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FASHION NOV 24,2020

“コミュニティ”が生み出すもの。
SEE SEE×URBS別注アイテムリリース記念「デザイナー湯本弘通氏INTERVIEW」


木材をろくろや旋盤で挽き、円形の器ものを作る<静岡挽物>という伝統工芸に、アメリカというエッセンスを融合。スケートボードやハンティングエンブレム(例えば鹿などの剥製付きエンブレムのような)モチーフを始めとした“花器”プロダクトを生み出す「SEE SEE」。

SEE SEEインスタグラム @ see.see.sfcより。

また、伝統的でありながらデイリー的なものを意識したそのプロダクトのマインドを組むホームウェアもリリース当初から人気を博しています。

今回はそのホームウェアをURBSが別注。発売を記念してSEE SEEデザイナー湯本弘通さんとURBS(URBAN RESEARCH BUYERS SELECT)ブランドディレクター村手謙介の対談をお届けします。
同年代かつ通って来たカルチャーも似ているという二人の、“男のこだわり”や“スウェット好きっす”な思いを織り交ぜつつ、今回の別注アイテム秘話を語ってもらいました!

写真右:SEE SEE代表・デザイナー湯本弘通氏 左:URBSブランドディレクター村手謙介

“コミュニティ”が生み出すもの。

URBAN RESEARCH MEDIA(以下、URM) まずは今回の別注に至った経緯を教えていただけますか?

村手 湯本さんが手がける別ブランド「SFC」の展示会に伺った時に、STUDY SHOW ROOMの樋口さんに紹介していただいたのが最初の出会いです。
それが初めましてだったにもかかわらず、樋口さん含め3人とも年齢が近くて通ってきたカルチャーも似ていて、もうその段階でどういう人かわかったんです(笑)。僕たちの中では1を聞いて10わかる感じというか、友達の友達は友達というか。実は直接お会いするの、今日で2回目なんですよ(笑)。コロナもあったのでその間はラインや電話のやりとりで別注が決まっていった感じでした。

湯本 最初に会った時、二人とも同じニューバランスの993を履いてましたよね。服のスタイルも似ていて、多分着ている服をお互い交換しても何も変わらない感じになる(笑)。だからこその信頼感がありました。

村手 直接は会っていないけど、やっぱりSNSの力は大きくて、写真の雰囲気とか、メッセージでのコミュニケーションとか、それを見ていればどんな人でどんなものが好きっていうのがわかります。そのSNSに蓄積されたものでものを作るっていうのも新しいビジネスの仕方ですよね。

湯本 確かに村手さんのSNSなどを見ているとこだわりが強いのがよくわかりました(笑)。

村手 湯本さんの人柄がすごいのは、静岡発のマーケット型フェス「YES GOOD MARKET」を見るとわかる。地方であそこまで色々な大物を呼べるのはすごい!いろんなジャンルや世の中で今面白い人がだいたい集結しているし、衣食住や音楽など全てが揃ってる。今一番のトレンドがわかる場でもありますよね。

湯本 だいたい現場で商談が始まったりします(笑)。でも僕は本当に周りの人に恵まれているんです。一人で全部やるのは難しいし、皆さんあってのブランド。その縁でライブをやったり静岡で興行をやらしていただいて。だからこそそういうコミュニティを大事にしたいと思っています。

始まりは「#スウェット好きっす。」

村手 もともとこの別注は、湯本さんの“スウェット好きっす。”っていうハッシュタグを再現しようというところから始まったんですよね。本当はお店で“スウェット好きっす展”という、スウェットやそれに関連するものを色々集めて世界観を表現する予定だったんですが…コロナで中止に。

今回は“コミュニティ関係”でものづくりをしたのが特徴ですね。普段別注する時って、セカンドからサードくらいまでサンプルを作って細かく指示したりするんですが、今回はもうファーストから安心してお任せしてました。この別注では間違ったものが上がるとは思わないから。
実際上がったものを見て、楽だし抜け感もちょうどいい。

湯本 いやいやそんなことないですよ(笑)。前に村手さんが購入してくれたスウェットのサイズが少し大きかったんで、今回は生地を変えてサイズもハーフサイズずつ下げたんですよ。あんまり小さくなると抜け感がなくなるからそこは気をつけました。
生地のオンスも上げたんです。以前リリースしたのは柔らかい裏毛のもので、着やすいけど生地が伸びやすかった。今回は肉っぽい感じがいいかなと。

村手 いい抜け感ですよね。個人的にチャンピオンの古着的なシルエットが好きなんです。チャンピオンってそもそも袖が太かったり短かったり、そのきっちりしていないところを愛するものなんですが、アームのダボつきとかネックの空き具合とかワイドのゆとりとか…

