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FASHION SEP 03,2020

珈琲とグラミチと。
みんなが集まる<Dear All>へ

<URBAN RESEARCH DOORS グラミチ別注アイテム>特別企画。
東京 笹塚にある、素敵なコーヒー屋さんを訪ねてみました。


毎シーズン人気のグラミチ別注アイテム、今年もリリースされます!
アウトドアのイメージが強いグラミチですが、別注アイテムはより日常的で様々なライフスタイルが楽しめるアイテムが揃います。
そこで今回は以前アーバンリサーチ ドアーズのポップアップに出店していただいた縁で、街に愛されるコーヒーショップ「Dear All」を訪ね、皆さんに別注アイテムを穿いていただきました。 

入り口の大きなガラス窓から外を眺めれば、横断歩道を急いで渡る人、信号待ちの人、のんびり買い物帰りの人、そんななんでもない“地元のライフスタイル”ごと楽しめる。そんな素敵なお店です。

右から 峰村さん、星さん、五十嵐さん

もちろんお店ができるまでや、海外のコーヒー事情、そして自宅で淹れるポイントもお聞きしましたよ!

日々の生活に寄り添ったものをやりたい。それがコーヒーだった。

Dear Allがオープンしたのは2016年。
中学校時代からの20年来の友人だという峰村さんと星さんのお二人でこのお店を立ち上げた。二人ともこの近くの出身だそう。

もともと飲食店で働き、バリスタの修行もして来た峰村さんとアパレルに勤めていた星さんに、お店を立ち上げたきっかけを尋ねてみました。

撮影では自転車に乗っていただきました。「ストレッチが効いていて動きやすいですね」

【着用アイテム】
STILL BY HAND×URBAN RESEARCH DOORS レギュラーカラーシャツ ¥17,600 (税込)
CAMBER×URBAN RESEARCH DOORS 8oz MAX WEIGHT T-SHIRTS ¥7,480 (税込)
Mt Design 3776×GRAMICCI 別注デニムMountain Pants ¥13,200 (税込)

「いつか一緒に何かやりたいね。とは話していたんです。たまたま二人が独立するタイミングがあった時に“じゃあ何やる”みたいなノリで始まりました。
でもスペシャルなことがないと生き残れないし、バリスタとして力をつけてきた自負もあったし、“コーヒーをやる?”と相談してみたら、彼も日々の生活に寄り添った仕事がしたいというのでコーヒー屋を始めることに。
ここが決まるまで物件は4ヶ月くらい見て回ったんですよ。世田谷の方にも行ってみたんですが何も感じられず、やっぱり地元に近いところの方が強いかなと。知り合いも多いし。ここは新築で間口も広かったし、何よりも店の入り口から見える信号がある風景がいいなーと思いました」。そういう峰村さんはエスプレッソを含めたコーヒー全般の管理を担当。

ドリップコーヒーと経理を担当する星さんはお店を始めるにあたって一式を購入し勉強したそうです。

「すごく着心地よいです。コーヒーを淹れるときって結構汚れるんですが、汚れが目立たなそうな色もいい」

【着用アイテム】
FORK&SPOON ボートネックボーダー ¥5,500 (税込)
Mt Design 3776×GRAMICCI 別注デニムMountain Pants ¥13,200 (税込)
CLARKS Exclusive Desert Boot ¥25,300 (税込)

「ローカルな個人店をやりたかったんです。この辺りは住宅街だし住んでいる人は子連れからお年寄りまで色々いるのに商店街はチェーン店が多い。だからこそこの場所に個人店を出してみたくて。
自分たちでこの街を変えよう、ということまでは考えていないけれど、例えばお店で扱うパンやお菓子は地元のお店にするとか、自分たちなりにこの場所を盛り上げていけたらいいなと思っています。ローカルのお店だからこその変わらないよさを地元の人に提供していきたい」

そして今年の5月からここで働き始めた五十嵐さんはなんと前職はアーバンリサーチ ドアーズだったそう!

「この別注パンツはずっと人気の型。すっごく動きやすいです」。さすが元スタッフ、ストリートなパンツを素敵に着こなしてくれました。

【着用アイテム】
siiwa ハイカウントリネン後あきブラウス ¥16,500 (税込)
Mt Design 3776×GRAMICCI 別注デニムMountain Pants ¥13,200 (税込)
URBAN RESEARCH DOORS Vカットパンプス ¥7,700 (税込)

「店舗での経験があるので接客は褒められます(笑)。もともと家でもドリップコーヒーを淹れるくらいコーヒー好きでしたが、以前ドアーズのポップアップに出ていただいた時においしい!と感動したことがきっかけで働き始めました。どんなに忙しくても、1杯が仕上がるまでの約2分30秒はスローで自分の時間。その時間が好きなんです」

“思い出の1杯”

