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LIFE STYLE&BEAUTY FEB 11,2022

Sonny Label × moani コラボイベント開催記念!
moani代表安永かおりさんインタビュー

Sonny Label グランツリー武蔵小杉店では、2月11日(金)から2月13日(日)までの3日間、フラワーロスゼロを目標に活動するmoaniと共に「廃棄のない花屋」をテーマにしたポップアップイベントを開催します。今回はイベントに先駆けて、moaniを主催する代表の安永かおりさんにインタビュー。安永さんがキャンドル作りを始めたきっかけから、フラワーロスについて、プライベートのお話までざっくばらんに伺いました。インタビューの後半では、気になるイベントの内容も紹介します。ぜひ最後までお楽しみください!


左)moani 代表 安永かおりさん 右)Sonny Label ブランドPR 山本

※撮影時のみ一時的にマスクを外しております。会話中はスタッフ全員がマスクを着用し、一定の距離を空けるなどコロナウイルス感染拡大防止対策を施したうえでインタビューを行っております。

「子供たちのために、優しい未来を残したい」

Sonny Label ブランドPR 山本あずさ(以下、山本) まずはじめに、moaniの出発点であるキャンドル作りを始められたきっかけから教えてください。

moani 代表 安永かおりさん(以下、安永) もともと勤めていたアパレルの会社を辞めて、時間ができたので何か趣味が欲しいと思ったことがきっかけでした。キャンドル以外にも石鹸作りや編み物などいろいろなことに挑戦したのですが、一番楽しかったのがキャンドル作りで、作りながら「もっとこうしたら可愛いんじゃないか」というアイデアが自然と浮かんできたんです。インスタグラムに投稿した作品に対して、欲しいとか教えて欲しいといった声をかけてくださる人が増えてきて、それらの反応が嬉しくて販売を始めたり、自宅の一室をアトリエにしてレッスンをやってみたりと少しずつスタートしました。

山本 moaniというブランド名にはどのような意味が込められているのですか?

安永 ​​moaniはハワイ語で「海から流れてくる香り」とか「そよ風」といった意味があって、私の名前がかおりということと、キャンドルの香りともかけてこの名前にしました。

山本 フラワーロスとの出会いのきっかけはどこにあったのですか?

安永 2017年から2018年にかけて、ちょうどウエディングのお仕事が増えてきたタイミングで、結婚式場に納品に行くときにお花が大量に廃棄されている裏側を知ったんです。それまでは使われたお花はゲストが持って帰るものだとなんとなく思っていたのですが、どうしても残ってしまう。全部は使いきれなくて、棄てるしかない状況がそこにはあったんですよね。だったらそれらのお花を生かせる方法はないかと考えて一番最初に作ったのが、アフターブーケキャンドルでした。最初はお取引をしている結婚式場さんなどに破棄予定のお花の引き取りを交渉して、自分でコツコツやっていました。

山本 当初、結婚式場の方たちの反応はいかがでしたか?

安永 「どうせ棄てちゃうから、持っていってくれるんだったらぜひ!」というような反応でした。

山本 2019年からは日本サステナブルフラワー協会を立ち上げて、団体として活動されています。なぜこの形にしようと思ったのでしょうか?

安永 ちょうどその頃に長女の出産と父の死が重なって、いろいろと考えるようになりました。父が亡くなったことはもちろんショックだったんですけど、「自分もいつかはいなくなってしまうのだから、残される子供たちのために優しい未来を残したい」と強く感じて。それまではインスタグラムで発信するだけだったのですが、フラワーロスキャンドルプロジェクトとしてきちんと未来に残せることをやっていこうと思って始めました。

山本 そのときの安永さんの投稿は私にとってもすごく考えさせられたことを覚えています。

安永 山本さんは私の投稿にリポストしてくださいましたよね。

山本 はい。私も少しでも力になれればと思って・・・! 実際に、協会を立ち上げたことで周りの声や社会的な変化などさらに安永さんが感じたことはありましたか?

安永 はじめはお店を出して、そこを拠点にレッスンの参加者たちと一緒にオフラインで活動をしていこうと考えていたんです。しかし、コロナがどんどん拡大して緊急事態宣言が出されるという流れに急になってしまって、いろんなことを変更せざるをえない状況になってしまいました。レッスンもオンラインに切り替えたり、店舗ではなくアトリエとして使える場所を一から探したりと対応していく感じ。でも、そういった流れになったことで、本来だったら関東圏に住んでいる人しかレッスンに来られなかったのが、全国の方が参加できる環境になって、実際に海外から参加してくれる生徒さんもいたりと広がりが早くなったように感じています。

山本 それぞれ皆さん違った環境や背景から参加される方が多くいらっしゃると思うのですが、そこから新しい刺激をもらうこともありますか?

