外部サイトへ移動します
FASHION MAY 19,2021

【Common Noun × DOORS × Kana Akiyama】
ネイリスト秋山かなが出会ったオランダの光景。“ハッピーのおすそ分け”をするプリントT。


「CITY」というテーマをもとに、イラストレーターやアーティストがそれぞれ好きな都市を自由に描いたCommon NounのTシャツ。
今季はそのプロジェクトに参加しているネイリストの秋山かなさんに新たにイラストを描いていただき、URBAN RESEARCH DOORSだけのエクスクルーシブアイテムが誕生しました。

ネイルアートやドローイング、そして雑貨のバイイングを手がける秋山さんにとって、旅はインスピレーションを得るために欠かせないこと。
そんな彼女がこのトリプルコラボでTシャツに描いたのは、オランダの街で見かけた花のある光景。

今回は秋山さんがどんな想いでイラストを描いてくれたのか、お話を聞いてきました。

profile
あきやま・かな|ネイリスト・アーティスト。ネイルサロン「DISCO」にて経験を積んだのち独立。2017年、表参道に「Ten Nail」をオープン。アメリカやヨーロッパで買い付けた花瓶や雑貨を扱うヴィンテージショップ「PART OF NATURE」も営む。そもそもネイリストに興味を持ったのは小学生の頃。「買ってもらった爪磨きセットで爪をひたすら磨き、体育館の照明で反射した爪を『綺麗だなあ』って眺めていました(笑)。自分の気持ちをあげる手段として、爪のお手入れはとても身近で大きな存在だったんです。お絵描きも好きで、オリジナルキャラクターを作ったり絵の具で色遊びをしていましたね」と話すように爪をキャンバスに見立てたドローイングのタッチも彼女の作品の魅力。旅が好き。
Instagram @ mynameiskana

この日アーバンリサーチ ドアーズが秋山さんに会いに向かったのは表参道。
ケヤキ並木のほど近く、閑静な路地に立つビルの一室を訪ねると、そこはタイのものだというジャスミンのよい香りと窓からの光が目一杯に広がる清々しい空間。世界各国から集められたインテリアやアート、そして丁寧に手入れをされたたくさんのグリーンが並ぶこの場所こそが、秋山さんのネイルサロン『Ten Nail』。

話はまず、今回のコラボレーションの経緯について。

「そもそもはコモンナウンさんにお声がけいただいたのがきっかけでした。これまで旅で見たことをネイルだけでなくドローイングでも表現していたのですが、それをTシャツにするというのは初めて。思うように出かけられない今のこの状況に、“シティ”というテーマで思い出の街を描く、というのが素敵だなと思ったんです」

「旅はインスピレーションの源」と話す秋山さんは、これまでにインド、アメリカ、モロッコ……と様々な国を訪れたそう。その中でオランダを選んだのは、彼の地に “花”があったから。

「『世界の花の7割が集まる』という話を聞いたことがあり、もともと植物や自然が好きな私にとってオランダはずっと行ってみたい国でした。実際に現地で過ごしてみると、スーパーマーケットや家の出窓、なんでもないような小さい商店にも花が飾ってあって、人々の生活に花が馴染んでいたんです。これには飾っている本人だけでなく花を見た人にも幸せになって欲しいという“ハッピーのおすそ分け”の意味があるそう。その考え方が記憶に残っていて、今回のTシャツにオランダの街を選びました」

秋山さんがオランダを訪れたのは2回。滞在中は花だけでなく、人との関わりも印象的だったそう。

「ヨーロッパには“伝統を重んじて、少し堅い”というイメージがあったのですが、実際のオランダの人々はおおらかでフレンドリー。この国は自転車の保有率も世界一らしく、道には自転車の専用レーンもあるんです。土地勘のない私は、うっかり自転車のレーンを歩いていたことがあったのだけれど、『気をつけてね、ベイビー』なんて地元の人が優しく教えてくれました。普通ならば『気をつけろコノヤロー!』なんて怒鳴られてもおかしくない状況なのに(笑)。他にも電車やレストランで多くの人がにこやかに話しかけてくれ、すっかりオランダに対するイメージが変わりました。こうやって実際に行ってみないとわからない空気感があるんですよね」

オランダの花と優しい人柄に触れた秋山さんが、Tシャツを手に取った人々にも“ハッピーのおすそ分け”をするべく描き下ろした花のイラスト。そのこだわりはモチーフだけでなく、色彩にもあるとか。

「クラシックな建物に花や運河、そして街の中心を抜けるとすぐに田園風景が広がり、日本とは違う様々な色彩に出会いました。場所が違えば光も変わって、植物の緑一つとっても日本で見るそれとはまったく違うんです。“鮮やかだけれど自然で奇抜じゃない” 。そんなオランダで感じた独特な色味を意識しました」

普段は「旅に出て発見があると『日本で早くネイルしたい!』なんてうずうずするんです」という秋山さん。オランダをイメージしたネイルアートも披露してくれました。

「右手にはお花を咲かせて、左手は田園風景や建物が反射した運河、そして夜空やクラシックで鮮やかな建物など、現地で気になった色味や経験したことをそれぞれの指に描きました。今回に限らず、偶然通り過ぎた壁の質感や葉っぱの模様など、普段から色んなことが私のネイルデザインのアイデアになっているんです」

ただただ可愛い! 

最後は秋山さんのセルフコーディネートをチェック。

「Tシャツとデニムパンツなんていう定番スタイルも好きですが、普段は色味のあるものや柄モノを着ることが多いのでカジュアルになりすぎない自分らしいコーディネートに。今日はこのシャリっとしたジャケットの気分だったので、ボトムスも質感を合わせてみました」

「Tシャツはどんなテイストの装いにも合いますよね」と秋山さんがいうように、シンプルなアイテムだからこそ誰もに似合うし、秋山さんの旅の思い出をみんなが自分らしく着こなせる。
それに、この花のイラストの先に広がる、秋山さんが出会ったオランダのカラフルな街並みやフレンドリーな人々を想像すると、なんだかワクワクしてきませんか?

なかなか気軽に出かけられない今、Tシャツを通して脳内の旅に出てみよう。

Common Noun × DOORS × Kana Akiyama エクスクルーシブTシャツ

カラーバリエーションは4色。秋山さんおすすめのTシャツに合わせたネイルカラーを教えてもらったので、ぜひネイルとセットで楽しみたい!
「ブラックのボディであればネイルは透け感のあるオレンジ、ホワイトはイラストに使ったグリーンを爪にも塗ってアクセントに。ピスタチオは緑のカラーパンツを合わせて爪はマットな白に、ピンクであればインディゴのデニムを穿いて朱赤のような色味をネイルに塗るのが可愛いと思います!」

Common Noun(コモン ナウン)
別注 kana akiyama NETHERLANDS 半袖Tシャツ

価格:¥6,380 (税込)
カラー:ホワイト / ピンク / ピスタチオ / ブラック

photo/Takuro Shizen
text/Ryoko Iino

page top