湯本 確かにネックは調整しました。首の空きを少しだけ詰めたり、あとはリブの感じとか。

村手 ネック感大事ですよね。僕、絶対にスウェットの襟と裾から白のTシャツがチラッと見えないと嫌なんです。

湯本 僕もです。

村手 ですよね! そしてインナーは絶対白。スウェットからほんの少しだけ白が出るバランスが大事。ちなみに白Tは某セレクトショップのものしか買いません。

湯本 僕も白インナー派で、同じくSFCのものしか着ません。

URM こ、細かいですね(笑)。

村手 細かいですよ(笑)。この細かいこだわりをわかってくれるっていうのも“コミュニティ”関係のものづくりの醍醐味でもあります。

湯本 スウェットアイテムはSEE SEE 1年目から作っているんですが、本当に今までいろんなスウェットを着てきました。着ていくうちにガシガシ肉が詰まっていく。そうやって完成するものなんです。
今回の別注アイテムは、そのまま着るだけだとワンマイルウェア。でもブーツを履けば2マイル。そしてコートを羽織ればどこまでもいけるんです。
そういえば今までリリースした中ではダントツに「ブラック×オレンジロゴ」が人気だったんですが最近グレー好きな人増えましたね。

村手 トレンドカラーでもありますけど、パンツなんか特にダボっとスウェット感出して穿く人が増えましたね。今、グレーのスウェットって、“いかにスウェット感を残しつつ”どうするか、ですよね。そう思うようになったのは大人になったからかな。

湯本 アメリカ人がスウェット上下でジョギングしているイメージ。

村手 それにニューバランスと白のソックス履いて、犬の散歩。あの世界観がいいですよね。

湯本 日本の女性ももっとスウェット着ればいいなー。

SEE SEE×URBS 別注アイテム

URM 今回の別注ポイントも詳しく教えていただけますか?

LOGO SWEAT SHIRT

LOGO SWEAT SHIRT
Price:¥24,200 (税込)
Color:GREY / BLACK
Size:L / XL

湯本 今回トップスはLとXL、パンツはMとLサイズを作ったんです。
上下でサイズ展開を変えたのは、同じサイズだとバランスが合わないから。
トップスは肩を落としたいけどパンツはだらしなくしたくない。
それが僕的なシルエットの理想なんです。トレーナーはラグランにするか悩んだんですが、どうしてもラグランだと落ち感が出しづらいんですよね。

村手 ベースボールシャツぽくなるというか、肩のかくっとした脱力感がでない。
この別注トレーナーはもう着なくてもシルエットがいいのがわかる。リブもそこまで長くないけど、程よいテンションがあって余裕もあって。

湯本 サンプルが上がった時村手さんのテンション高かったですよね(笑)。今回はとにかくヘビーなタッチ感にこだわったんです。SFCは素材などからこだわるけれど、SEE SEEは触った時の感じ、感覚を大事にしています。
こうやって机の上に置いた時は変わった印象はないし、スタンダードベーシックなんだけど触った時になんか違う。とてもいい生地なんです。

LOGO SWEAT PANTS

LOGO SWEAT PANTS
Price:¥25,300 (税込)
Color:GREY / BLACK
Size:M / L

村手 これはもうシルエットが抜群にいい!!

湯本 タックを入れたのと、Dカンをつけました。

村手 太すぎないのもすごくいい。

湯本 スウェットのパンツもいろんな形があるけれど、これはテーパードスラックスっぽく穿けるシルエットにしたんです。タックをとって腰回りを広くしたくて。

村手 タックも重要。ないといわゆる“スウェット”な感じになってしまうから。

湯本 この形だと膝が出ても絵になるんです。わかりやすくブーツにもスニーカーにも合うし。

村手 僕、裾幅18〜20cmのものしか穿かないんです。じゃないと違う靴を買わなきゃいけない。コーディネートはパズルをはめるようにグリッドで揃えたいんです。だからシンデレラフィットしないと嫌なんです!

湯本 ちゃんと裾幅18cmですよ(笑)。

URM こ、細かい!(2回目)。細かいついでにお聞きしますが、靴下のこだわりってありますか?

湯本 僕は基本ソックスは白ですね。

村手 僕は靴によって変えるかも。グレーの993には絶対白のリブソックス。黒のスラックスにはシルク混の黒ソックス。あ。でも黒でも素材によって黒のトーンを変えてグラデーションにもこだわっています(笑)。

URM やっぱり細かい(笑)! ちなみにDカンはどういう風に活用するのですか?

