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FASHION NOV 14,2019

TEÄTORA LOVERSが語る
“究極の日常着”

2013年のローンチ以来、“主戦場はワークチェア”というクリエーターのためのワークウエアとして一躍注目を浴びた「TEÄTORA(テアトラ)」。
クリエーターのみならず、ビジネスマンは案外デスクワークに縛られる時間が多いもの。
長時間座っていても心地よく、かつ見た目よし。今回はそんなテアトラの魅力にハマった“テアトラが好きすぎる”男が愛を語る。


「もしもこの世にテアトラがなかったら着るものがないし生活できない」
とまで言い放つのはバイヤーとして世界各地を飛び回り、現在はURBSブランドマネージャーを担当する村手謙介氏。

彼は自他ともに認めるテアトラ中毒者だ。週に数回、いや休日も含めその週全てにテアトラを着ることもあるくらいのまごうことなき中毒者。

あまりにも村手氏がテアトラばっかり着るものだから、彼を見かけるたびに「あ、今日も村“手アトラ”だ」と呟きたくなるほど。
またこの村手アトラに影響を受け、思わず自分も買ってしまった…という巻き込まれた上に中毒者になってしまった者も少なくない。

(TEÄTORA上出 大輔氏とURBS ブランドマネージャー村手氏の対談はこちら)

ちなみにアウトドアと街との垣根が近づいている昨今、“高性能な日常着”というキーワードだけに絞れば、他社でもたくさんのアイテムが出ている。特にアウトドアブランドがこぞって日常着に参入し、「アウトドアに耐えうる高機能を日常にも」とうたったアイテムも多い。

でもそれらとテアトラは「全く別物」と村手アトラ…もとい村手氏はいう。

「確かに一般的には同じように語られることも多いし、テアトラも日々“素材”の研究をしています。
けれど“機能ウエアではなくビジネスマンのためのTPOウエア”というのがテアトラの最大の特徴なんです。
会議に着て行ける、会食に着て行ける。それでいて出張や長時間労働に心地よさを与えてくれる。“これさえ着ていれば大丈夫”というのもテアトラらしいポイントだと思っています。
セットアップならおしゃれに見えるし、僕にとっては究極の普段着でもある」

そう、話を聞くまでは“機能性が高い日常着”だと思っていた。
けれどむしろその逆、“日常に心地よく、おまけに毎日使用してもOKなタフさ”こそがテアトラだったのだ。何の気なしに「じゃあライトなフェスくらいなら着ていく?(街フェスくらいのイメージ)」と聞けば「絶対に着ていかない」ときっぱり。

「あくまでも日常着のもの。いくら丈夫と行ってもアウトドアに着ていく素材でもないし、山などのハードシーンは求めてないんです。
今はなんでも「10(全て)」を入れたがるものが多い。
山も都内もOK、なんてアイテムはたくさんあるけれど、テアトラのいいところは“山はいけない”ところでもあると思っている。
キャンプには耐えられないけれど、日常のストレスに耐えられる
これにつきますね」


村手氏が初めて購入した記念すべき「村手アトラ1号」がこのショートパンツ。以後、自宅のクローゼットを圧迫するほどに枚数は着々と増えているそうだ。

テアトラは2013年にローンチしたブランドだが、バイヤーとして村手氏が展示会に行ったのは2シーズン目だったそうだ。

「本当に衝撃的でした。当時は海外出張、しかもNY4日間だけなんていう日程なのに打ち合わせや商談のための服、そして移動用の服、と大荷物になることが多くて。ウールはシワなどの手入れが大変だし、ロゴものの服は仕事には向いていない。当時はシワになってもいいナイロン素材はスポーツブランドしかなかった。
それがテアトラなら移動も、商談もこれだけでOK。それはもう僕が望んいたものが全部ここにある、という衝撃でした」

その後バイヤーとしてセレクトするだけでなく私物として毎シーズン購入しているんだとか。

量販店で上下セットのスーツが1万円台で買える時代に、テアトラはジャケットだけで6万、7万という価格帯だ。それでもURBSにおいて“売れ筋”商品でもある。

「レディースであれば毎シーズン違うものが人気だけれど、男性の服って、ある意味似たようなものをクラスアップさせたり素材を変えたり、そういう安定感が大事だったりします。それに年代を重ねるにつれ“ジャケットを着ないと”など選択肢の幅が狭くなってくる。体型も変わるしね。

そうなってくると“いかに楽しておしゃれに見えるか”も大事になってくる。

URBSでは体型が変わり始める40代に向けてサイズ50も仕入れています。
体が大きい人が着てかっこいい服ってそうそうないし、もちろんもっと年齢を重ねた人にも似合う。そしてそういう人たちが着てもサイズ感やパターンを含め着心地いいし毎日着ていてもストレスフリー。
安定していて、1度買ったら2度3度と欲しくなる。そういう服でもあります」

ブランドのローンチから現在に至るまで、テアトラのリリースアイテムはトレンドも追わないしシーズンレスでもある。

「そういう考えのブレのなさが“ファッション”というところに組み込まれていっているんです。Apple社みたいに一つのプロダクトを丁寧にお金も時間もかけて産み出して、商品がヒットしたら食えるみたいな考え方をするのはファッションでは今まであまりなかった。だけど今“売れてる”のは結局そういうものばかりでしょう。LOOPWHEELERしかり、new balanceしかり。
微妙にアップデートしながら突き進んで行ったものが『オリジナル』と呼ばれ、残ってくかな、と。
もちろんファッションにはトレンドもあるけれど、それでも残り続けるものだと思っています。ロゴブームが長く続きましたが、それも落ち着いて来て、そうなった時に何が残るかなというと本質の価値があるもの。
“スマートウエア”と呼ばれるジャンルがあるけれどそのオリジナルであり先駆者はテアトラだと思っています。
そして究極なことを言えば、僕にとってテアトラとは“都会で、心地よくお金を稼ぐために着る服”ですね!」


テアトラといえばシャカシャカした風合いの素材を使用したパッカブルシリーズが人気だが、村手氏は写真で着ている凹凸のある鹿の子風素材シリーズも好きだという。「ハリがあってだらっと見えないけれど着心地も良くて。もちろんテアトラらしいWポケットなどのデザインもツボです」

URBS <TEÄTORA>

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