NEXUSVII. × GREGORY EXCLUSIVELY FOR URBAN RESEARCH
デザイナー今野智弘氏インタビュー<前編>
毎回注目を集めるNEXUSⅦ. × URBAN RESEARCH EXCLUSIVE。
今回タッグを組むのは、アメリカのバックパックブランドGREGORY(グレゴリー)!
リリースを前に、デザイナー今野智弘氏とURBAN RESEARCH メンズバイヤー佐藤祐輔による“NEXUSVII. × GREGORY EXCLUSIVELY FOR URBAN RESEARCH” デザイン秘話をインタビューしました。
今回は前編として2アイテムについて深掘りします!
※撮影時のみマスクを外しております。会話中はスタッフ全員がマスクを着用し、一定の距離を空けるなどコロナウイルス感染拡大防止対策を施したうえでインタビューを行っております。
<TODAY’S ITEM>
URBAN RESEARCH MEDIA(以下、URM) NEXUSⅦ.とアーバンリサーチエクスクルーシブは毎回人気ですが、今回はさらに歴史あるバックパックブランドのグレゴリーとタックを組むということで、幅広い世代からの注目が集まりそうですね。まずは今野さんからみたグレゴリーというブランドの魅力を教えてください。
今野 グレゴリーのデイパックは高校時代にものすごく愛用していたんです。当時の自分の通学鞄は吉田カバンかグレゴリーかのほぼ2択だった。ちょうどグレゴリーのタグが紫から黒に変わる時期だったので慌ててアメ横に行って古い紫タグのものを探した記憶があります。僕の学校の制服は真っ黒の学ランだったので赤×黄色のグレゴリーを挿し色にしていました。
佐藤 当時だと1万円程度でしたっけ。僕も吉田カバンかグレゴリーかで悩んだ思い出があります。
今野 背負いやすいしコスパもいいし、今見てもこのデザインでこの価格、という驚きはあります。高校生当時、何度か買い換えて使っていました。
URM 今回はある意味その原点回帰的な「デイパック」も登場しましたね。ぜひコラボアイテムの特徴など教えてください。
ITEM 1
DAYPACK NX
今野 今回はものすごく細部まで拘らせていただきました。例えばショルダー部分、グレゴリーの純正ショルダーパッドを使いつつも後ろから見た時に米軍のアリスパックを踏襲したデザインになっているんです。肩の部分が一回テープで吊られる仕組みなんですが、そこに色気を感じるのでぜひ取り入れたかったんです。最初はショルダーパッドにハリがあるけどだんだん馴染んでくる感じもいい。
佐藤 この部分だけでもなんどもサンプルを何回作っていただいたことか(笑)。
この企画は1年半くらい前にスタートしたのですが、通常のコラボアイテムは7、8ヶ月でリリースすることを考えると、かなりオリジナリティあるアイテムになったと思います。
今野 色を変えるだけのコラボもあるけれど、これに関してはどこまでできるか突き詰めたくて…。それにグレゴリーさんも付き合っていただきました。
佐藤 最初にグレゴリーさんにオファーした時に、“ネクサスさんとやりたい”という好意的なリアクションだったこともあり、今回は細部まで今野さんのこだわりを聞いていただけましたよね。
今野 今回はグレゴリーの定番「デイパック」がベースになっているのですが、ショルダーともう一つ新しく持ち手(フォールディングハンドル)を追加したのも特徴です。もともとのデイパックの上部にも付いているのですが、今回プラスした持ち手があると、バッグを網棚などに上げおろしする時にすごくクイックリリースできるんです。
それと両サイドに追加したドリンクを収納できるポケット。90年代はエビアンがボトルで発売されて話題になったくらいでしたが、今は誰もが当たり前にドリンクを持ち歩く時代なのでマチ付きのものにさせていただきました。ポケットのデザインはアメリカ軍のM-51仕様のサイドポケットのプリーツをイメージしています。今回のコラボは全体的に色味だけではなく随所にミリタリーの仕様を取り入れているのがポイントですね。
タグも軍ものらしいネームタグにしたくて、タイベックにプリントを入れていただきました。タイベックは磨耗していくと徐々に白茶けてくるので、保護のためにPVCフィルムのカバーもつけました。
佐藤 タイべックの色自体もオリーブグリーンで染めてくれたのでしょうか。
今野 多分そうかも知れません。オリーブグリーンのタイベック見たことがないので。
