外部サイトへ移動します
FASHION OCT 14,2021

コラボアイテムローンチ記念! イラストレーター・AKI ISHIBASHIインタビュー

KBFと人気イラストレーター・AKI ISHIBASHIさんとのコラボアイテムが10月15日より発売します。アイテムはロンT、フーディー、トートバッグ、ハンカチの計4型、4種のイラストで展開します。今回は発売に先駆けてブランドPR 佐々木がAKI ISHIBASHIさんにインタビュー。これまでの活動から、今回のコラボレーションで制作いただいた作品について、そして後半には今回のインタビューがきっかけで生まれたスペシャルなプレゼントも…!ぜひ最後までお見逃しなくご覧ください。


※ 撮影時のみマスクを外しております。会話中はスタッフ全員がマスクを着用し、一定の距離を空けるなどコロナウイルス感染拡大防止対策を施したうえで取材を行っております。

左)KBF ブランドPR 佐々木 右)イラストレーター・AKI ISHIBASHIさん

「頭で考えすぎずに、日常の中で目に飛び込んできたものを描く」

佐々木 まず最初に、AKIさんのこれまでについて教えていただけますか?

AKI もともとはアパレルブランドの会社でECサイトのデザインなどをしていたのですが、ある日、ずっと好きだったイラストをインスタグラムなどのSNSにアップしてみたところ、多くの方が見て下さり、徐々にイラストの依頼など声をかけていただくようになりました。4年ほど前に会社を辞めて以来、イラストレーターをメインに活動しています。

佐々木 インスタに作品をアップしようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

AKI ずっとアカウントは持っていたんですけど、私生活はSNSで発信するほどキラキラしたものではなくって(笑)。周りの子達は綺麗な写真とかをアップしている中で、私がアップできるものを考えた時に、イラストしかないなと思って始めました。最初は本当に気軽に落書きみたいな感覚で上げていたのですが、気がつけばいろんな方に見ていただいて、だんだんと今の感じになっていきました。

佐々木 独特なゆるいタッチがAKIさんの作品の魅力だと思うのですが、今の画風に至るまでのルーツはどのようなところから来ているのでしょうか?

AKI 最初の頃はまだイラストの作風が固まっていなくて、とにかくいろんなイラストレーターさんのイラストを模倣して描いていました。その中で描き方などさまざまな要素の中に自分の好きな部分を取り入れて、混ぜていったら自然と今のテイストに辿り着いたという感じですね。

佐々木 AKIさんの描くキャラクターの独特な身体のフォルムが気になります。この発想はどこから?

AKI みんな肩強めですよね(笑)。なんで肩強いのか私自身わからないんです。なんなんだろう…。

佐々木 無意識になんですね! でも、もうAKIさんのキャラクターのアイコンとなっていますよね。描かれる女の子たちがみんなパワーショルダーという。

AKI 私自身があまり腕力がないので、強さへの憧れがあるのかな?(笑)

佐々木 他にも実在するアイテムやプロダクトをモチーフにされることが多い印象があるのですが、描きたいと思う被写体に共通するものや「描きたい!」と思う瞬間が特別にあるのでしょうか?

AKI 日常で生活している中で、よく見かけるものをモチーフにすることが多いですね。例えば冷蔵庫だったら、開けた時に目に入ったものとか。頭の中で次は何を描こうと考えるよりは目についたものをパッと描くことが多いです。

佐々木 日常において視界に入るものから多くのインスピレーションを受けているんですね。過去には映画の『LEON』などをオマージュした作品も描かれていましたよね。すごい可愛くて大好きです。

AKI  実は、あれを描いた時はまだ『LEON』を観たことがなかったんです。友達に「ちょっと『LEON』を描いて欲しいんだけど」って言われて、観たことないけど描いてみようかなって描いてみたら、意外と可愛く描けて。その後に映画をちゃんと観て、素晴らしくてこれは名作だなぁと感動しました(笑)。

佐々木 観ていなかったからこその自由なイメージが素敵な作品につながっているのかもしれませんね。他にも色合いもAKIさんらしさのひとつと言えるのかなと思うのですが、そのあたりの感覚はいつ頃から認識されていますか?

AKI 私は専門学校に通っていたのですが、当時はカラーのクラスで落第生くらいの評価だったんです。だから、色合わせとかが得意という認識が自分ではなくって。逆に、ちょっとへたくそな感覚を新鮮に捉えてもらっているのかなと思っています。

佐々木 色に関しては、求められている合格点を目指すのではなく、「これが私」という感覚で突き進んでこられたんですね。

AKI そうですね。本当に感覚的な感じで特にこだわりとかはなく選んでいます。

Aki Ishibashiコラボフーディー

佐々木 パーソナルワークで描かれている作品はどのくらいのペースで描かれているのですか?