安永 そうですね。本当にみなさん職種もさまざまで、お花屋さんや農家さんといったお花に携わる方も多くいらっしゃるんですけど、ママさんだったり、海外ではドライフラワーの文化がそもそもなく、枯れたら終わりみたいな感覚が当たり前という国に住んでいらっしゃる方もいて新鮮でした。

山本 moaniとして今後の目標や課題に思っていることはありますか?

安永 子供たちにもっと知ってもらえるように、子供向けの花育のような活動を強化していきたいです。お花を通して子供が喜んでくれたり、名前を覚えたりとかこの色とこの色を合わせると可愛いといった刺激がお花にはいっぱいあって。だから、もっと環境とかと絡めながら教えて行けたらいいなと思っています。

「ずっと続けていきたい、子供と一緒に花を買うという習慣」

山本 ここからは少しライフスタイルについてもお伺いできたらと思っています。現在、2歳と1歳の女の子のママでもある安永さんですが、ライフステージの変化にともなってライフスタイルについての考え方などはどのように変化されましたか?

安永 結婚はそんなに変わらなかった気がします。ただ、子供に関しては会社を立ち上げた翌月に妊娠していることが分かって、正直驚きました。でも、二人とも子供が好きなので、産もうと決めてからは出産を一つのタイムリミットととらえて、残りの8ヶ月をどう過ごすか考えて、妊娠中から出産後まで困らないように必死で準備を進めました。さらに翌年には二人目も生まれて、今では毎日てんやわんやです(笑)。それでもやっぱり子供は可愛いので、基本的には子供との時間を優先して、子供が寝ている時間など合間合間に仕事を行っています。

山本 子育ても活動もご自身がやりたいことだからこそ全部が楽しいという感じがすごく伝わりますね。

安永 どちらかがないとここまで頑張れないと思います。それぞれがきちんと活力になっているのですごくバランスは取れているのかなと。子育てで大変に思うことがあっても、作業することでストレス発散になったりするし、仕事で行き詰まっていても、子供たちと過ごすことで元気になれるので、子供たちがいるから頑張れる部分というのはすごくいっぱいありますね。

山本 それぞれがよい作用を与え合っているんですね。家族の時間のなかでずっと大切にしたいことはなにかありますか?

安永 週末に子供たちとお花を買いに行くことを一つの習慣にしていて、その時間はこれからもずっと続けていきたいです。ついつい口出ししたくなったりもするのですが、子供が選んでくれたものだと自分の趣味じゃない花も可愛いなと思えるので、私にとってもかけがえのない時間です。

山本 そういう習慣はお子さんたちにとっても大切なものになりそうですね。

安永 そうですね。今はまだ二人とも小さいので、実際の子育ては戦争のような日々ですが、だからこそお花を買ったときはすごくリラックスできるし、丁寧な時間がその瞬間だけできるんですよね。そういうちょっとした時間が合間にあると気持ちの切り替えができたり、お花をみては子供の顔を思い出したりして、ちょっと優しくなれたりするのでそういう意味でも息抜きにもなっています。

山本 安永さんは埼玉の出身ということで、海のある茅ヶ崎に憧れていらっしゃったそうですが、実際に住んでみていかがですか?

安永 茅ヶ崎に初めて電車で降りたときに感じた空の広さは今でもずっと思い出せます。夕焼けを見ることとかもすごい増えたし、雲の形を眺めたりする時間が心地よいです。海も山もあって自然が近くにある環境は子供にとってもよかったなと感じています。

山本 進む時間の速さなども東京にいた頃と比べて違いますか?

安永 それはもう全然違いますね。本当にゆっくり流れていると思うし、自分自身がすごく穏やかに過ごせているなぁと感じます。暮らしの中で浄化されるような感覚ですね。

「フラワーロスのことを無理なく知るきっかけになって欲しい」

山本 本当に羨ましいです! 実はSonny Label ラスカ茅ヶ崎店と安永さんとは、2016年からポップアップストアやワークショップなどさまざまなお取り組みをさせていただいているのですが、一番最初のきっかけについて教えていただけますか?

