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LIFE STYLE&BEAUTY JAN 07,2022

プロデューサー・小松和子さんが語る
KAGURE holistic beautyが大人の肌に“改めていい”理由<前編>

女性たちの悩みに優しく寄り添い、美肌作りのサポートをしてきた「KAGURE holistic beauty」は昨年、デビューから10周年を迎えました。長年、変わらずに愛され続ける理由とそれぞれのプロダクトの魅力、これからの肌との向き合い方について、こちらを手がけるナチュラルコスメ・パーソナルプロデューサー小松和子さんにお話を伺いました。


※撮影時のみマスクを外しております。会話中はスタッフ全員がマスクを着用し、一定の距離を空けるなどコロナウイルス感染拡大防止対策を施したうえで取材を行っております。

作りたかったのは現代の戦う女性を救う底力のあるコスメ

— そもそもKAGURE holistic beautyがスタートしたきっかけは何ですか。

小松和子さん(以下、小松) 当時、かぐれのスタッフのみなさんはバリバリのキャリアウーマンぞろい。それゆえ食生活が偏っていたり、ストレスを抱えていたりとバランスを崩しがちでした。ゆらぎ肌やアトピー肌の方が思っていた以上に多かったんです。そんな肌に悩みをもつ現代の戦う女性たちのために、肌の力を底上げするようなアイテムを作りたくて、こちらが生まれました。

— テーマの「回帰再生」とはどんな意味でしょうか。

小松 調子の悪い肌はいろんなことをやりすぎたり、基礎的なケアをやらなさすぎたりしていることも原因なので、まずはそこを根本から立て直すことに意識を向けました。ダメージを受けた肌を鎮静させて、自分で本来の健康肌へと再生できるような強い状態に戻してあげようという考えを表しています。さらに現代社会はストレスだけでなく、紫外線や環境汚染からも影響を受けやすい。特にゆらぎ肌はそういったものをすごく敏感に察知します。肌の土台がしっかりしてくることで、アンチポリューション(大気汚染による肌への影響を抑える効果)の力も高まるといいなと思っています。

肌荒れに悩んだ苦しい経験が今ここで役に立った

— コスメシリーズが誕生した10年前と比べて美容にも多くの変化があったかと思いますが、小松さんご自身はどのようにお考えですか。

小松 10年前よりも、さらに内側の健康と外側の肌が深くリンクするようになったと思いますね。美容って要は健康学。どんなに外から高価なスキンケアコスメを使っても、そこにさまざまな有害物質が配合されていたとしたら、身体への健康も心配ですし、そうなればそもそも美しい肌だって叶わない。現代の化粧品にはいろいろと疑問を抱くものが多いと思います。だからコロナ禍になってから、体に入れるものは前以上に気を使うようになりましたし、よりナチュラルな化粧品の重要性を感じるようになりました。

— オーガニックやナチュラルと名がつくコスメはここ数年で一気に増えましたが、KAGURE holistic beautyならではの強みとは何でしょうか。

小松 環境ホルモンや発がん性物質などの懸念が強い成分を配合しているのに、オーガニックやナチュラル“風”のコスメって意外と多いんです。でも、かぐれのコスメにはそうした有害成分は一切使用せず、自然のチカラで、できるだけ有益な効果を出せるように処方されています。なぜ私がそこまでナチュラルであることにこだわるのかというと、30代の頃に化学物質過敏症を発症したからです。当時、メイクアップアーティストの仕事をしていたのですが、とにかく肌はいつも赤くてシミだらけ。どんな最新の化粧品を使っても良くならず、独学で化粧品の成分を調べるようになって、ようやく過敏症ということに気づきました。その頃、純粋なオーガニックコスメというものは日本にはほとんどなかったので、海外に行った友人に買ってきてもらい使い始めたのですが「あれ? なんか違うぞ」と。徐々に肌が変わってきて、嘘のように回復していったんですよね。

— オーガニックコスメの底力を身をもって体験した小松さんだからこそ、作ることができた商品ですね。

小松 使用している成分がオーガニックナチュラルでも個人差でアレルギー反応が出る人はいますので、万人にお勧めできるかというと、そうではありません。ただ肌の構造に合わせて、何をどんな方法でアプローチしていくか、使い合わせたときはどんなバランスになるのか、あらゆる方向から考え、できるだけ多くのゆらぎ肌に使えるように作り上げていったのが、かぐれのコスメなんです。

毛穴パックもできるマルチなクレンジング

MILD CLEANSING ¥3,850 (税込)

— ではそれぞれの商品について、特性とおすすめのケア方法について伺いたいと思います。まずマイルドクレンジングですが、クリーミーな質感で肌なじみがよさそうです。

小松 クレンジングで落としたいのはメイク汚れと不要な角質。そうなると、角質を柔軟にして皮脂と仲良くなるような油分を使わないといけません。植物性のスクワランやオリーブ果実油など皮脂と近い成分を使ったこちらは刺激も少なく、肌を根本から柔らかくしてくれます。肌が柔らかくなると毛穴に入り込んだ汚れが取れやすくなるので、毛穴つまりが特に気になる方は入浴時、こちらを塗って顔に蒸しタオルを乗せてみるとよいと思います。5分ほどおいて毛穴が開いたら、タオルを徐々に下にずらしていくと前よりも毛穴の汚れが気にならなくなっているはずです。1度に使う量は3プッシュぐらい、ダブル洗顔は不要です。メイクをしていない日は洗顔料として使えるし、朝に使用してもOKです。化粧ノリが良くなりますよ!

