他人と差がつくコートスタイル。
今選ぶなら、“落ち感”が重要です
春に1着あると重宝するのが、薄手かつゆったりめのコート。バサッと羽織れば即スタイリングが完成するため、日々のスタイリングに悩んでいる方には特におすすめです。
春のワードローブにはコートがマスト。今選ぶならゆったりめが気分です
数ある春アウターの中でも、ワードローブに1つは備えておきたいのがコート。テクニック的な話になりますが、着こなしの中での面積が広い分、シルエットが良いモノを1着持っていればそれだけでスタイリングが完成してしまうんです。特に今押さえておきたいのが、ゆったりと肩が落ちるサイズのモノ。昨年トレンド筆頭だったワイドパンツともバランス良く合わせられますし、春らしいライトな素材とも相性は抜群です。着こなし例でその有用性を確認しつつ、気軽にチャレンジできるおすすめのアイテムをチェックしていきましょう。
ミニマルなコーデでこそ本領発揮。ゆったりめなコートの着こなし3例
暖かくなってきたということもありますが、存在感のあるコートにはシンプルな合わせが1番。季節感と大人っぽさを両立させた3つのスタイリングから、着こなしのイメージを膨らませてみましょう。
コーデ1
春らしいボーダーインナーとの組み合わせは、鉄板
着こなしに大人のかわいさを演出しつつ、あくまでクリーンにまとめることができるボーダーインナー。着こなしに自然な抜け感が生まれるため、カジュアルな印象のコートと組み合わせることでリラックスしたカジュアルスタイルを構築できます。そういった点では、フレンチワークの名手『ダントン』が放つこなれた空気はベストマッチ。ゆるく肩を落としたシルエットながら、程良くハリのある生地感が品の良さも醸し出してくれます。
コーデ2
シンプルなマッチングも、サイズ感の妙で雰囲気ある装いに
一枚袖で自然な落ち感を表現した『キャプテンサンシャイン』の定番「トラベラーコート」。別注により光を受けて輝く玉虫色にリファインした同アイテムは、大人の持ち物にふさわしい“良いモノ感”を備えています。だからこそ、パリッとしたシンプルなスタイリングでその魅力を引き立てると良いでしょう。加えて、タックインのシャツとストレートジーンズというミニマルな装いには、大きめのアウターでメリハリを出すのがセオリー。なお、1番上のボタンだけ留めてAラインシルエットを強調するような着こなしも、オーバーサイズだからこそハマります。
コーデ3
コートでセットアップ……、という挑戦もオーバーサイズならサマに
ノマドワーカーのための機能服、「デバイスコート」を主役とした『テアトラ』のセットアップは、もうそれだけでムード満点。コートでセットアップって野暮ったくならないの……、という懸念もあるかもしれませんが、風を受けてはためく軽い素材でゆったりと羽織れば洒落感たっぷりに仕上がります。もちろん『テアトラ』のように都合良く上下を用意してくれるブランドも稀ですから、手持ちのワードローブで挑戦するときは同色のパンツと合わせてみましょう。
美シルエットで良コスパ。ゆったりめなコートにチャレンジするならこちらから
そうは言っても、コートってやっぱり高いんじゃない……? と心配な方もご安心を。最近はお手頃なプライスでも即戦力になり得る春コートが出揃っています。“落ち感”あるコートは初めて、という方でも手に取りやすい5着を厳選してみました。
1着目
Traditional Weatherwear × URBAN RESEARCH WAVERLY LT
春の陽気を感じさせる、『トラディショナル ウェザーウェア』のショート丈コート。ライトなカラーも相まって新鮮な印象ですが、ディテールにどこか見覚えがあるような……。実はこちら、同ブランドの定番「ウェーバリー」のデザインを踏襲しつつドライタッチなポリエステルタフタで仕立てたモノ。今風なワイドシルエットは「ウェーバリー」同様にジャケットの上からでも羽織りやすく、着脱可能なフードを外せばすっきりとした見た目に早変わり。300g台前半ととにかく軽いので、毎朝手が伸びてしまいそうです。(予約商品)
2着目
URBAN RESEARCH iD タスランナイロンコート
アイテム名にもなっているタスランナイロンとは、ナイロン糸に特殊な加工をかけることで、綿のように自然な風合いを出した素材のこと。風合いはソフトながら耐久性に優れシワになりにくいので、アウトドアシーンでも重宝されています。こちらのスタンドカラーのコートも、都会的でソリッドなデザインに対して着心地は非常に軽やかです。フリーのみという潔いサイズ展開も、このタスランナイロンのやさしい落ち感があってこそといえるでしょう。
3着目
URBAN RESEARCH ROSSO MEN 丸井織物ステンカラーコート
一見オーセンティックなステンカラーコートですが、実は素材に秘密が。1937年に石川県で創業した丸井織物株式会社の生地を使用したこちらのコートは、なんと丸洗い可能で防シワ性も上々、ストレッチ素材ながら経年劣化もせず、UVカットに加えて実はクールマックス……、と機能をこれでもかと落とし込んだ生地を使用しています。それでいて洗いをかけたような自然なチノクロスの風合いまで再現しているのですから、驚きです。2年、3年と長く着られる1着が欲しいなら、間違いない選択でしょう。(予約商品)
4着目
URBAN RESEARCH 高機能リネンサマーコーディガン
機能素材に特化したシリーズ、「URテック」も展開している『アーバンリサーチ』。なかでもハードマンズ社とタッグを組んで開発した高機能リネンは春夏にぴったりの素材で、高級リネンの“落ち綿”をポリエステルと混紡することで接触冷感機能と吸水速乾性を持たせることに成功しています。そんな高機能リネンを贅沢に使用し、チェスターコート感覚で羽織れる1着へと仕立てたこちら。リネンならではの素材感を生かした、ゆったり軽やかなコートに仕上がっています。
5着目
SENSE OF PLACE by URBAN RESEARCH ヴィンテージツイルステンカラーコート
ヴィンテージワークの空気を醸し出すシャンブレーツイルを使用したステンカラーコートは、なんと税込み10,890円。昨今のトレンドに倣って着丈を長めに設定しつつ、あくまでデザインはベーシックと使い回しの利く一品に仕上がっています。着こなしの幅も広いこんなコートなら、1着備えておいても損はないでしょう。
構成、執筆/TASCLAP編集部