今治で初開催! TINY GARDEN FESTIVAL IMABARI SATOYAMA STADIUM イベントレポート
株式会社アーバンリサーチが運営するイベント「TINY GARDEN FESTIVAL」。
2023年10月8日(日)・9日(月・祝)にFC今治との共催で今治里山スタジアムにて「FC IMABARI & URBAN RESEARCH Co., Ltd. presents TINY GARDEN FESTIVAL IMABARI SATOYAMA STADIUM」を開催いたしました。
西日本では初開催となる今回。“小さな庭先で繰り広げられるガーデンパーティー”というコンセプトはそのままに、愛媛県今治市にある日本プロサッカーリーグ所属のFC今治のホームスタジアム「今治里山スタジアム」のスタンド内スペースで、普段その場所では体験できないキャンプを実施。
生憎の雨でしたが、熱気にあふれたイベントの様子をお届けします。
西日本で初めてのTINY GARDEN FESTIVAL
「TINY GARDEN FESTIVAL(以下、TGF)」は2013年にURBAN RESEARCH DOORSの10周年で生まれたフェスティバル。
コロナ禍で開催中止を余儀なくされた数年を経て、2022年より群馬県嬬恋村から長野県の蓼科という自然豊かな地に場所を移し今年の5月に9回目のフェス開催いたしました。
1年に2度の開催も、嬬恋や蓼科以外での開催も今回が初めて。「FC IMABARI & URBAN RESEARCH Co.,Ltd. presents TINY GARDEN FESTIVAL IMABARI SATOYAMA STADIUM」は四国は愛媛県今治市で行う新しい形のフェスとなりました。
では、なぜ愛媛県・今治市なのか?
それは、2021年から、愛媛県今治市を拠点に明治安田生命J3リーグに所属するプロサッカークラブのFC今治(株式会社今治.夢スポーツ)とアーバンリサーチがパートナーシップを結び、取り組みがスタートした“FC今治サポートプロジェクト”から生まれました。
プロジェクト発足後はFC今治のホームゲームでのブース出店や、コラボレーションアイテムの発売、FC今治が運営する「しまなみ野外学校」のプログラムをサポートなどさせていただきました。
今回のイベント開催に大きく繋がったのは、昨年の2022年9月25日(日)に今治市の「しまなみアースランド」で「アースマルシェ vol.4 supported by URBAN RESEARCH」を開催したとき。「今治でのフェス実施はおもしろそう」と、開催への機運は徐々に高まっていました。
今治のTGFの目玉は「スタジアムでキャンプ」
イベントの会場となった「今治里山スタジアム」は2023年1月に完成したサッカー専用スタジアム。
今治に誕生した新しいランドマーク的存在のスタジアムで何ができるか?ということをFC今治の関係者の皆様と考えているなかで、FC今治の担当者の方も過去のTGFに参加いただいたこともあり、お互いにスタジアムでこれまでにない新しいイベントをやりたい。という思いが日々強くなりました。
スタジアムからは街〜瀬戸内海を一望でき、この気持ち良い場所でテントをはれたら気持ち良さそうだな・・・サッカーファンの方にとってスタジアム(特に応援しているチームの)は聖地であり、プロが試合をするピッチでボールを蹴れたらこんな幸せなことはないな・・・などなど、色々なアイディアを出しながら実現に向けて打ち合わせを進め、あれよあれよと時間は近づいていきました。
今治里山スタジアムにTINY GARDEN FESTIVALの空気が流れます
イベントの運営チームは2週間前から週間天気予報を毎日チェック。どうやら雨が降る可能性が高いみたいだ・・・と思いながら準備を進めます。
ありがたいことにキャンプサイトの予約は完売で、約100名の方がキャンプを楽しみにしていただいていることが分かっており、ますます準備に熱が入ります。
出展ブース、場内装飾、アクティビティなど、準備が整い、スタジアムにTINY GARDEN FESTIVALの空気が徐々に漂ってきます。いよいよ開催です!
