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FASHION JUN 22,2021

あなたはどのタイプ?
スタイル別、ヴィンテージウォッチの選び方

腕時計は、時を知る道具であり、手元を煌びやかに演出するアクセサリー。アンティークものとなれば、唯一無二の特別感や長い時によって磨かれた味わいが上乗せされ、いつもの着こなしに奥行きをもたらしてくれそう。そこで、着こなしや嗜好性のまったく違うアーバンリサーチのファッショニスタ4人が、吉祥寺の名店、江口時計店でスタイルにも気分にもぴったりハマる1本をチョイス。あなたはどのタイプに共感する?


※ 撮影時のみマスクを外しております。会話中はスタッフ全員がマスクを着用し、一定の距離を空けるなどコロナウイルス感染拡大防止対策を施したうえで取材を行っております。

モード派・川畑幸美はイマドキなスタンスと考え方で

川畑 幸美/アーバンリサーチ レディースバイヤー
「20代前半頃はアクセ感覚でグッチの時計をつけたりもしましたが、今はブランドにこだわらず自分が納得出来る良いものを求めるようになりました」。そのため、男性っぽいものも選択肢に。

川畑 「どちらかというと女性らしさより、どこか男性的な雰囲気を持つアイテムを選ぶことが多いかもしれません。腕時計は、ロレックスのオイスターパーペチュアルがずっと気になっていて、私の憧れです」

着こなしだけでなく、ジェンダーレスともとれる現代的思考からも、モード派の“個”がさりげなく見え隠れ。そんな彼女に、江口時計店店主の江口大介さんがオススメするのは…。

江口時計店 江口大介さん(以下、江口) 「ロレックス、いいと思います。白文字盤の方はレディースサイズなので手に取りやすいですし、シャープな黒文字盤のオイスターケースは、今日の着こなしにもすんなりハマるのではないでしょうか。しかもこちらは、女性サイズと男性サイズの中間をいくボーイズサイズ。実はこのサイズ、目の肥えたファッションバイヤーさんたちがこぞって選んでいくモデルでもあります。珍しいミラーダイヤルで’60年代のシロモノ。大きさは控えめですがどこか男性的なところもありますね」

そして、とっておきのものがあると店の奥から持ち出してきたのは、三針とブランドの文字のみがあしらわれたカルティエの[サントス・オクタゴン]。

ローマンダイヤルを配したスタイルはカルティエの伝統。ただ、この上なくシンプルに文字盤を仕上げられていた時代もあったとか。

江口 「ケースデザインも含めシンプルな分、より美しく、ソリッドな表情が際立ちます。1976年に発表され、その年代にしかこの文字盤はありません。一見、カルティエとは分からないアノニマスさも川畑さんにぴったりではないでしょうか」

カルティエ初のスポーツウォッチでも知られるこちら。機能性を大切にするジャンルだけに、そこには質実からくる洗練がにわかに香り立つ。この3本の中から彼女が選んだのは?

カルティエの[サントス・オクタゴン]。

川畑 「ミニマルなデザインはもちろんですが、やはり歴史的な背景などを聞いたりすると余計に思い入れが強くなりますよね。限られた生産年数の中で作られた話にも興味が湧きます。正直、ロレックスのオイスターケースと迷いました。全部欲しいぐらい。もう沼ですね。アンティークウォッチ、恐るべし(笑)」

お姉さん派・豊真美子はアクセサリーとのバランスを考えて

豊 真美子/decor バイヤー
アクセサリーのバイヤーだけに、時計選びも「アクセサリーとの相性やバランス」を重視するとか。強さと弱さ、重さと軽さ、品とラフ。相反する要素を巧くワンスタイルに落とし込むバランサーが理想とするのはカルティエの[タンク]。

「私の場合はアクセとのバランスをかなり考えます。最近はゴールドを身につけることが多いので、うまく息を合わせられて、大人っぽさもあれば嬉しいですね」

そんな彼女の要望に対して、まず江口さんが用意したのはカルティエの[パンテール]。

江口 「シルバーにゴールドをかぶせるベルメイ加工を施した一本です。ステンレススチールとゴールドのコンビなので、ソリッドゴールドに比べ比較的プライスも控えめ。メタルブレスを採用したドレス感のあるカルティエ時計の代表作ですね。2017年にはリバイバルされました」

