外部サイトへ移動します
CULTURE TRIP AUG 28,2019

【循環するチューリッヒ】夏のチューリッヒの楽しみ方

ヨーロッパの夏は日が長い。本当に長い。人々は朝早く仕事に行き、夕方には家族や友人たちとビール片手にソーセージ。長い一日を存分に楽しむローカルたちの姿を追った。


仕事終わりのひと息

午後4時、撮影も大方終わって一息つきにFREITAGのフラッグシップショップのすぐ横のコミュニティカフェバースペースへ。

カクテルやビールはもちろんのこと、旨味がぎっしりと詰まったソーセージが大人気!ほとんどの人がこれをオーダーしていたので、もちろん僕らも!あらびきソーセージしか食べれない僕にとっては、、パリッと感+肉の旨味が凝縮されていてこれだけで、久保田利伸とパーティーができそうな、としか表現のしようがありません。

上階のテラスから下を見下ろすとカラフルなテントが目を引いた。FREITAGタワーに倣ってコンテナをリユースしバーカウンターを作ったりするのが、今はすごくイケてるみたいだ。さすがはサステナブル先進国といったところでしょうか。

日差しこそ強いが湿気もなく、仕事終わりに仲間とワイワイやるのにはテラスが気持ち良い(というか基本テラス席しかない)都会の真ん中で緑に囲まれてリラックスするがチューリッヒのローカルスタイル。

そして何より、チューリッヒには美人が多い!スイスというとすぐハイジの話になってしまうそこのあなた、スイスには透明感のある美人が多いです。ティモテのCMを思い出すくらい黄金色の綺麗な髪のレディたちが夏の日差しの中で眩しく輝いていました。

そういえば街中でビーチバッグを持っている老若男女を多数見かけたのだが、プールでも近くにあるのかな?と思っていると…。

FREITAGのセールス担当のOliverがその疑問に即座に答えてくれた。
「みんな暑い時は川で泳いんでいるんだよ」、と。

何度か(といっても2回)来ていたけどもそれは知らなかったなあ。

暑かったら泳げばいいじゃないのリマト川

すぐなんでも試す癖のある私(とURBAN TUBE編集部一行)は水着を購入し、夕方(時間的にはもう夜)にリバーへGO!

通常、川で遊ぶというとせせらぎに足をつけてバシャバシャやる程度をみなさんご想像かと思いますが、こちらは市内のど真ん中を流れるリマト川。
人の多さにもびっくりだが、最も驚くのはその深さ(水深)と流れの速さ!
高い橋の上から飛び込んでる人もたくさんいるのでおそらく5mは軽くある。もう入水0m地点からすでに深い!

とにかく流れがきつい!本当きつい!(体感でいうと)1m/秒くらい流されてる感じ!
そうなってくると「流れに逆らって泳いでやる」と私の心の中の14歳がそう叫ぶものですから、綺麗なレディースたちを横目に【日本から来た中年体型のおっさんの全力のスイム】を見せつけてやりました。(結果、ライフセーバーの人に苦い顔されただけでした)

チューリッヒの街の色はシンプルに統一されていて整然としたイメージを持っていたのですが、ここにくると水着のせいもあってか、いや水着のせいだろう。夏の日の夕方のチューリッヒの川は色鮮やかで眩しかった、と心のメモに刻む。

度胸試しに飛び込んでいた若者たち。
それに反して、うちのバイヤーは普通の高さから入水して溺れかけていました。

ペット◯スイマー△!との標識が。
ちょっとこれがユーモアなのかなんなのかはドイツ語は少し読めるのですが、意図は不明でした。

チューリッヒ湖でニューリッチ(風)をキメてみたり

せっかくだから他の水場のアクティビティも見に行ってみよう!
ということで、チューリッヒ湖畔へ。

なんだか優雅な雰囲気と、ビーチクラブなどが何軒か並んでおり、こちらは少しリッチそうな若者と家族づれが多い感じでした。流れもないので、ご家族連れはこちらが安心して遊べそう。

「あんた好きな男子いるの?」「なんであんたに言わなきゃいけないのよ!」
後ろ姿からそんな会話が聞こえて来そうな女の子二人組は湖畔のボート乗り場で日光浴を楽しんでいました。

小腹が減ったらジェラート。疲れたらジェラート。何にもなくてもとりあえずジェラート。

決して全員ではないが、チューリッヒの人たちはとにかくよくジェラートを食べる印象。
何かと言うと「アイス食べる?」。スイスチョコレートに代表されるように、甘いものを好きな方は多いのかしら。

このGelati TELLHOFでは最初に試食(テイスティング)をすることができて、そのあとオーダーしたいものが決められるという、ドイツ語が読めない人にも安心のサービス!店員さんもフレンドリーで店裏の裏路地のようなテラスでも食べることができ、とてもオシャレな空間。そのせいか、若いオシャレな男女がお店にズラリ。

我々が来店したのは、午後3時頃だったので、学校帰りの女子学生が多かった。

今回のチューリッヒの旅は、記録的な猛暑に見舞われていたこともあり、私自身、これまで見ていた街の雰囲気と違うものが見れた。

「夏のスイスはいいよ」なんて避暑地的な言葉はよく聞く。けれどチューリッヒの街の中に溶け込んだ自然と、それを思いっきり楽しむ人々の姿は、観光とはまた違う「都会的な遊び方」が見れた気がして印象深かった。

最後に印象に残った景色を紹介したい。

ここは街のど真ん中。

隅田川でこれをしていたら通報されるレベルだが、スイス、とりわけチューリッヒにはとてもよく似合う。
多分夏のチューリッヒはいつもこんな感じなんだと思う。

<余談>
美しいスイスの女性の残り香についつい忘れそうになったが、到着初日に町外れに宿泊していた我々を迎えてくれたアラブ系店主の営むダイナー。

。。。で見つけたホットドックのアー写(メニュ写?)
シンプルでありながら大胆!パンにソーセージ突き刺すだけ。
(このレイヤーも無駄に魅力的)

最後に紹介するのがオチみたいになってしまったが、今回の旅でもっとも安い食べ物がこれでした(それでも1000円くらいします!)

読者のみなさまもチューリッヒに行く際は物価の高さにもご注意くださいね。

結局コスパを考えて、みんなでケバブ(1000円くらい・2食分のボリューム!)をチョイスしました。

おわり

PROFILE

齊藤 悟URBAN TUBE編集部 編集長

アーバンリサーチ販売促進部シニアマネージャーとしてアーバンリサーチに勤務。勤続20年目突入。その傍らURBAN TUBE編集部の編集長を務める。
飽き性。とにかく飽き性。
好きなものはタバコとタラコ。

木村 巧Photographer

1993年茨城県生まれ。在学中より、写真家青山裕企氏に師事。春からURT編集部へ。

page top