなんと奥様がTGKのファンだったそうで、勧められて半年前からここで働き始めたそう。

「ここではしっかりじっくり時間をかけて仕込めるのが楽しいんです。
ほぼ全てが手作りで、ソフトクリームのワッフルコーンまで自家製です。焼きあがるまで1時間ほどかかるんですよ。個人的に作っていて楽しいのは季節のフルーツタルト。夏は旬のイチジクや巨峰のタルトを提供しています。ここのスタッフはみんな味にうるさいので新しいメニュー開発も早め早めに頑張ってます(笑)」

本日のスイーツ(この日はレモンタルト) ¥550 (税込)。中身にはレモンカードとイタリアンメレンゲを絞っています。
小さなタルトも、こうやって一つ一つ丁寧な手作業で作られていました。

スイーツは自宅でも食べたいというお客様が多く、テイクアウトも含めて毎日ほぼ完売なんだとか。

テイクアウト=美味しいものをお家で“も”楽しむ

TGKはお客様との距離が近く、コミュニケーションが盛んなのも特徴です。

その理由の一つとしては「キッチンにいるとお客様の顔や反応がよくみえるんですよ」と松田さんが言うように、キッチンがオープンスペースになっているからお客様からよく見える、というのもあるそう。また逆もしかり。そのため自然とお客様との距離が近くなったそう。常連のお客様のお子さんがどんどん大きく育つのをスタッフと見守ったり、スタッフが辞めるときには“さみしいな”と声をかけてもらったり。また、“家ではサラダを食べない子どもがここではペロリと食べる”というお客様から問われればドレッシングのレシピを伝えたりもするそう。
気がつけばそんなあたたかい交流の場にもなっていったそうです。

そういったコミュニケーションから自然とスタートしたのが、この春の自粛期間を経ての「テイクアウト」。まだ店内では食事がしづらいというお客様からの要望もあってテイクアウトメニューをスタートしたそうです。自粛期間が明けた今も好評だそう。ここで食事をした後に追加でテイクアウトされる人も多いそうで、“忙しいから簡単に食べたい”などのネガティブな気持ちではなく、「安心して美味しいものを家でもゆっくり食べたいから」というポジティブな気持ちでテイクアウトされる人が増えているとか。

もちろん自粛期間後にお店でゆっくり食事をするのを楽しみに待っていたお客様も多く、「戻ってこられて嬉しい」という声も多く聞かれたそうです。

11種類のスパイスが入ったオリジナルミックススパイスのバターチキンカレー(¥1,190 (税込))はテイクアウトでも人気メニュー。スパイシーですがトマトをたくさん使っていたり、仕込み段階だけでなく仕上げにもバターを使っているのでとても香り高い一品。
カレーに使われるスパイスは全てオーガニック。ホワイトペッパーホール、ブラウンマスタード、クミンシード、クローブ、オレンジピール、カルダモンシード、クミンシードパウダー、ジンジャーパウダー、コリアンダーパウダー、シナモンパウダー。

せっかくなのでシェフの松浦さんに“テイクアウトメニューのおすすめちょい足し”を教えていただきました。

「カレーはスパイシーなのでチーズをのせてもいいですね。ガンボライスはチポトレなど辛い唐辛子をのせたり、卵と相性もいいのでお好みで生卵やスクランブルエッグをのせるのもおすすめです」。

コミュニケーションツールになる“小さな庭”へ

全ての人に影響があった春の自粛期間。もちろん飲食業界も大打撃を受けました。大変なこともあったけれど、TGKにとってはさらに進化するいいきっかけにもなったそうです。

もともとTGKではスタッフの意見や情報交換も盛んだったそう。自粛期間中もリモートで連絡を取り合い、よりいいものを作りたい、より丁寧なサービスをしたい。そんな意見交流があったとか。

「よりお客様との距離が近づいた気がします。自粛期間で来店数が減ったときもネガティブになるのではなく、忙しいとできないことにチャレンジしたり、お客様の声を反映できたり、より丁寧に向き合うことができたんです」(松浦さん)

これからもお客様とお店、お客様同士、そして生産者。いろんなものを繋げるコミュニケーションツールのようなお店であり続けたいから、「手間暇もかかるけれど、だからこそ大事にしたいし、美味しいものを作るにはそれが当たり前だとスタッフはみんな感じています。そしてそうやって丁寧に作ったものはホールスタッフが100%自信を持ってお客様に届けられる。これからも気軽にコミュニケーションの取れる、近所の喫茶店のような場所でありたいですね」(中馬)

立川に立ち寄った際は、この美味しい気持ちをシェアする・したくなる小さな庭へ、ぜひ足を運んでみてください。

SHOP INFO

TINY GARDEN KITCHEN ららぽーと立川立飛店
〒190-0015 東京都立川市泉町935-1 ららぽーと立川立飛 2F
TEL:042-512-9407
営業時間:10:00〜20:00 ※当面の間、短縮営業
不定休

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