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EVENT&WORKSHOP SEP 28,2020

新ブランド「THE GOODLAND MARKET」 初のポップアップストアに潜入!


『いまのそれではなく、まだ見ぬそれを共創するマーケット』 というコンセプトのもと、サステナビリティと感度を追求した新しいプラットフォームストアとして6月にローンチした新業態「THE GOODLAND MARKET (ザ グッドランド マーケット)※以下TGM」。
まだ見ぬという言葉通り、ベールに包まれていたその実態と世界観を知るため、初の期間限定ポップアップストアにアーバンリサーチメディア編集部が潜入してきました。

新しい価値観やアイデアが詰まったポップアップストア

今回ポップアップストアが開催されたのは、URBAN RESEARCH DOORS 南船場店(大阪)に併設するキュレーションスペースDOORS HOUSE。
これまでも様々な手仕事によるプロダクトなどこだわりの逸品を紹介や、関連するイベントなどを行なっているスペースです。

まず、最初に目についたのは、ウィンドウディスプレイ。
アンティークの大きな鳥かごに、廃棄衣料が詰め込まれ、TGMのポップアップイベントを象徴するアイコンとなっていました。
ディスプレイには、ブランドのテーマカラーである紫の照明が灯り、独特の世界観を醸し出していました。
のちに聞いた話だと、この1点ものの鳥かごはポップアップ開催期間中に売約がついたとのこと。
社内の廃棄衣料の中からピックアップした商品をリメイクし再構築している同ブランドらしい皮肉とユーモアに出迎えられながら入店すると、まず目に飛び込んだのはオリジナルリメイクされた洋服たち。エコやサステナブル、様々なキーワードが飛び交う昨今のアパレル業界ですが、TGMの商品群に「それら」とは一線を画すクリエイティブな匂いを編集部一行は感じ取りました。

国内でのものづくりを意識して、企画開発されたリメイクアイテムたち

TGMでは、取引先メーカーの方々と共に、国内生産にこだわり企画開発されたリメイクアイテムの数々(写真中央)に加え、先染め織物の産地として国内でも有名な兵庫県西脇市で回収した、廃棄予定の生地サンプルをパッチワークで繋ぎ合わせたトートバッグ(写真両端)を展開。
このような、リメイクアイテムのシリーズは基本的に製品不良や汚れなどの理由で販売が困難になった廃棄予定衣料をそれぞれ見極め、使用できる部分を有効的に残しつつデザインを構築しているとのこと。洗練された完全な既製品に見えたこともあり、これらがすべて廃棄予定だったものからできているとは、話を聞くまで全く想像もできませんでした。
(各アイテムについての詳しい情報はオンラインストアでチェックが可能)

アパレル以外に、TGMの大きな特徴と言えるのは、株式会社アーバンリサーチが世界中で過去に買い付けを行ってきたアンティークの什器類や家具類に焦点をあて、ガレッジセールのように1点もので販売していること。
中にはかなりお買い得な掘り出し物も多数あるということで、オープンと同時に多くの方で賑わっていました。

ここで紹介されている1点ものの家具たちはTGM公式インスタグラムでも確認できます。ポップアップストア内では、カラフルな家具のヴィジュアルイメージの数々がスクリーンに投影されていました。

店内に並ぶUSED ・アンティークのチェアたち

数多くある家具のラインナップの中から、今回のポップアップストアでは、チェアに絞り展示販売されていました。一点ものとなると、ついつい買い物目線で見てしまい、ちょっと取材も中断してしまう羽目に(笑)

ウッドのみならず、スチールのチェアやアンティークのスクールチェアなど個性ある椅子が展示販売されており、来場されている方々は、自分に合いそうな椅子に座ってみたり、思い思いに眺められていました。(我々もそのようにお客様に映っていたに違いないですね)

アーティストたちとの共創による新しい価値

art箪笥 – Takumi Azechi
¥680,000 (税込)
W 821mm / D 401mm / H 993mm
素材:杉
「Wonderful Life」
箪笥が元から持つ特徴を活かしながら制作され、図案には、タイでの留学生活中に毎日一緒に居た犬との素晴らしき癒しの日々をモチーフとして取り入れている。畦地拓海氏がアートを施した1点。