AKI 仕事のスケジュールにもよるのですが、自分の好きな絵を一日に二枚くらいは描いています。

佐々木 全てをインスタなどで公開されているのですか?

AKI インスタを一日一枚は上げたいと思っているので、仕事が忙しくて自分の絵を描けなかった時に、ストックしておいたイラストをアップするようにしています。

佐々木 忙しい中で一日一枚ちゃんとあげるって本当にすごいです!

AKI きちんと習慣になってきたこともあり、逆にあげないと忘れられちゃうんじゃないかって少し不安になってしまいます。なので、一日に一枚のペースはこれからもちゃんと続けていきたいなと思っています。

佐々木 フォロワーさんたちは嬉しいですよね。毎日の楽しみになるので。AKIさんは手描きタッチのイラストをデジタルで描いておられますが、そのスタイルはどのように生まれたのですか?

AKI 普通に油彩や水彩で絵を描くこともできるんですけど、片付けることが面倒くさくて(笑)。

佐々木 片付けのことを考えると筆が上がらないみたいな?

AKI  そうですね。どうしても家の中も汚れちゃうし、ペンタブとの相性が専門学校の時から良かったので、片付けなくてもいいし、簡単に描き直せるし、色も変えられるし、仕事の修正にも対応しやすいので、ずっとデジタルで描いています。

佐々木 ご自身が思う自分らしい線などの特徴について改めて思うことはありますか?

AKI 私はフォトショップで描いているのですが、筆なども全部自分好みにカスタムできるので便利ですよね。私自身も手描きっぽい方が温かみがあって好きなので、手描きっぽく見えるように筆を設定して描いています。とにかく筆の設定には命を懸けていますね(笑)。

「シンプルの中に遊びのあるKBFらしさをイラストに落とし込みました」

佐々木 今回のコラボレーションは、KBFのデザイナーからの熱烈なラブコールにより実現した企画なのですが、オファーが来たときの率直な感想を教えていただけますか?

AKI KBFのことは昔からすごい好きだったので、「あのKBF?!」と驚きました。とても光栄だなと。とにかくすごい嬉しかったです。

佐々木 イラストを作成するにあたり、シーズンテーマやシーズンのアイテムなどの資料をお渡しして進めていただいたのですが、実際に仕上がった4種のイラストのイメージをそれぞれ教えていただけますか?

Aki Ishibashiコラボハンカチ

AKI KBFさんのシーズンテーマが「光合成」だったので、そこからイメージを膨らませて、お花や星といった光を感じるモチーフを描こうと思いました。この女の子が描かれているイラストは、私自身洋服が大好きなので、自分が過去に着ていた洋服というのは思い出にずっと残っていて、永久保存しておきたいという意味を込めて剥製のようなイメージで描きました。

佐々木 深いですね。服を作る側としては、こうして永久保存したいという考え自体が泣けます。この卵のモチーフはどのようなイメージですか?

AKI 光合成についていろいろ考えているうちに、生命の神秘のようなところにいきついて、命が誕生するというところから卵のイメージになりました。またそこから花や生き物などいろんな生命が生き始めるという方向でどんどんイメージが膨らんでいきました。

Aki IshibashiコラボロンTシャツ

佐々木 さまざまな色が混ざり合い、奥行きがあって不思議と引き込まれるイラストですね。これらの他にも候補は作られたのですか?

AKI はい、いくつかラフを描いてお渡しした中で選んでいただいたので、商品化していないイラストもあります。今回は私自身が気に入っている作品をKBFさんにも選んでいただけたので、とても嬉しく思っています。

佐々木 このように商品に落とし込まれるお仕事と普段のプライベートワークは考え方や描くまでのアプローチは異なるものでしょうか?

AKI そうですね。プライベートの作品は本当に私の好きなものを好きなように描いているので、誰かに気にいられなくてもいいかなって思っていて。反対にお仕事としてご依頼いただいて描いているものは、クライアントのことが好きな方には絶対に喜んでいただきたい。客層だったり、インスタとかをいろいろ見て、これだったら気に入ってもらえるかもしれないと思うものを描くので、アプローチの仕方は全然違いますね。

佐々木 ゆるさの中にも特徴を捉えている感がすごいありますよね!

