普遍的だからこそ、新鮮に感じられる。
大人顔に生まれ変わった、URBAN RESEARCHとDOORSによるアディダスの“CAMPUS”
〈アディダス〉が誇る数ある名作モデルのなかでも、男女ともに親しみの深い一足として知られる「キャンパス」。そんな誰にとっても定番とも言えるスニーカーを、URBAN RESEARCHとURBAN RESEARCH DOORSの両レーベルが、それぞれの個性をふんだんに反映した別注モデルをリリース。そんなスタイルを選ばず、ユニセックスで楽しめる本作の魅力を解き明かすべく、それぞれのレーベルを代表するスタッフと、ファッションディレクターとして多くの若者から支持される高島涼さんをゲストに招き、座談会企画を敢行。奇しくも92年生まれという共通項を持ち、ファッションへのこだわりに一家言を持つ三人の放談をお届けします。
※撮影時のみマスクを外しております。会話中はスタッフ全員がマスクを着用し、一定の距離を空けるなどコロナウイルス感染拡大防止対策を施したうえでインタビューを行っております。
ファッションに興味のある人なら一度は履いたことがある一足
URBAN RESEARCH DOORS 小石紗也香(以下、小石) 改めて今回は、よろしくお願いいたします! 早速、本題に!っと思ったのですが、実は私たち、どうやら92年生まれという共通点があるようで・・・(笑)。
URBAN RESEARCH 大野幸菜(以下、大野) 聞くところによると、高島さんも92年生まれということで、一気に親近感が湧きますね! とはいえ私は早生まれなので、学年はひとつ上なのですが、そこはご愛嬌で!(笑)。
高島涼さん(以下、高島) はい、そうなんです! まぁ細かいことは気にせず、Z世代最後の同世代ということで、改めてよろしくお願いいたします!
小石 Z世代最後と聞くと、急に老いを感じちゃいますね・・・という個人的な感傷はさておき、早速ですが、そのZ世代を中心に多大な影響力を持つ高島さんにとって、今回のテーマともなる〈アディダス〉の「キャンパス」はどんな存在なのか。そんなところからお話を聞けたらと思います!
高島 そうですね。僕の場合、〈アディダス〉の「キャンパス」というと、学生時代に履いていた印象が強いですね。当時は制服にスニーカーを合わせるのが流行っていて、私服でももちろん合わせていましたが、制服にも合うスニーカーという印象が強かったです。あとは「スタンスミス」や「スーパースター」と同様に、〈アディダス〉を語る上で欠かせないモデルですよね。ファッションに興味のある人なら一度は履いたことがあるんじゃないですかね。
小石 私の学校でも制服にスニーカーを合わせている男子、けっこう居ました! やっぱりファッションが好きな男子はみんな学生の頃は一緒だったんですかね。
大野 学生時代の印象が強かったということですけど、最近はあまり履かれた記憶とかってないですか?
高島 職業柄、洋服も靴もアクセサリーもとにかく新しいものや初めて手にするものを試すことが多くて、最近はいわゆる定番のアイテムが疎遠になっていたかもしれないです。それこそスニーカーも今はいろいろなデザインのものがあるので、毎日のように違うモデルを履いている気がします。
小石 おお、さすがですね・・・! ちなみにスニーカーって今何足くらい持っているんですか?
高島 正確に数えてはないですけど、100足は超えていると思います。スニーカーも洋服と同じくらい好きなんですよね。
大野 すごい! 収納が大変そうです(笑)。
都会的なムードもあって、着こなしをグッと大人っぽく昇華してくれる
小石 そんな高島さんにぜひ、今回我々が別注した2つの「キャンパス」を見ていただきたいのですが、実際に手に取ってみて、デザインや素材など、印象を伺えると嬉しいです!