’90年代は、カルティエがゴールドを率先して取り入れ、コンビデザインを多く輩出していた時期。トリニティやラブリングが多くの女性たちを虜にした時とも重なる。
そして、豊さんの要望に応えタンクを用意。ただ、いつものタンクとはどこか違う…。

江口 「[ミニタンク]といいます。クォーツムーブメントの波に乗り、’90年代には各社がミニサイズの時計を作るようになりました。カルティエも御多分に漏れずで、手元によく似合う黄金比はそのままにミニマム化。しかも、“タンク”のミニサイズはレアなので、他の方の元へ旅立つその後ろ姿を見ると悲しくなってしまいますね(笑)」

リューズに入れられた青い石は人工石ではなく正真正銘のサファイア。針もブルースチール製のため、全体的に清々しい印象に。
そして、トリを飾るのは男性にはお馴染みの、あのブランドのラグジュアリーな1本。

江口 「ジャガー・ルクルトは一流メーカーのムーブメントも作っていた名門で、言うなれば時計屋さんの時計です。ブラックオニキスを使った文字盤は光を吸収する真の黒。黒ベルトやゴールドパーツとも相まって、グッと大人っぽい印象に仕上がっています」

しかもオーバルケースは、’60年代に女性から特に人気の高かったデザイン。そこで、彼女が選んだのは?

カルティエの[ミニタンク]。

「とにかく小さくてカワイイ(笑)。初めて見ました。とはいえ、[タンク]がベースなので一生着けられるデザイン。どんな服にも合いそうですし、仕事でも着けられそう。この大きさであればアクセとの重ね付けも邪魔になりませんね」

カジュアル派・大野幸菜は着こなしのポイントになる1本で

大野 幸菜/アーバンリサーチ ブランドPR
「時計ブランドにそこまで詳しくはないので、もう完全に見た目重視(笑)」という大野。肩ひじ張らないラフな着こなしの中にキラリと光り、周囲との差別化を図れる1本をターゲットに。

大野 「時計に詳しいわけではないですが、ちょっと変わったデザインや挿し色としても使えそうな一本があると嬉しいですね」

そんな彼女に江口さんがオススメしたのは、思わず男性も目を見張るあのブランドの意外なモデル。

江口 「空軍時計なども作っていた歴史ある時計メーカー、ブライトリングの[カメレオン]というモデル。’63年製で、こちらの面白いところは、その名の通りバンドが引き通しになっていてデザインの異なるラグ(バンドとケースをつなげるパーツ)を気分に合わせて付け替えられるところです」

目の肥えた江口さんをも驚かせたメンズ時計ブランドの意外なレディースもの。男性からの“二度見”も引き出す逸品は、いつもの着こなしのカンフル剤に。
続いて2本目は、やはりこのブランド。

江口 「カルティエの[コリゼ]というモデルで、ギリシャ神殿の柱から着想を得てラグをデザインしています。カルティエデザインの面白いところは、通常しっかり固定すべきラグを離してみたりする遊び心ですよね」

小振りなラウンドケースもかわいらしさをアピールするポイント。
そして、最後に紹介してくれたのは、バンドの色で違いを出したカルティエの王道モデル。

江口 「こちらは、カルティエのタンクにボルドーカラーのベルトがついていて挿し色としても格好ですね。茶や黒を好まれる男性とは違い、手元に鮮やかな色を持ってくる使い方は実に女性らしい。しかも、メンズサイズではありますが、’70年代ものなのでサイズ的に今のレディースサイズと遜色がありません。カジュアルな着こなしにメンズライクなシルバーアクセを合わせる感覚で着けていただくといいかもしれませんね」

しかも、ボルドーはカルティエのアイコニックなカラーとして知られるお色。その中で、彼女が選んだモデルは?