会場内で度肝を抜く箪笥を見つけて、思わず「ナニコレ!」と声を上げてしまったのがコチラ。
今回のイベントの大きな目玉であった富山県高岡市を拠点に活動する「yes」さんとの取り組みだそう。

yes
“古いもの(old) × 新しいもの(new) = 本当に新しいもの(the new)” をコンセプトに、 2017年に伊藤昌徳がプロジェクトを開始。
古いものにストーリーが付加された新しいものを掛け合わせることで本当に新しいものが生まれるという理念のもとアーティストと協業することで日本の伝統的な箪笥や木彫りの熊などを現代のスタイルに落とし込むといったプロジェクトを手掛ける。
https://www.yestoyama.com/

TGMとyesの、双方が理念に共感し合い、共働によって今回のコラボレーションが実現。作家やアーティストがアートを吹き込んだ明治・大正の箪笥の存在感は圧巻の一言。
経年変化により、廃棄されそうだった日本の伝統的な職人技術の詰まった箪笥が、このような形でいまに繋がれている。この辺りの動きを見ても単なるサステナ文脈ではなく、クリエーションに重きを置いていることもうかがい知れます。

変わってこちらはポップなクマさん!
「あれこのクマってひょっとして。。。」
「幼少の頃、祖父祖母の家で見かけたアイツがなぜここに!」

来場者からも注目の的であった、「Re-Bear Project」のアートを纏った木彫りの熊たち。
「どこにでもある。」でも「忘れさられている。」木彫りの熊をアップサイクルするこのプロジェクトは、現在の社会状況下で活動を大幅に制限せざるおえなくなってしまった日本中のアーティストの方々とyesで偶発的にも生まれた企画だそう。
「正直、この発想は全くなかった」
ある意味パンクで、芸術性の高いものとなっており我々の想像の斜め上をいく作品でした。

お話を伺うと、日本の伝統産業において現代へのアップデートをどのように行っていくかという課題を抱える中で、「自分たちが何かできることはないか?」「どこかに自分達のクリエイションをぶつけたい」「そして世の中の人に少しでもエンターテイメントな表現を楽しんでほしい」という熱い想いを知ることができました。
今の時代だからこそ生まれてきたRe-Bearたちは、捨てられつつあった木彫りの熊たちに、もう一度命を吹き込んだ作品。そのパワーに見る人を虜にする魅力が詰まっていました。

それだけでなく、アーバンリサーチで不要になった木製ハンガーたちにも、アーティスト達の力によって、Re-Bearとリンクしたアートが吹き込まれ、今回お披露目されました。

ついついお買い物目線で見てしまう部分もありましたが、1点ものばかりで、期間中に売りきれてしまったモノも多数あるそう。
今後もTGMとyesのプロジェクトは続くようなので、個人的にもチェックしていきたいと感じました。

空間を演出する新たなカタチ

その他に、ガラス製品や空間を立体的に演出するプロダクトも今回のTGMポップアップでは見られました。

奥原硝子製造所
奥原硝子製造所は、昭和27年創業。現代の名工」・桃原正男氏の工房である。
現在は、かつて工房があった那覇市の与儀から那覇市の国際通り(牧志)の「でんぶす那覇」に移り、琉球ガラスの伝統を守り続け、廃瓶を利用し、使いやすさにも定評のある再生ガラスの製品づくりを続けている。

「謳花(おうか)」によって特別にディスプレイされた作品。

デッドストックのデニム生地をパッチワークした掛け軸と謳花のドライフラワーが融合したオリエンタルなムードにアートな色付けがされ、TGMの世界観をディスプレイとしても強調していました。

謳花 – OUKA –
ドライフラワーアートは「新しい生物」の創造。ドライフラワーを中心に花・植物を用いたイベント、空間装飾からプロダクトの開発まで行うプロジェクト。
@ ouka_official
@ ouka_made

今回は期間限定開催でしたが、まだ見ぬ新しい価値観を体験できるこの空間がまた近々見られる日もそう遠くはないのではないでしょうか。
今後のプロジェクトやイベント情報は公式インスタグラムでも発信されるようですので、ぜひフォローしてみてください。
まだ見ぬ価値、グッドランドを探す航海から目がはなせない。

THE GOODLAND MARKET

“いまのそれではなく、まだ見ぬそれを共創するマーケット”
It is not an existing value.
This is the place to “sharenovate” new value.
※いまのそれ = 今までの価値観 / 滞留するモノのカタチ / 既存のアイデア
※まだ見ぬそれ = 良質で新しい価値観 / 生まれ変わる革新的デザイン / 良心的で新しいアイデア

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