高島 まず、この「アーバンリサーチ」の別注モデルからいうと、レザーの質感が上品で良いですよね。光沢も綺麗で、グレーの発色も個人的にとても好きな感じです。あと形が思っていた以上に細い気もしますね。
大野 まさにフォルムや素材はとてもこだわったポイントで、80年代に実際に履かれていた「キャンパス」がベースとなっていて、アッパーはシボ感のないレザーを採用し、スリーストライプにはヌバックのレザーを使用するなど、レザーもデザインによって使い分けているのもポイントなんです。そしてフォルムも80年代の〈アディダス〉の「センチュリー」というモデルからインスパイアを受けているので、通常のモデルよりもシャープな仕上がりになっているんです。
高島 なるほど。素材とフォルムが変わるだけで、これだけ洗練された印象になるんですね。「キャンパス」は個人的にカジュアルに履けるスニーカーのイメージが強くて、どこかぼってりとしたフォルムだった記憶も強いんですけど、この別注モデルは、都会的なムードもあって、着こなしをグッと大人っぽく昇華してくれそうですね。
大野 オリジナルカラーでもあるブラックの印象が強い方もいらっしゃると思うので、そうした往年のファンの方にとっても新鮮に履いていただけると思います!
「ドアーズ」の別注モデルを選べば、一気にファッショナブルになる
小石 続いて、「ドアーズ」との別注なんですが、先に大きな特徴をお伝えしますと、「キャンパス」らしいスエードをアッパーに採用しているんですが、スリーストライプやシューレースをトーナルカラーにすることで、ワントーンカラーに近いカラーバランスで仕上げています。またインラインや「アーバンリサーチ」の別注モデルにはない、エンボス仕様の“CAMPUS”をあえて入れることで、デザインのアクセントとしても機能するようなギミックになっています。
高島 こちらもいいですよね。正直ベージュって嫌いな人がいない色だと思うんですよね。最近になってアースカラーやニュアンスカラーとして注目されていますけど、本当に万能で、着こなしを選ばないし、身につけるだけで自然とこなれて見えるんですよね。それこそスニーカーでそのカラーを選べば、一気にファッショナブルになりますよね。
小石 ベージュは私たち「ドアーズ」のレーベルでも信憑性のあるカラーで、店頭にラインナップしているアイテムの多くに採用しているんですが、特に今回のモデルはその色味にこだわっていまして、実はベージュに見えるんですが、色の名称は“アルミナ”と言いまして、アルミニウムを語源とした珍しい色なんです。
高島 そうなんですね! それは知りませんでした。言われてみれば淡いグレーとも言えるし、薄いベージュとも言える絶妙なカラーですよね。着こなしの幅が広がりそうな一足ですね。
足元だけのペアコーデにもオススメ!
大野 普段、高島さんはご自身のInstagramのアカウントやYouTubeのチャンネルなどで、私物やご自身のブランドやショップをご紹介しながら、セルフスタイリングも定期的にご紹介されていると思うのですが、ぜひこのアイテムに似合う着こなしなんかも聞けたら嬉しいです!
高島 そうですね。「アーバンリサーチ」の別注モデルなら、このはっきりとしたグレーの色を拾って、トップスも発色の良いグレーでペアリング的な着こなしを試したいですね。その代わり、ボトムスはアイボリーなどの中間色を選び、それぞれの主役アイテムを引き立てる。プラスとマイナスのバランスが大事かなと思います。
大野 レディースでも勉強になるご提案ですね! ぜひ、店舗でも活用させてください(笑)!
高島 グレーって実はスニーカーにおいては、黒や白以上に汎用性が高かったりもするので、何足あっても困らないですよね。僕は普段からスニーカーのデザインや色からその日の着こなしを決めることが多いんですけど、先に洋服からスタイリングを組む人でスニーカー選びに困った場合に合わせてみても、うまく馴染むこともあると思います。そういった意味でも救世主的なカラーなんじゃないですかね。
大野 私もグレーのスニーカーは、意外と合わせる洋服を考えずに選ぶことが多いですね。その万能さが魅力でもあるし、いろいろな着こなしにとりあえず試してみるっていうのを実践する派です。
小石 それでは「ドアーズ」の別注モデルの場合は、どうでしょうか?