AKI  前職でも洋服のイラストとかも描くことが多くて、洋服を描くこと自体すごく好きなんです。だからこそ今回のコラボレーションはとても楽しかったです。

佐々木 今回ご一緒させていただくにあたって、KBFのイメージは変わりましたか?

AKI 私の中にずっとあったKBFの印象はシンプルでおしゃれ。でも、実際に今回リサーチしてみて思ったのは、大人っぽいんだけどどこかこなれ感がある、遊びの効いたイメージだったので、シンプルにはなりすぎず少しひねりの効いたイラストにしてみたら客層にも繋がるんじゃないかなと思いました。

佐々木 それこそ色味も少し落ち着いたトーンになっているのは、そういった部分を意識してですか?

AKI そうですね。落ち着いたトーンの色味が多い印象があったので、全体的に明るくなりすぎずニュアンスで差し色を入れてみたりしました。

佐々木 確かに、KBFらしいくすみカラーが反映されていますよね。イラストも洋服の一部にしっかり馴染むようなものばかりですごく嬉しいです! 今日は商品化されたイラストとは別にもう一枚描いてきてくださったんですよね。

AKI はい。これは元々ラフ案に一つあったんですけど、選ばれなかったもので。でも、実際にイラストにしてみたら可愛いんじゃないかなと思い、着彩してみたら結構可愛くなったので、お客様へのプレゼントにしてもらえたらと思って描き上げました。

佐々木 プレゼントにするのがもったいないくらい、このまま持って帰りたいです!(笑) このイラストのイメージについても教えていただけますか?

AKI これも光合成というところでお花を描いて、光に吸い込まれていくような女の子をイメージして描いてみました。

佐々木 どこか『天空の城ラピュタ』に出てくるシータを思い出しました。

AKI 確かに! でも、これは空から落ちているのではなく上がっていくイメージなんですよ。

佐々木 設定が細かくされているんですね。これもパソコンで描いてこの紙に印刷されたんですか?

AKI そうです。印刷する紙によってもイメージが結構変わるので、いろんな紙に印刷してみて、これは厚みがあって重厚感もあり、色も綺麗にのったので一番いいかなと思い選びました。

佐々木 わー! ありがとうございます! このゆるいKBFロゴも世界観がすごく素敵です。

AKI このロゴを使ったオリジナルのネームタグもすごい嬉しかったですね。

Aki IshibashiコラボBAG

佐々木 フーディーの袖の刺繍もすごい可愛いですよね。街中にAKIさんのイラストを纏った女の子たちが溢れますね。

AKI 想像しただけでもすごく嬉しいです!

佐々木 販売期間中、全国のKBFの店頭では今回のコラボ商品以外にもAKIさんが自身で製作されたオリジナルグッズを仕入れてPOPUPを行う予定です。配置もあえて指定せずに、スタッフたちそれぞれが思う可愛い雰囲気でディスプレイをしてくださいとだけ伝えているので、全店違う印象に仕上がるかと思います。ぜひお楽しみに!

AKI どのような形でディスプレイしていただけるのかとても楽しみですね! ぜひ写真を撮りに行きたいです!

AKI ISHIBASHIさんコラボレーションアイテム

【発売日】
2021年10月15日(金)

【販売店舗】
KBF 各店
URBAN RESEARCH ONLINE STORE


AKI ISHIBASHIさんサイン入りイラストプレゼント詳細

AKI ISHIBASHIさんのサイン入りイラストを抽選で1名様にプレゼント!

【応募方法】
購入したAKI ISHIBASHIさんコラボ商品をインスタグラムに
#アキビーエフ @kbfofficial(https://www.instagram.com/kbfofficial) @aki_ishibashi(https://www.instagram.com/aki_ishibashi)の3つのタグを付けて投稿。
※ 鍵付きアカウントの方、ストーリーズでの応募は抽選対象外になります。

【応募期間】
2021年10月14日(木)~10月24日(日)

【抽選結果】
2021年10月26日(火)
KBFofficialアカウントより、DMで当選者にご連絡いたします。

プロフィール

AKI ISHIBASHI
1986年神奈川県生まれ。日常に溢れる物事を独自の視点でユニークな世界観におきかえ、SNSを中心に人気を集める。自身の個展だけでなく、デザインやワークショップ、オリジナルブランド“PARCY”の展開、アパレルブランドとのコラボや、雑誌・広告のアートワークなど多岐にわたり活動の幅を広げている。
ウェブサイト:https://akiishibashi.com/
オフィシャルショップ:https://parcy.thebase.in/
インスタグラム:https://www.instagram.com/aki_ishibashi/

photo/Takuro Shizen
text/Mikiko Ichitani

page top