ローションは植物を通ったみずみずしい細胞水を使用

右:MOISTURE LOTION ¥3,850 (税込)
左:ENRICH CREAM ¥5,170 (税込)

— モイスチャーローションは何よりお水にこだわっていると伺いました。

小松 化粧品ってどんなお水を使うかによって、グレードが変わってくるんです。世の中には精製水を使った化粧水が多いのですが、かぐれではヘチマ水のように幹から直接採取する植物水やゲットウ葉水、ダマスクバラ花水などのハーブウォーター、フラワーウォーターなどを使用しています。特にヘチマ水は含有成分が200種類ぐらいあり、植物の持つ栄養素とエネルギーが凝縮されているので、さらっとしているけれど、つけると後から肌がもちもちしてくる。天然のサポニンも含まれていますが、こちらは分子が小さい。だから、あえて浸透を高める合成界面活性剤なんて配合する必要もないのです。肌を鎮静させたり活性させたりする効果は植物の水ならではの特徴ですね。

— とろみはなく、どちらかというさっぱりとしたテクスチャーですよね。

小松 かぐれのローションは保湿力はあるのですが、あえて濃密すぎないテクスチャーに仕上げています。なぜかというと自分の肌と対話してもらいたいから。とろっとした化粧水は少量で十分に保湿されたように肌が勘違いしてしまう恐れがあります。とろみのないローションをミルフィーユみたいに何度も重ねて「足りる? 足りない?」と肌に聞きながら、じっくりとつけて欲しいんです。重ねることで少しずつ重さが出てくるので、自分の肌の状況に合わせて調節してください。パッティングしないで手で押し込むように中に入れ込むと、より効果的です。

栄養分たっぷりのリッチなクリームで蓋を

— そしてエンリッチクリームはいかがでしょうか。

小松 こちらもローション同様、有機で育てられたヘチマ水や乾燥肌に適したホワイトローズのロサアルバ花水など植物由来の水をベースにして作っています。抗酸化作用のあるヒポファエラムノイデス果実油に、マカデミア種子油やアーモンド油など超高保湿&エイジング対策が期待できるオイルをブレンドしているので、肌のハリや弾力に効果を発揮。重すぎないテクスチャーで、水分をしっかりと閉じ込めてくれるのが魅力です。極度の乾燥で悩む人にもぜひ使ってみてほしい。改めて成分表を見ると、あらゆる栄養素がたっぷりで贅沢なクリームだなと思いますね。

エッセンスは保湿力に格段の差をつけてくれる

BOTANICAL ESSENCE ¥4,950 (税込)

— クレンジング→ローション→クリームが基礎的なステップですが、こちらのボタニカルエッセンスはどのタイミングで使うべきですか。

小松 こちらのエッセンスはローションで補った水分を抱え込んで、逃さないようにするための保湿保持を担当するアイテム。乾燥して敏感に傾いているときはぜひ、ローションとクリームの間で使って欲しいアイテムです。粘りもなくさらっとしているので、つけた感じがあまりしないのですが、つけるのとつけないのでは、水分の保湿持続力に大きな差が出ます。

光ダメージ対策に効果的な2層式のオイル

IG BEAUTY OIL ¥5,500 (税込)

— 一昨年に登場したIGビューティオイルは、ブルーライトや近赤外線といった身近な光ダメージから肌を守ってくれるアイテムだとか。

小松 近赤外線とは近年、有害性を指摘される、いわゆる電磁波の一種。忙しい人ほどパソコンやスマートフォンに向き合う時間が長いし、知らず知らずのうちに肌はそうした電子機器からもダメージを受けています。IGビューティオイルは優れた抗酸化作用で肌を守り、活力を与えてくれるかぐれの自信作。水溶性エッセンスを加えているのでベタつかず、スーッと肌の奥に入っていくような付け心地なんです。合成界面活性剤を配合しないため水溶性エッセンスと美容オイルの2層に分かれていて、使用する前に上下によく振って十分に混ぜて使うのがコツです。

— ブースターとしてローションの前に使用できますか。

小松 もちろん可能です。そもそも水分の吸収力をアップさせるブースターに使えるのは、つけたときに皮膚がすっと受け入れてくれる皮脂に近いオイルのみ。肌の上にのりやすいオイルだと、逆に水分をはじいてしまいますが、浸透性の高いオイルのブレンドと、とろみのあるエッセンス部分が混ざることによって、よりなじみがいいんです。

後編ではプロダクトの効率的な使い方や、まだまだ続く冬の乾燥対策についても伺います。
1月13日(木)公開予定です、お楽しみに!

KAGURE holistic beauty
日本人女性のために開発された、コスメシリーズ。
肌本来の力を高め、ゆらぎにくく自立した肌を育てます。

【販売店舗】
かぐれ ジョイナス横浜店

URBAN RESEARCH DOORS / URBAN RESEARCH / URBAN RESEARCH Store の一部店舗

アーバンリサーチ オンラインストア

かぐれ Instagram @ k_a_g_u_r_e

Photo: Takuro Shizen
Composition & Text: Kumiko Nozaki
撮影:紫前拓郎
構成・文:野崎久実子

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