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FASHION MAR 27,2022

20年来メンバーと語る、過去と現在と時々LAATO 〜過去編〜

ブランドコンセプト「わたしはわたし」を日々発信し続けるブランド・LAATO(ラート)。LAATOのブランドの魅力をより多く知ってもらうため、ディレクターの仲林智佳(ナカバヤシチカ)が関係の深い人たちとクロストークを繰り広げます。
気になる今回はめったにメディアには登場しない、違うブランドに所属している2人を迎えての第3弾! 過去編と、現在編の2回に分けてお送りします。


○ LAATOってそもそもどういうブランドなの?

> LAATOが伝えたい“わたしはわたし”というファッション。
> KBF創設メンバーと語る、LAATOへと繋がるその魅力。
> 20年来メンバーと語る、過去と現在と時々LAATO 〜現在編〜

※撮影時のみマスクを外しております。会話中はスタッフ全員がマスクを着用し、一定の距離を空けるなどコロナウイルス感染拡大防止対策を施したうえでインタビューを行っております。

Profile

仲林(なかばさん)
LAATOブランドディレクター / EKALレディース企画 / UR lab.企画

ブランドKBFの立ち上げから、SMELLY(スメリー)、SENSE OF PLACE by URBAN RESEARCH(センスオブプレイス バイ アーバンリサーチ)などのディレクションなどを歴任。現在もUR社のいろんなブランドのデザイナーをしている。(詳しくは前回の記事も読んでね♡)

伊東(伊東さん)
URBAN RESEARCH 販促課 / デジタル事業部ライブコマース課 ミドルマネージャー

URBAN RESEARCH 2号店目の神戸店のオープニングスタッフとして入社。バイヤー業務を経験した後、店長、スーパーバイザー、販売マネージャーを経て産育休後復帰して新設の課ライブコマース課のマネージャーに至る。

井上(いのっち)
URBAN RESEARCH DOORS 販促課 / デジタル事業部ライブコマース課 ミドルマネージャー

学生時代アルバイトとしてURBAN RESEARCHに入社、パタンナーの見習いとして事務所に配属。その後オリジナルの企画としてURBAN RESEARCH DOORSの立ち上げ当初に参加。バイヤー、MDを経てDOORSとかぐれのディレクションに携わる。産育休後復帰して新設の課ライブコマース課のマネージャーを兼任している。

— めったにメディアには登場しない2人を迎えての第3弾! 今回はこの過去編と、現代編の2回に分けてお送りします。
まず初めに、今までの所属部署も違う3名ですが皆さんの共通点からお聞かせください。

仲林 今から数十年前、昔のURBAN RESEARCH 堀江店(現在のTHE GOODLAND MARKET 堀江店)の上にオフィスがあったんです。ブランドは違うけれど、勤務する場所が一緒だったんだよね。

井上 今ほどオフィスで働くメンバーも少なくて・・・当時の場所をオフィスと言っていいのかどうなのか(笑)。

伊東 私はアーバンリサーチのバイヤー、なかばさんはKBF企画ディレクション、いのっち(井上さん)はそのときはパタンナーよね。

仲林 あれからなんで20年くらい? 私入社25年なんです、アーバンリサーチと同じ。

伊東 私、24年目で1つ下。

井上 私は22年目です。

仲林 てことは、知り合って、もう20年以上・・・ひょー怖ーー(笑)。

— その時の、3人の印象は互いにどんな感じだったのでしょうか?

伊東 なかばさんの印象は・・・カリスマ! あとは、帽子をかぶってたよね?

仲林 くたっとしたキャップかな??

伊東 そうそう! あのイメージが強いです! あれかぶってよく雑誌に載ってたから!

井上 帽子もKBFのかぶり方みたいなのがありましたよね?

伊東 ちょんとのせてるやつ(笑)。

井上 今にも落ちそうなかぶり方で、KBFのブログでKBFっ子になろうみたいな特集やっていたこと覚えてますよ!

仲林 いのっちはいまよりもっと古着っぽいイメージだった気がする・・・伊東さんはあんまりかわらない気がするけど・・・タイトのミニスカートをはいてた気がするな。

伊東 はいてた!でもあれは当時はみんなはいてた! お店でオリジナルでもミニスカート売ってたもんね。

仲林 ピタピタのデニムスカートね。

伊東 スタッズがほしいけどそれはやめとこうみたいな。

仲林 そのあと何年かして出張とかに一緒に行くようになったんだよね。

井上 その頃には、私は伊東さんの直属でアーバンリサーチの企画として同行していました。

伊東 特に上とか下とかそういう関係性はなかったものの、パリのせまいホテルで泊まるとき、3人部屋になると必ず1つは簡易ベットが用意されていて。それに寝るのは絶対いのっちだった(笑)。

仲林 すごく印象に残っているのは、お風呂に1番に入らせてもらって出ようとしたら伊東さんといのっちがその日の反省会をしていて・・・いのっちがめっちゃ怒られてて(笑)。ふたりとも真剣やしと思って風呂場で待ってたことがある! 様子をみてる間に、温まった身体はすっかり冷え切ってしまったよね(笑)。

一同 爆笑

— 海外出張編いいですねー。他にも何か思い出ありますか?