高島 やっぱりワントーンですかね。スウェットや機能系ウエアのセットアップとかも良いかもしれないですね。リラックス感があって、色や素材との親和性も高くて、まとまりが感じられると思いますよ。
小石 セットアップは確かに良さそうですね。私だったら、もちろんワントーンも良いんですが、春先を意識するならあえてカラーをたくさん使った着こなしの差し色として活用したいですね。逆転の発想というか、女の子らしいポップな色使いのスタイリングにも馴染んでくれそうだなって。
高島 こういった一見ベーシックにも思えるカラーは、直感も大事なんですけど、意外と長く愛用していくなかで新しい発見とかもありそうですよね。スニーカーのモデル自体はもちろん定番ではあるんですけど、やっぱりオリジナルを愛用していて、最近あまり履いていなかった僕にとっては新鮮なスニーカーとしても映っているので。なので、「キャンパス」を知らない若い人にとってのエントリーモデルとして、あるいは古くからのファンにとっては、今までとは違った表情に生まれ変わった「キャンパス」として手にとってみて欲しいですね。
小石 そうですね、あとはユニセックス展開でサイズのバリエーションもあるので、私たちのような女性でもチャレンジしやすい一足かなって思います。
大野 最近はお店でもスニーカー好きな女性のお客さんも増えてきているので、楽しみですね。今日の高島さんのお話を聞いて、メンズの着こなしからヒントを得て、スタイリングに活かしてみるのも面白そうですね。
高島 僕らZ世代は、割とジェンダーフリーな感覚を持っている人が多いから、互いの着こなしや価値観を共有しやすいかもしれないですよね。
小石 そこは私たち、「アーバンリサーチ」、「ドアーズ」が目指していくところでもありますね。それこそカップルや仲の良い友達同士で、足元だけのペアコーデとかも良さそうだよね!
高島 確かに! 男子もスニーカーだけさりげなく合わせているとかだったら照れずに合わせられそうですね。
大野 まだまだ話し足りないので、ぜひ92年生まれで、またファッショントークできる機会があれば、お願いしたいです!!
高島 こちらこそ!
小石 それでは、今回の座談会は一旦この辺で。みなさまありがとうございました。
(写真上)
adidas Originals for URBAN RESEARCH 別注 CAMPUS 80s
品番:GY3996-UM24(MEN) / GY3996-UL24(WOMEN)
価格:¥13,200 (税込)
カラー:GREY
サイズ:
MEN 25.5cm / 26cm / 26.5cm / 27cm / 27.5cm / 28cm / 28.5cm / 29cm
WOMEN 22.5cm / 23cm / 23.5cm / 24cm / 24.5cm / 25cm
(写真下)
adidas Originals for URBAN RESEARCH DOORS 別注 CAMPUS 80s
品番:GW6220-DM24(MEN) / GW6220-DW24(WOMEN)
価格:¥13,200 (税込)
カラー:Alumina
サイズ:
MEN 25.5cm / 26cm / 26.5cm / 27cm / 27.5cm / 28cm / 28.5cm / 29cm
WOMEN 22.5cm / 23cm / 23.5cm / 24cm / 24.5cm / 25cm
【発売日】
2022年1月28日(金)
※ 発売日がずれる(変更になる)可能性がございます
【取り扱い店舗】
URBAN RESEARCH ONLINE STORE
URBAN RESEARCH 各店
URBAN RESEARCH DOORS 各店
URBAN RESEARCH Store 各店
※ 詳しくは、販売店までお問い合わせください。
※ 取り扱い店舗は予告なく変更する場合がございますので予めご了承ください。
Photo/Takuro Shizen
Edit & Text/Yuho Nomura