人が集い、テントがはられて新しい場が生まれます
10月8日 12:00
キャンプのご予約をされたお客様が続々と現地に到着していきます。
今回は関東・関西など遠くからご来場いただいた方も多く、今治里山スタジアムを見て感動される方も。
生憎の雨・・・お客様は残念に感じていないだろうかという心配もなんのその、スタジアムに到着する皆様は元気いっぱい! 搬入からテント設営がスタートし場内に賑わいが生まれます。
いたるところでペグを打つカンカンカンカンという小気味の良い音が響き渡り、次第にいつものサッカースタジアムがキャンプサイトに変わってゆきます。
雨にも負けず風にも負けず・・・という力強さが、スタジアムに輪のように連鎖し、参加者の皆様の笑顔がキャンプサイトに広がっていきました。
ワークショップやフードを楽しむ一般開放のマーケットエリア
10月8日 16:00
1日目の夕方からは、ワークショップやフードを楽しむことができるマーケットエリアがオープン。一般のお客様も今治里山スタジアムにやってきます。
しとしと降っていた雨が少し弱くなり、徐々に人がマーケットエリアに集います。
今回はスタジアム南側にコンテンツを集約。
通常のスタジアムの使用と差別化できるよう、(A)の出展ブースが軒を連ねるストリートは「GARDEN MARKET STREET」と過去のTGFと同じ名称に、(D)は木を使ったアクティビティをお子様に楽しんでいただけるよう「PLAYPARK」と名付けました。
TGFのアイコンの一つでもある看板の前で記念撮影される方。早々に狙っていたブースで食事をされたりお買い物を楽しむ方。それぞれスタジアムの時間を楽しんでいます。
各ブースのワークショップも大人気! 各々が興味のあるブースに足を運び出展者の皆様とお話をしながら楽しく時間を過ごされているのが印象的でした。
大人気アイドル メリーたん
FC今治サポーターの間では実は有名な、アーバンリサーチのレーベル「SMELLY」のマスコット・メリーたん。過去のホームゲームに登場したこともありファンの方からは暖かい声援が。
メリーたんが登場するとたちまち人が集まり賑やかに。今回はたくさんの来場者とハイタッチや記念撮影など大忙し。
木を使った遊び場「PLAYPARK」
TGF IMABARI SATOYAMA STADIUMでは、木を使った遊び場が欲しい。これは当初から計画しており、今回の大きなテーマの一つでした。ピッチ横の広場に子供たちの居場所として「PLAYPARK」を設置しました。
PLAYPARKでは、徳島県神山町で民家改修プロジェクトや集合住宅プロジェクトを担当されている神山町出身の大工・大家工務店の大家さんと、フードハブプロジェクト かまパン&ストアの設計のほか、徳島県で建築家として活躍されながら、神山まるごと高専のプロジェクトでは食堂のテーブル・椅子などの設計も担当される島津臣志建築設計事務所主宰の島津さんのお二方にご協力いただきました。
木の平均台や、ノコギリで丸太を切ったり、参加者と作り上げていく木を使ったワークショップなど、子供と一緒に大人も楽しめる場所を作りました。
子供たちは平均台を渡ったり、丸太からジャンプしたりと楽しそう。
遊具の丸太・板の太さや厚みはあえてバラバラにして不安定さを楽しめたり、ちょっと手を加えたらその場でコースが変更できるようになっていたり、遊んでいる子供たちがそれぞれでルールを決めながら想像して遊んでもらえる空間となりました。
ワークショップは、“間伐材を使った丸太コースターづくり”と“木で作ったティピー作り”が大人気。木をノコギリで切る。板を釘と金槌で取り付けていく。など、最近では体験する場が少なくなったことを子供たちには新鮮に、大人には懐かしく楽しんでいただくことができました。
「木で作ったティピー」って何?と思われる方も多いはず。
今回、広場にシンボリックな造作物を作りたい。しかもお客様と一緒に。という思いを島津さんに相談して実現に至ったティピー作り。
あらかじめ用意していた、青と黄色(FC今治カラー)の板にメッセージやお絵描きをしてもらいます。
やはり今治の方はFC今治への思いを綴る方が多く、地元クラブへのサポーターの愛を感じます。あらかじめ立てておいた骨組みに板を重ねて行きます。
ケガしないように、きれいに打ち込めるように、慣れない金槌を使ってトントン。もちろんスタッフが最低限のサポートをしつつ、子供たちも最後まで頑張りました。
皆で組み上げたFC今治カラーのオリジナルティピーが完成。
こちらは今治里山スタジアムで現在も掲示しておりますので、フェスに参加できなかった方も、参加したけど完成品を見てない方もぜひご覧ください。
日も暮れて・・・
徐々に日も暮れて、スタジアムに電球の光とキャンプでお馴染みの焚火の火がともります。
夜のコンテンツとして、少しだけ大きめの焚火台をGARDEN MARKET STREETに設置。
小雨で少し肌寒かったので、焚火台の前で暖をとりながら、お食事やお酒を飲みながら焚火をぼんやりと眺めながらチルタイムを楽しむ方も多く見られました。
スタジアムの空気を満喫する、早朝のアクティビティ
10月9日 7:00
天気予報では晴れるはずなのに雨・・・。雨天決行で。という主催者の覚悟はあったものの少し不安な朝を迎えました。様子をみつつ準備を進めていたら、開始数分前に止むという奇跡。参加者の皆様と共に、この状況を喜びました。
早朝のアクティビティには、イベントの大注目コンテンツ、ASICS 「SATOYAMA Uplift Morning session」が実施されました。ランニングナビゲーター 森川 優さんをゲストにお招きして、早朝から今治里山スタジアムのピッチで体を動かします。