仲林 伊東さんはパリとミラノとラスベガス、いのっちともパリとミラノに一緒に行ったかな。

伊東 ラスベガスはしんどかった! いままでの出張で一番しんどかった。アメリカの出張は時差ぼけがひどいよね。

仲林 いのっちはミラノで同じ部屋で、早朝5時くらいに起きたら一生懸命机にむかって資料つくってたよね。

井上 さすが私! 当時から真面目(笑)。その頃はドアーズのバイヤーとして出張に行ってる頃ですね。

仲林 マップになんかいれてた記憶がある。前日オーダーしたやつをまとめてたよ。チェキで撮った写真を貼って。

伊東 みんなそうだった! それをやらずに寝てしまって朝を迎えた日には、あーやばいどうしようってなってしまうねんな(笑)。

仲林 私はバイイングというよりは商品デザインのアイディアや流行をキャッチしに行っていたので、バイヤーチームよりはちょっと気楽だったかも。

— セレクトショップのバイヤーって、みんなが憧れるポジションだったと思いますが、やりがいを感じていましたか?

仲林 私はバイヤーではなかったけれど自分の引き出しが増えたり、言葉も文化も違う人たちとの触れ合いも海外出張ならではだったから楽しかったな。服以外にも見たことない建物とか食べたことないご飯がいっぱいあって刺激がいっぱいだった。

伊東 当時は半期に一度、新しい商品を見つけて次のシーズンにむけてオーダーするために、海外出張がありました。バイヤーとしての1番の仕事でもあるのでやりがいはもちろんありました。出張のときは時間をフルに使ってスケジュールをまいて最終日にいかにフリーな時間をつくれるかを考えていました。

仲林 そうそう! いい仕事をして、いかに気分よく街にくりだせるかみたいな! 仕事はもちろん手抜きしないけど、うまく段取りするとフリーな時間を少し手に入れられるもんね。 街をうきうきして歩きたいのよ、やっぱり! 街を歩いているだけで楽しかった。

伊東 私、セーヌ川で船に乗って流れたことあります。遊覧船に乗りたくて乗ってみたものの流れてるだけなんだけど(笑)。

井上 いい思い出ですね。当時はパソコンも持ち歩いてなかったのでたくさんの書類を片手に、スマートフォンもなかったですし写真はチェキかデジカメを使ってたんですよ。情報を手に入れるのも大変でしたよね。

伊東 フィガロの別冊の特集本が情報源だった。あれくらいしか海外の最新のセレクトショップやおしゃれなお店の情報がなかったから。今みたいに情報を簡単に手に入れられなかったけど、地図を片手にうろうろするのも好きでした。

仲林 わかる! 特集は今でもつい見ちゃうし買っちゃうわよ。パリの小さい地図は今でも持ってるよ!

伊東 自分で付箋つけてその場所に行って、その地図に付箋が増えるのが嬉しくて・・・当時そういう人がたくさんいて、その地図がボロボロになってるのかっこよく見えたなぁ。でも私はその地図を持っていくのを忘れてまた現地で買うから5冊くらいあるし、ボロボロにもならなかったんだけど(笑)。

仲林 街を見たり食べ物を食べたりすることでもポテンシャルがあがるし、そういう経験が帰国してからの仕事に意外と活かされたりするんだよね。海外で見たものをそのままデザインするというよりは時間をおいて、消化して、KBFらしさを出していくみたいな作業を繰り返していたな。

— 聞いているだけで楽しそうです。現在はポジションが変わられましたが今はどのようなところにやりがいを感じていますか?

仲林 私は当時から服をデザインしてディレクションするという、多少違えどやっていること自体があまり変わらないので、だからそんなに変わらないかなぁ。

伊東 最近では「UR LIVE」という、おすすめの商品やコーディネートを紹介するライブ動画の配信に携わっているのですが今までと違う仕事で今まで見ていた世界と180度違う仕事なんです。 自分の経験をたどってもなんにも意味なくて、新しい知識をどんどん入れていくしかないので、この歳で挑戦するのはおもしろいなと思いますし、とても新鮮です。

仲林 LAATOでもいろいろ配信していきたいと思っているものの、私はまだそのへんの勉強が全然たりないかも・・・勉強します!

井上 私は服を作りたくて服飾の学校にいって会社に入社したので、昔は、自分のつくった洋服を着ている人を街で見たときが一番テンションが上がっていました。 そのあと、バイヤーをしたり店舗のオープンが続いたり、数字的な管理もするようになって・・・と本当に忙しい日々が続くのですが、ずっと服っていう好きなものが近くにあるということが仕事のモチベーションを保てる要因ですかね。

伊東 それそれ! 大切なこと! それ、わすれてた!

井上 好きが近くにあるっていいですよね。

仲林 なんやかんや服が好きなんだよな。

井上 そのほかの仕事はそれに付随してついてくるみたいな。

伊東 ほんとそれ! さっきのも本音やけど訂正してーーー!(笑)。

— 訂正は、致しません(笑)。好きが近くにあるっていう言葉、いい言葉ですね。次回の現在編では服が好きってことからお話させていただきたいと思います。

> 20年来メンバーと語る、過去と現在と時々LAATO 〜現在編〜 に続く

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