カルティエの[タンク]。

大野 「親近感のあるスタイルだからこそ、ポイントになる、差をつけるという意味でも印象的な1本を選びたかったんです。ユニークなデザインでいえばほかの2本も捨て難いのですが、気軽に色で違いを作れるということで、ボルドーバンドのこちらを選びました」

個性派・山中詩穂は洋服同様、腕時計でもオリジナリティを追求

山中 詩穂/アーバンリサーチ 表参道店 スタッフ
「普段はエッジの効いた服を着ることが多い」という山中。柄オン柄で合わせることも珍しくなく、逆に落ち着いた着こなしだと周囲から心配されることも。主張の強さを求める傾向は腕時計でも変わらない。

山中 「普段から派手な洋服が多く、シンプルなスタイルだと「今日どうしたの?」

って心配されるほどです(笑)。そこへ、あえて負けないぐらい主張のあるものを合わせたいですね」

そんな独特な感性をもつ彼女に江口さんがオススメしたのは、ひときわ目をひくエルメスのあのモデル。

江口 「エルメスの時計はファッション的概念を踏まえたモデルが多い。象徴的なのはこの[メドール]ですね。’90年代のもので、スタッズモチーフはわりと昔から使われていました。文字盤をあえて隠す手法により、アクセサリー感がより際立っています。ロレックスをはじめ、女性の時計はだいたい男性のモデルをサイズダウンしたものが基本。ただ、エルメスは女性だから着けられる時計を作っていますね」

驚きをもたらすエルメスの腕時計は、ウィメンズの中でもひときわ個性的。次なる2本目もまた、エルメスらしさが存分に発揮されたアイテム。

江口 「エルメスの[ケリーウォッチ]は’80年代に発表されたモデルで、ご推察通りケリーバッグがデザインの背景にあります。カバンについているカデナと呼ばれる尾錠がモチーフで、そこへ時計機能をつけたイメージですね。これぞエルメス、な1本です」

驚きのデザイン性を披露するエルメスのお次は、正統派のカルティエ。ただ、そこにも江口さんのちょっとした考えが。

江口 「最初の2本よりはオーセンティックなデザインにはなりますが、カルティエのタンクは世界初のデザイン時計。100年以上、根本的なデザインは変わっていないという事実からも、その完成度は分かっていただけると思います。このアイテム自体は’90年代のものですが、サイズとしてはわりと大きめでエレガントさを備えつつしっかりと主張もしてくれます」

今でこそ広く知られる存在となったカルティエも、以前は王様や貴族のためのブランド。格の違いを暗に伝える存在感はいまだ健在で、そんな中、彼女が選んだ1本は?

エルメスの[メドール]。

山中 「アクセは大振りで何個も重ね付けしたり、ゴールドでも主張の強いものをつけます。エッジの効いた洋服も好きなので、それらのアイテムに負けない存在感と考えたらすぐにこれかなと思いました(笑)。鮮やかな色のアイテムや柄オン柄といった着こなしに合わせたいですね。髪型もこんな感じなので(笑)」

「男性は、ある種バックグラウンドに魅せられすぎているきらいもありますよね」と、江口さん。女性の場合は、直感に近い感覚で選んでいるところが強いですが、それがある意味純粋で正しい選び方なのかもしれませんと語る。あなたも第一印象を大切に、お気に入りの1本を選んでみては?

Information

現在、アーバンリサーチでは下記日程で『ヴィンテージウォッチフェア』を開催。当日は、カルティエやロレックス、エルメスなど、希少なメゾンのアンティークウォッチをラインナップ。中には、なかなか手に入らない掘り出し物も。

2021年6月26日(土)〜7月4日(日)
URBAN RESEARCH アミュプラザ博多店

2021年7月8日(木)〜7月13日(火)
URBAN RESEARCH 表参道ヒルズ店

2021年7月16日(金)〜7月25日(日)
URBAN RESEARCH ルミネ新宿店

2021年7月30日(金)〜8月6日(金)
URBAN RESEARCH 札幌ステラプレイス店

※ 新型コロナウイルスの影響により、臨時休業や営業時間を短縮している場合がございます。最新情報はこちらでご確認ください

Shop Information

江口洋品店・江口時計店
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-34-11
> Web site
> Instagram @ eguchistore_official

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