Sonny Label Athletic Beauty presents
しなやかに美しく。彼女がいる風景
Vol.1 渋木さやかさん

様々なアクティビティに対応するスポーツウェアとしてはもちろん、旬感のあるワンマイルウェアとしても活躍。そんなサニーレーベル アスレチック ビューティーの趣向と親和性が高い人々にフォーカスした新連載がスタート。第一回目に登場するのは、明るく親しみやすいキャラクターで、SNSでも多くのフォロワーをもつヨガインストラクターの渋木さやかさん。毎日、リビングの窓から夕日が見えるという、鎌倉にある海沿いのご自宅を訪ねました。
※撮影時のみマスクを外しております。会話中はスタッフ全員がマスクを着用し、一定の距離を空けるなどコロナウイルス感染拡大防止対策を施したうえで取材を行っております。
YOGA
仕事と趣味がイコールでつながった、今のバランスが心地いい

SLAB Marble Leggings ¥5,390 (税込)
トップス 私物
- ヨガとの出会いについて教えてください。
渋木さん(以下、渋木) もともと通っていたスポーツクラブで、ヨガのクラスを受講したのがきっかけです。当時、20代後半だったのですが、仕事もプライベートも思い通りにいかず、モヤモヤすることが多くて。でも続けていくうちに、いつしか悩んでいる自分をどこか冷静に、俯瞰で見ていることに気づいたんです。そうなると気持ちの切り替えも早くなり、悩みは解決していなくても「まあ、いいか!」と思えるまでに。ただ体を動かして呼吸を整えているだけなのに、本当に不思議ですよね。そこからヨガの魅力にどんどん引き込まれていきました。
- 軽い気持ちで始めたヨガが、そこまでの変化をもたらしてくれたのは驚きですね。
渋木 そうですね。もちろん年の功もあるのかもしれませんが、怒りや悲しみなどネガティブな感情は一過性のもので、時間とともに流れていくということを理解できるようになってから、生きるのがとても楽になりました。心だけじゃなくて、体も滞りがなくなったというか、かなり循環が良くなったと思います。



- ヨガを行うときに欠かせないアイテムはありますか?
渋木 まずティンシャという密教の法具。インドに行ったときに手に入れたのですが、チーンという音が心地よく、シャバーサナ(ヨガレッスンの最後に行う、お休みのポーズ)の後に、気持ちよく目を覚ますために鳴らすことが多いです。アロマオイルはリラックス感を高めたいときに肌にプラス。その日の気分で好きな香りを選んでいます。冥想する前にはCBDオイルを口に含むと気持ちが落ち着きます。
- 渋木さんはヨガ講師のほか、ヨガライフアドバイザーとしても活躍されているとか。
渋木 誰しも恋愛や仕事、人間関係に悩んで身動きがとれなくなるときってありますよね。私の場合、ヨガの教典の教えにとても救われたんです。ヨガってポーズをとるだけと思われがちですが、教典には今の生活にそのまま生かせるような、知恵や発想がたくさん詰まっています。そのままだとやや哲学的で分かりにくいので、自分の言葉に置き換えてSNSやコラムで発信したり、レッスンのときに生徒さんにお伝えしたりしています。
- 今は好きなことをお仕事にされていますが、それゆえのストレスなどは感じませんか?
渋木 以前の私は「週末に全力で遊ぶために、平日は頑張って働く」という思考でした。でもヨガと出会ってインストラクターになった今は、ライフスタイルとワークスタイルが完全に合致しているので、ストレスがゼロ! 熱中する仕事もヨガなら気分転換のための趣味もヨガ。今の私にとって、このバランスが心地いいんです。
BEAUTY
スキンケアはシンプル派。常にサステナブルな意識を


- 普段、美容でこだわっていることはありますか?
渋木 海沿いに住んでいるため、日焼け止めはマストです。基本的にファンデーションは使わないので、メイクは「ベアミネラル」のコンシーラーで気になる部分を隠すぐらい。あとは乾燥肌なのでオイルをつけるようにしていますね。「無印良品」のアルガンオイルは、手軽でずっと愛用中。ただ使う化粧品はできるだけ環境に配慮したブランドを選ぶようにしているかもしれません。