ピッチは、通常はプロサッカー選手や一部の関係者以外は入ることのできない、サッカーをしている人であれば誰しも憧れる神聖な場所。FC今治の皆様の協力のもと、今回のイベントのために特別に許可をいただき実現することができました。
雨も止み、参加者も50人以上の人がピッチに集合。笑顔が素敵な森川さんのご挨拶からスタートします。
カラダを伸ばしたり、動かしたり、サッカーボールを使ったりと心地よく汗を流しました。
途中でサッカーボールが投入(何とJリーグ公式球)されピッチをボールが行き交います。
グループで力を合わせてボールをパスしたり、ドリブルしたり。手をつないだままでボールを目的地に運ぶ対抗戦など、ピッチ全体で笑い声が絶えず生まれました。
最後は円陣を組み、FC今治の名物スタッフで、元FC今治キャプテンの金井 龍生さんの掛け声で締めます。試合前の感覚まで味わえる最高のコンテンツでした。
今治里山スタジアム見学ツアー & 里山プラザで朝の海を見ながら、体をほぐす朝ヨガ
ほかには、宿泊者の方限定で、今治里山スタジアム見学ツアーを実施。
普段は入ることのできない場所を中心にFC今治のスタッフの方にアテンドしていただきながら、今治里山スタジアムの特徴や建設のエピソードを「今治里山スタジアムの実は・・・」を交えて丁寧に紹介いただきました。
「SATOYAMA Uplift Morning session」の後には、ゆっくりと瀬戸内の海を眺めながら気持ちと身体をほぐしてほしいな・・・ということで朝ヨガを実施。
講師はアーバンリサーチのオフィススタッフを勤める傍ら、ヨガの資格をもつ福田が担当し、女性の方を中心にこちらも大盛況。初めての方でもヨガに触れていただける内容で、男性の方やお子様までたくさんの方に体験していただきました。
雨が上がり澄んだ空気のなか、開放感のある素晴らしい雰囲気でヨガを楽しんでいただけました。
はじめましてTGF
社内でも一大イベントであるTGF、運営スタッフとして店舗のスタッフにも声をかけてプロジェクトチームを編成します。
これまでの群馬や長野での開催時は関東エリア・関西エリアがメインで、九州や中国・四国エリアのスタッフは初めての参加がほとんど。少しだけ印象に残ったエピソードなどを聞いてみました。
PLAYPARK担当 URBAN RESEARCH 福岡パルコ店 山下
「ティピーの前で立ち止まって興味津々に真っ直ぐ見つめるお子様や、『やってみたい!』とニコニコしてる姿を笑顔で見守る親御さん。何を描こうかと自由に才能を発揮する子供、時には助けあって釘を一緒に打っていく真剣な眼差しの子供。完成し、ハイタッチしながら満面の笑みで帰っていく家族。目の前でそれぞれの子供たちの笑顔が浮かびティピーが徐々に完成していく。僕にとっても、とても大切で温かい気持ちになり時間を忘れさせるほどでした。たくさんの子供が参加してくれたおかげで見事に完成したスタジアムのベンチカラーのようなティピーを写真におさめたときには、熱い達成感を覚えましたし、常に笑顔がそこにあったことに嬉しさを感じました。すごいをシェアする、笑顔をシェアする。TGFならではの人と人の温かい繋がりと魅力に浸ることができた2日間でした」
マーケットエリア ブース 担当 URBAN RESEARCH Store アミュプラザくまもと店 鈴木田
「アウトドアやサッカーに触れる機会があまりなかったので不安でいっぱいでしたが、いつもの“服を販売する”という内容もスタジアムの中でとても新鮮な気持ちでした。初日の閉店間際に雨のなかいらっしゃった親子。愛媛に店舗がないため、少し恐る恐る来店されたのですが、お話を重ねていくうちに敷居が高いイメージが変わった!と最終的にはお二人分一式お任せしていただけ、お買い物後に再度『寒かったでしょう! 選んでくれてありがとう♪』とホットコーヒーの差し入れまでいただきました。寒くて心が折れそうな時間もあったのですが、この瞬間に心身ともに救われた気持ちになりました。今治の方の温かさが何よりで、参加してよかったです」
PLAYPARK・ブース担当 URBAN RESEARCH DOORS 丸亀町グリーン高松店 高橋
「ティピー作りの際に、お子様やご家族で今治の応援メッセージを書いてくださり、それがすごく良いバランスで完成! その作品を、デザインした島津さんや大家工務店の大家さん、FC今治の皆さんが満足そうに眺めていらっしゃるのを見てジーンとしました。イベントの醍醐味というか、良いワークショップだなあと感じました」
参加スタッフが感じたイベントの印象や感想はそれぞれ。全員は紹介できないので、高松や広島、福岡の店舗に行かれた際はぜひお気軽に聞いてみてくださいね。
今治での新しい取り組みと繋がり。また次回も
初めての場所での開催は雨の影響もあるなか、足を運んでくださった方から「スタジアムでのんびりできて嬉しい」「素敵なイベント、来てよかったです」というありがたい言葉をいただきました。
今回はFC今治のファンの方、TGFが好きで関東・関西から来てくださった方、初めてTGFを知る方、初めてFC今治やサッカースタジアムに触れる方などいろいろな人の輪が生まれました。
大きくて派手なイベントではないけれども、お客様とスタッフや関係者がゆっくりと足を止めてコミュニケーションが生まれる。丁度良い距離感のTGFらしい2日間となりました。
来年の開催がもし叶うのであれば、新しく今治の地で生まれた、リラックスして家族や友人と楽しめる「TINY GARDEN FESTIVAL」に遊びに来て体感してもらえればと思います。