湯本 鍵を下げてもいいし、タッセルのようなキーホルダーを下げてもいいですよね。

村手 イージーパンツってベルトループもないし鍵やウォレットチェーンがつけられないじゃないですか。そういう時は無理やり品質表示のタグにつけていたんです。だからDカンは嬉しい。

湯本 ポケットがパンパンになるのも嫌ですしね。このパンツはシャツにも合うし、スタイリングも幅広い万能パンツです。あとこれはSFCからの流れなんですが、紐の先はチューブに通して熱で圧縮しています。

SEE SEE C-VEST

SEE SEE C-VEST
Price:¥31,900 (税込)
Color:BLACK
Size:L / XL

湯本 カーハートのダッグ地のベストが好きなんですけど、今着る感じではない。だからこれは、“今着るためにアップデートするなら”というオマージュですね。

村手 ダッグ地だと2020年じゃないし、オマージュしながら現代的に落とし込んでいますよね。

湯本 それと村手さんが好きな“軽さ”もあります。中綿入りであったかいし。あとドローコードで絞れて形もいじれます。

村手 これはオーバーサイズだから中にも着られるし、ジャケットの上から着てもいい。

湯本 これ、襟の厚さにすごくこだわったんです。厚みは欲しいけど厚すぎない感じ。

村手 これファーストサンプルで撮影しようと思ったら、湯本さんに「リブの薄い感じが嫌です」って断られましたよね(笑)。
でもわかります。リブが薄いとテロテロだし、厚すぎると頰に当たったら痛い。
“リブからの声”が聞こえるかどうかが大切(笑)。

KIJIMA TAKAYUKI×SEE SEE

KIJIMA TAKAYUKI×SEE SEE
Price:¥14,300 (税込)
Color:BLACK
Size:2 / 3

村手 このハットはKIJIMMA TAKAYUKIさんとのコラボアイテムでもあるんです。

湯本 僕がずっとKIJIMAさんのバケツハットを愛用していて、今回被り物をやりたかったので別注させていただきました。こだわったのはロゴ。と言ってもこのハットに僕的にはロゴはいらないんじゃないかという思いがあったので、被ると耳の後ろにくる位置に配置しました。

村手 形状記憶のナイロン製で、湯本さんが持っていた昔のバケツハットを復刻したんです。今は出ていないもの。これは発売したら瞬殺じゃないかと思う。

SEE SEE×MANEBU

SEE SEE×MANEBU
Price:¥20,680 (税込)
Color:BLACK
Size:41 / 42 / 43

湯本 これはわかりやすくスウェットパンツに合わせやすいものにしました。村手さんが好きな靴だし、このままスケボーも乗れるし。

村手 MANEBUっていう日本のブランドとのコラボなんですが、ここも野球チームつながりのコミュニティ(笑)。

湯本 これもロゴの刻印をはじめは2cmにしていたんですが、それが(大きすぎて)気に食わなくて、ギリギリ見える大きさにしてくださいとオーダーしました。インソールのロゴも最初倍の大きさだったのを小さくしたんです。

村手 ロゴの大きさ、これがちょうどいい! これはベーシックで使えるし、ドレスシューズだけどソールはゴム製という、ドレス+スポーツの融合もいい。

湯本 MANEBUとは以前もコラボしているんですが、これはロゴの大きさが刺さると思います!

最強のスウェットコーディネートとは!?

URM 最後にLOOKの写真を見ながら、コーディネートについてもコメントをいただければ。

LOOK1

村手 やっぱりグレーのセットアップでの着こなしはしっくりくる。これからはスウェットの代わりにニットになる季節だけどやっぱり見え方が変わってくるので、スウェットを着たい人は中にタートルネックなんかを着るといいですよね。ネックの部分がアクセントになる。それにベストを加えて防寒も意識しています。

LOOK2

湯本 これは“ぽい”感じがいい。2マイル以上行けるスタイル。

村手 モンスターパーカーも含めグレーのワントーンにすることで、スウェットなんだけどより遠くに行きやすいですよね。違う色合いだと統一感が出なくて“スウェット感”が出すぎてしまう。
全体を3色以内でスマートに見せたかったので、アクセントには暖色のオレンジを入れました。

LOOK3

村手 黒の上下にバブアーの40サイズのビテイルを合わせ、さらにその上からベストを着こなしています。これはもうアメリカ感というかワーカー的。バブアーは英国だけど、これを入れることで品のあるワークっぽさになりました。

湯本 スウェットってセットアップにニューバランスかクラークスか。それで十分ハマっちゃいますよね。

URM 最後に、“女性がスウェットを着るなら”どんなコーディネートがオススメか教えてください。

湯本 あえてアレンジするより、スウェットのセットアップにちょっといいウールコートとか。

村手 上をスウェット、下をロングスカートとかもいいですね。

湯本 女性ならグレーのパンツに黒スウェットでもいい。それにスポーティな靴を合わせてくれたらいいな。

> 11月27日(金)発売 SEE SEE × URBS別注アイテムはこちらからご覧ください

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