峰村さんがバリスタになるきっかけを聞くと、思い出の1杯のお話をしてくれました。当時はまだバリスタになる前、知り合いのカフェで働いていたそう。
「でもその時はただ働いているだけ、の状態だったんです。それで色々悩んでいた時にたまたま軽井沢の丸山珈琲本店で飲んだスペシャルティコーヒーの美味しさにびっくりして。あまりの感動に次の日にはハンドドリップ一式買っていました。当時は本当に仕事に行けないくらいの状態だったのがそのたった1杯で治ったんです。
それ以来コーヒーにのめり込んで、ジャパン バリスタ チャンピオンシップ現役のチャンピオンである方に師事したり、自分もエスプレッソの大会に出るようになりました。エスプレッソの場合、あのサイズでカプチーノやカフェラテを作ったりするんですよ。普段はお店があるので、大会前になると営業後にひたすら練習しています」

ちなみに峰村さんのコーヒー愛は、お店が休日の日も“お昼ご飯を食べたあとはコーヒーを飲みにいきたくなる”ほど。
「やっぱり自分が淹れるコーヒーに味わいが似ているお店が好きですね。そういうお店で静かにコーヒーを楽しんでいます」

“みんな”の集まるお店

店名のDear Allは、手紙の冒頭に書いてあれば“やあ、みんな”や“親愛なる皆様”的な意味合いだけど、ここには“みんなのために”という意味が含まれている。
「店名は代々木上原のコンビニの中でひらめきました(笑)。なかなかピンとくるものが思いつかなくて、ある日コンビニに水を買いに行ってレジに並んでいる時に降ってきました。もともと“みんなが来られる”ような名前にしたかったけど“フォーエブリワン”だとダサいかな?とか。でも手紙の冒頭の挨拶(Dear)はいいな! と思って」

実際その名の通り、オープン以来近所の友人や、近所の美容室で働く人など「みんな」がふらりと立ち寄れるようなお店に。

「Dear Allのコーヒー」

さて、そんな風に友人や近所の人など“みんな”がこの場所を愛するのは、当然コーヒーが美味しいからでもある。

Dear Allでは現在デンマークのロースターの豆を使用しているそう。

「今年の3月(コロナ禍で海外渡航が禁止される直前だった)に二人でデンマークに行ったんです。デンマークってご飯も美味しいし街も綺麗。だからコーヒーショップも空間にこだわっているお店が多かったです。今はデンマーク老舗ロースターである「コーヒーコレクティブ」と、まだ日本では取引がほぼない「プロローグ」というロースターのものを使っています。いずれは海外のロースターを広げるお手伝いができたらいいなと」(星さん)

峰村さんはそのデンマークで“コーヒーとパン”の美味しさが印象的だったとか。
「デンマークは今世界一美味しいレストラン(noma)もあるし、そこでスペシャルティコーヒーも取り扱われているほどコーヒー消費量が多い国なんですよ。
スウェーデンにはフィーカという甘いものとコーヒーを楽しむ時間がありますが、デンマークではコーヒーにクロワッサンを合わせて食べている人が多かったんです。そしてそのクロワッサンが本当に美味しいんです。何よりその“パンとコーヒー”というライフスタイルが日本にもあればいいなと感じました。

今後北欧のロースターともっと関わって新しい店舗展開をしたいんですがコロナ禍の影響もあって…。大会も今は中止になっているんですが、再開したら大会に出続けていい成績を取り、お店を作りたいという人に向けてトレーニング施設も作りたいですね」

SPECIAL授業! 自宅でコーヒーを淹れるコツ


最後にせっかくなのでドアーズで取り扱いのあるコーヒー器具を持ち込んで、「自宅で」ドリップコーヒーを淹れるコツを峰村さんに聞いてみました。

「よくお客様からは“挽き目が難しい”って言われますね。僕らは(プロだから)間違えられないけど、自宅なら何回も作って苦かったら荒く、酸っぱかったら細かく、と調整していくのが一番です。
あとはゆっくり丁寧に入れること。お湯がバシャバシャ跳ねるように入れないように注意してください」。

つい“ゆっくり入れようと思ってもドバッと出てしまうんです…”と相談してみると
「ああ、じょうろみたいにポットを握ってますね。じょうろ風に握るとどうしても安定せずにドバッと出るんです。ポットが不安定にならないように持っている手の甲を寝かせるように持ってみてください。…後は体全体ではなく腕を回すように…低い位置から入れてみてください」

左:ダメな例と右:正しい例を見せていただきました。 体験させていただいたライター的には、左のように、じゃんけんのグーを出すようなじょうろ握りをするとポットの重さに引っ張られ、お湯が太くて安定しない。手の甲を少し寝かせることにより握力が安定し、細くゆっくり注ぐことができました。握った時の力の入れ方はバターナイフを持つ(ほどは寝かせないけれど)感じに似ていました!

その後試させていただきましたが…
なんと! それだけのコツで憧れの“細く長く”ができるように!
ありがとうございました!

使用しているコーヒー器具はこちらから

KINTO コーヒードリッパー&ポット ¥5,500 (税込)
KINTO ケトル 900ml ¥8,800 (税込)
Kalita コーヒーミル KH-10 ¥4,950 (税込)

SHOP INFO

Dear All
東京都渋谷区笹塚1-59-5
http://dearalltokyo.com/

Instagramはこちらから
@ _dear_all_

営業時間:火〜金 8:00-20:00 / 土 9:00-20:00 / 日 9:00-19:00
定休日:月曜

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