【循環するチューリッヒ】FREITAGとチューリッヒを巡る旅 #3 SNAP編

世界中から集まった、「ストーリテラー」と呼ばれるFREITAGのディーラー達。彼らのお気に入りはどんなモデルだろう?スナップ形式で一挙お届けします。
到着初日のような強烈な暑さは落ち着いた(というか慣れてきたので)今日はスナップを撮るぞ!ということで、まずはFREITAGの世界中のディーラーがカンファレンスのために宿泊している“25Hours Hotel Langstarsse”へ向かう。







10年前に初めて来た時は、こうやって世界中のFREITAGディーラーとコミュニケーションすることなんて想像していなかったが、今ではアジアでの取り扱いも多く、世界中でFREITAGのストーリーが語り継がれてると思うと、一ファンとしても感無量であった。




ファッション性以上の意味を持つFREITAGのバックは言わずもがな一点ものであり、持つ人それぞれのアイデンティティを表現した“プロダクトを超えたバッグ”であると言える。
僕が購入し始めた時は(かれこれ30個くらいは所有している)TOP CATという大型のメッセンジャーバックと、MIAMI VICEというスイスの有名スーパーの買い物袋を模したバッグ(実はこれには裏話があって、FREITAG兄弟がまだブランドをスタートした時、大手スーパーのMIGROSが彼らのバックを模倣したのだ!それに対してスイスの無名な2人の兄弟がスイスの最大手スーパーであるMIGROSを訴えたことで、とても国内で話題になったらしい。そしてアンサーとして今度はFREITAG兄弟がなんとMIGROSの買い物袋を模して、“MIAMI VICE”なるトートバックを生み出したのだというから、実にユーモアのセンスのあるストーリーだ)が2大人気だったが、今や型数も増え、そのぶん選びがいがあるってものだ。









各国のディーラーの間では、トート型か、旅行でも使えるミニショルダーが人気。
発売されたばかりの、新作ナイロンショルダーバッグをいち早く持っている人も多かった。
(僕ももちろん購入。FREITAGに関してはミーハーだもの)
極力ロゴデザインの入っていないカラーもの、逆にロゴデザインがかっこよく入ったものを愛用する人。その人の個性に合わせて選んでいるのを見るのは楽しい。
時間があれば一人一人をガッチリと捕まえて、「そのデザインを選ぶまでのストーリー」を聞いてみたかった。

その後、FREITAGのファンが世界中から訪れる総本山であるショップでもスナップを敢行した。









FREITAGのバックを持つ人々にカメラを向けると恥ずかしそうにしながらもみんな笑顔で応じてくれる。自分のアイデンティティを認めてくれるようなFREITAGはそんなプロダクトを超えたバッグであるが所以であろう。ちなみにグリッドの関係上(9分割って美しいよね)、私も最後に撮影してもらった。
THE GLOSS


場所を移し、地元チューリッヒの街でFREITAGを取り扱うショップではどのようにこのバッグを捉えているかも訊いてみた。


「FREITAGはとてもインディビジュアルなバッグで、ストーリーひとつ取ってもシンプルでは収まらない。顧客とのコミュニケーションを生むプロダクトなんだ」とTHE GLOSSの男性スタッフは話してくれた。

doodah



Santa Cruzのスケートボードを始め、チューリッヒのストリートファッションのセレクトショップ“doodah”ではチャーミングな女性スタッフが出迎えてくれた。
「FREITAGはスケーターにも人気だし、丈夫で修理もできる、使うほどに自分の色に染まっていく、人間のキャラクターが染み込んでいくバッグよ」と話してくれた。
初回の特集でフォトグラファーのNoeが話していたように「Simple id not simple」というキーワードが表すFREITAGのバッグは単なるバッグではない。
それ以上に使う人の個性が乗り移るキャラクター性を持つバッグである。
なぜなら、お気に入りをただひとつ選ぶだけでも何千・何万通りのプロセスがあるのだから。
アーバンリサーチのオンラインストアでもスイスのオンライン以外では世界初、ECでの購入が可能になりました。是非FREITAGの世界をのぞいて見てください。
ひとつ持てば、あなたの続きの柄を他の国の誰かが同じようにアイデンティとして使っているはず。こういった想像を膨らませるだけでも楽しくなるでしょ。

FREITAG Office / Factory NOERD
Binzmühlestrasse 170b, 8050 Zürich, スイス

The Gloss
HARDSTRASSE 312
8005 ZÜRICH
BEIM ESCHER WYSS PLATZ
営業時間 : Mo-Fr 11.00-19.30
Sa 10.00-18.00
TEL : +41 (0)44 271 38 06



齊藤 悟 URBAN TUBE編集部 編集長
飽き性。とにかく飽き性。
好きなものはタバコとタラコ。