安永 はじめはSonny Labelの前任のPRの方とイベントでご一緒する機会があって、そこから交流が生まれたことがきっかけ。前々から茅ヶ崎駅の改札を出て目の前にあるSonny Labelは、茅ヶ崎のランドマークのように感じていて、いつかはここでワークショップをしてみたいんですよねという話をしたところ、すごく好意的に聞いてくださって実現しました。

2016年にSonny Lebel ラスカ茅ヶ崎店で開催されたワークショップの様子

山本 もともとラスカ茅ヶ崎店を作るときに、地域の人が簡単に立ち寄れる、地元に根付いたお店にしたいというのがブランドの意向としてあったんです。改札側のスペースをワークショップスペースにすることで、改札の前で待ち合わせをしている人とかが興味を持って、今日は何がやっているのかなとふらっと立ち寄ってもらえる場所にしたいなと。また、地元の人に愛されるお店にしたかったので、茅ヶ崎に根付いたアーティストの方と一緒にやりたいという気持ちも強くて、安永さんとお取り組みをすることができてとても嬉しかったです。ちなみに、安永さんにとってSonny Lebelはどのようなイメージですか?

安永 スタッフのみなさんがいつも温かく迎えてくださるので、私自身かなりふらっと寄らせてもらっています。イベントでご一緒させていただくときには、自然とお客さんたちが集まってくるので、立ち寄りやすい雰囲気があるんだなといつも思っています。クリエイションのイメージは、やっぱり青ですね。

クリスマス用に作っていただいたオリジナルのリース

山本 そうですよね。クリスマスのときに制作いただいたリースも、サニーレーベルのブランドカラーであるブルーに合わせて作ってくださり、中央のキャンドル部分にはサニーレーベルのロゴを入れてくださったのがとても可愛かったです! しばらくコロナの影響でイベントができなかったのですが、今度グランツリー武蔵小杉店で待望のイベントができることになったんですよね。

安永 そうですね。グランツリー武蔵小杉店でのイベントは初めてなのでとても楽しみにしています。

山本 今回は安永さんの活動されるフラワーロスのお取り組みを店頭でもできないかとご相談させていただいて、「廃棄のない花屋」というイベントを行うことになりました。廃棄のないとは具体的にどのように展開される予定なのでしょうか?

安永 まず第一弾として、2月11日(金)から2月13日(日)までの週末限定でお花を販売し、そこで残ってしまったお花をさらに先のイベントで再利用してアップサイクルしてゆくという活動をイベントを通して体験いただく内容になっています。

山本 それらのお花はどのようにアップサイクルされるのでしょうか?

安永 そのお花たちを使ってキャンドルとスワッグを作るワークショップを5月に開催させていただく予定です。

山本 5月まで楽しみが待っていると考えるとワクワクしますね! 今回のイベントがこうなったらいいなという理想や目標はありますか?

安永 個人的には、廃棄のお花をゼロにすることは難しいかもしれないけれど、皆さんがお花を買う機会を増やすことはできるなと思っていて、そういうきっかけとなる週末になったらいいなと思っています。また、イベントを通してこんな活動もしているんだよとか、こんなことがあるんだよといったことを無理せず楽しみながら知ってもらう。なんだか無理すると続かないんですよね。一人ひとりの目の前にあることをただやるだけでも変わることはいっぱいあるので、そういうきっかけのひとつになれたらいいなと思っています。

山本 私もこのイベントを通して、多くの方にフラワーロスのことを知っていただいたり、私自身も新たな発見や気づきの体験にできたらいいなと思います。

プロフィール

安永かおり
埼玉県出身。都内の企業に務める傍ら、趣味で「海」をモチーフにキャンドル作りをスタート。SNSで話題となり、2016年にオリジナルブランド『moani (モアニ)』を創設。廃棄される草花を利用した「ボタニカルキャンドル」やブーケなどの制作を軸足に「未来を⽣きる⼦供たちに優しい地球を残そう」を協会理念にサステナブル活動をInstagramを通して発信。2019年フラワーロスキャンドルプロジェクトを⽴ち上げる。ワークショップや教室を主宰しながら、リブルームアーティストの育成やラジオ・テレビ出演、誌⾯掲載などフラワーロス認知拡⼤のため幅広く活動を広げる。

日本サスティナブルフラワー Kaori Yasunaga YouTubeチャンネル
Instagram @ moani.special_life

Sonny Label
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インフォメーション

廃棄のない花屋
【開催期間】
2022年2月11日(金・祝)〜2月13日(日)
※ お花の販売は各日程10:00〜16:00となります

【開催店舗】
URBAN RESEARCH Sonny Label グランツリー武蔵小杉店

Photo/Takuro Shizen
Edit & Text/Mikiko Ichitani

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