佐藤 今回この“オリーブグリーン”も特徴の一つですよね。
今野 近代ミリタリーものはコヨーテとかミリタリーを象徴するカラーもいろいろあるけど、90年代に中高生だった自分が触れた軍ものといえば、アメ横にあった軍もののお店で売っていた米軍のオリーブドラブやオリーブグリーンのオリーブ系アイテムだったんです。そのイメージが強いので、僕らの時代でミリタリーといえば“オリーブ”なんですよね。
佐藤 最近はコヨーテカラーが増えて、あまりオリーブグリーンが使われなかったので新鮮だし、今だと女性にも取り入れやすいカラーだと思います。今回のデイパックはテープや紐に至るまでオリーブグリーンを取り入れたのも特徴ですね。
今野 アリスパックのようにオリーブの同系色で絶妙に違うトーンにしたんです。アリスパックも結構雑に染めてあって、初めから素材ごとに色味のブレがあるのが当たり前だったんです。それが更に使っていくうちに褪色していく。僕はヴィンテージの様に焼けて褪色しているのが好きなんですが、現在の素材は耐光堅牢度の質も上がっているので昔ほどは焼けないとは思います。今回のシリーズに関してはその点も踏まえて綺麗な同色のままというよりパーツごとにブレた色味からも当時の雰囲気を感じられるようなアイテムにしたかったんです。
佐藤 ジッパーの引き手が革でなく紐なのもポイントですよね。これもいいアクセントになっていると思います。
ITEM 2
QUICK POCKET M NX
今野 デイパックもこちらも、共に500DのCORDURAナイロン素材を使っています。これもデザイン的にはプリーツ付きのポケットが特徴になっています。
佐藤 通常のものはジッパーデザインなんですが、これはフラップもつけて、ミリタリーのパンツのサイドポケットのようなデザインがすごくしっくりきていますよね。
今野 これもタイベックのブランドタグやパーツ類、テープの焼けや感じの色味などに拘りました。
佐藤 街着に合わせるのはもちろんですが、アウトドアのセカンドバッグとしても使い勝手が良さそうなサイズ感ですよね。
今野 確かに90年代当時はこれに入りきらなかったものが、今は全部まとめて入りますよね。大きな財布も持ち歩かない人も多いし、サングラスとスマホが入るだけで十分。まさに今の時代にあったサイズ感だと思います。
あとこのQUICK POCKET M NXはショルダーのひもを外してデイパックにつけることもできるんです。旅行中など、貴重品はクイックポケットに、そのほかはデイパックに、みたいな使い方もオススメです。
URM 今回は2型のご紹介をしていただきましたが…実はまだとっておきのものがあるんですよね。次回はぜひそのお話を伺いたいと思います!
“NEXUSⅦ. × GREGORY EXCLUSIVELY FOR URBAN RESEARCH”
お取り扱いはこちら
【発売日】
DAYPACK NX 2021年1月2日(土)
※ NEXUSⅦ. オフィシャルオンラインストア、NEXUSⅦ. SIBUYA PARCO STOREでは、2020年12月30日(水)より先行発売いたします。
QUICK POCKET M NX 2021年1月9日(土)
※ NEXUSⅦ. オフィシャルオンラインストア、NEXUSⅦ. SIBUYA PARCO STOREでは、2021年1月6日(水)より先行発売いたします。
【販売店舗】
アーバンリサーチ 札幌ステラプレイス店 / エスパル仙台店 /
ルミネ有楽町店 / TOKYO / 表参道ヒルズ店 / ルミネ新宿店 / キラリナ京王吉祥寺店 / ルミネ横浜店 / ルミネ大宮店 /
静岡パルコ店 / 名古屋パルコ店 / 金沢百番街Rinto店 /
ルクア イーレ店 / なんばCITY店 / 天王寺MIO店 / 堀江店 / ららぽーとEXPOCITY店 / KYOTO / 三宮店 / ピオレ姫路店 / 広島パルコ店 /
小倉井筒屋店 / 福岡パルコ店 / ソラリアプラザ福岡店 / アミュプラザ博多店 / アミュプラザ長崎店 / COCOSA熊本店 / アミュプラザ鹿児島店
アーバンリサーチ iD ラフォーレ原宿店 / 渋谷パルコ店 / ルミネエスト新宿店
アーバンリサーチ ストア ルクア大阪店
アーバンリサーチ オンラインストア
※ 各商品、発売日12:00(正午)から販売予定。
※ システムの都合上、公開が前後する可能性がございます。