- そう思うようになったきっかけは?
渋木 たまにご近所の方とビーチクリーンを行っているのですが、流れ着いたペットボトルやプラスチックのゴミが驚くほど多い。海が汚染されている現実をダイレクトに目にしてから、直接、肌につける化粧品は企業理念に共感できる、地球にも肌にも優しいものを使うように心がけています。海のそばに住むようになって、ペットボトルのお水もほとんど買わなくなりました。微力ですが、背伸びせずにできることを続けていきたいと思っています。
- 普段の食事で心がけていることはありますか?
渋木 このご時世もあり、家族で免疫力を上げていきたいと思っているので手作り味噌のお味噌汁など、発酵食品を使った料理は毎食、必ず一品は取り入れるようにしています。でも実は料理があんまり得意じゃなくて。シンプルな味つけの料理が多いせいか、夫には「自然の味を生かすよね」って言われがちですが(笑)、鎌倉という土地柄、とても新鮮で質の高い食材に恵まれているので助かっています。地元を応援する気持ちを込めて、自産自消も意識していることのひとつ。
LIFE
海を感じる生活と色濃いコミュニティが日々のパワーの源に

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- ご出産されてから、なじみの全くなかった鎌倉に移り住んだとのことですが、こちらの生活にはすぐ慣れましたか?
渋木 最初は知り合いが誰もいなくて、不安な毎日でした。でも、とある近所のカフェに通っていたら、お店の方が話しかけてくれて。そこからどんどんつながりが広がっていきましたね。私たち家族のように移住してきた方も多いせいか、打ち解けるのが早くてあっという間に仲良くなりました。年齢はみんなバラバラですが、ご近所付き合いが本当に色濃い。毎日、おいしいものをおすそ分けし合ったり、みんなで夕日を見に行ってビーチでおしゃべりをしたり。




- ご自宅でお気に入りの場所はどこですか?
渋木 大人が2.5人分は寝られそうな大きなソファです(笑)。インテリアは基本、夫が担当していて、私は主に植物担当。壁に飾っている大きなドライフラワーは、近所にある「ウラーラ」というお花屋さんに作ってもらったものなのですが、こちらも大のお気に入り。あとはリビングにある海に向いた窓かな。ここから夕日を毎日眺められるなんて、最高の贅沢ですよね。
- 目の前が海という生活、とてもうらやましいです。
渋木 夫はサーフィンをしてから出勤することもあります。コロナ禍で去年はなかったけれど、夏になると海沿いに海の家がずらりと並ぶので、ご近所の家族と一緒にあれこれ巡るのもまた楽しいんですよ。子供たちは大喜びです(笑)。
- SNSにたびたびアップされる、息子さん(通称・どんぐりくん)との愛情あふれる日常も印象的です。息子さんとの関係で大事にしていることはありますか?
渋木 鎌倉に移り住んだ頃はまだ小さかった息子も、今では4歳になりました。特に意識していることはないのですが、日々の何気ない瞬間に「大好きだよ」「ママの宝物だよ」と、きちんと伝えるようにしています。当たり前のことだからこそ、言葉にするのはとても大切なこと。毎日、楽しいことばかりではないかもしれないけれど、どんなときでも息子には幸せだと感じていて欲しいので。
- 最後に今後の展望を教えてください。
渋木 もともとアパレルのPRをやっていたこともあり、以前からファッションも大好きなんです。ヨガ講師としての視点を生かした機能性と、そのまま近所にもぱっと出かけられるようなデザイン性を両立したヨガウェアを作ってみたいですね。また、いつか女性の自立をサポートするプロジェクトを立ち上げるのが夢です。
PROFILE
渋木さやか
鎌倉在住のヨガ講師、ヨガライフアドバイザー。インドの伝統的なスタイルであるシヴァーナンダヨガをベースにしたクラスを2006年から開催。明るくヘルシーな佇まいが多方面から注目を集め、雑誌やイベントなどにも多数出演。インスタグラムは@Yoga_Citta
Composition & Text: Kumiko Nozaki
構成・文:野崎久実子