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FASHION APR 16,2020

春到来。浮かれる気持ちを、柄アイテムに託して

クローゼットを開けると無地の服が並んでいたりしませんか? シンプルでクリーンに見えるのは無地の利点ですが、良くも悪くも無難。春夏こそ柄のもつパワーを味方に!


挿し色ならぬ、挿し“柄”上手が大人の条件です

シンプルなスタイリングは好印象を演出する必要条件ですが、柄を1点挿すだけで着こなしにリズムが生まれてグッとこなれます。ただし、柄を多用するとそれはそれでごちゃついて見えるので、ワンアイテムで挿すのが賢い使い方。迷彩やアニマル柄など主張強めの柄に頼らなくても、柄初心者にはボーダーやチェックでも十分です。ちょっと背伸びして、リゾートムード漂うボタニカルやクラシカルなペイズリー柄に挑戦するのも良いかも。

面積が大きいトップスでの挿し柄は、強すぎない色味が使いやすい

柄界の二大巨頭といえば、ボーダーとチェック。どちらも柄とはいえ、スタイリングに最も使われる柄ゆえに初心者でも抵抗なく起用できるのがメリットです。かといって柄に明るい原色が入っているとそれだけが悪目立ちしてしまうので、馴染みやすくほのかに主張するグレーやベージュといったマイルドなカラーが使いやすくておすすめ。

アイテム1
FORK&SPOON URBAN RESEARCH DOORS ボートネックボーダー

『フォークアンドスプーン』で大人気のボートネックボーダーが今季も要望に応えて登場。新色が加わり、全9色のバリエーションに。すっきりとしたボートネックと程良くゆとりのあるシルエットがマリン風のリラックスムードを演出。生地はオープンエンド(空紡糸)という糸で編まれた軽くて丈夫な生地を使い、へたれにくいのも◎。着込んでいくことにより風合いが柔らかくなり、経年変化も楽しめるでしょう。

アイテム2
URBAN RESEARCH Sonny Label ワイドシルエットコーチジャケット

春アウターの最右翼としてメキメキと頭角を現しているのがコーチジャケット。コートほど大げさでなく、テーラードジャケットほど上品すぎないバランスが人気の理由です。『サニーレーベル』のそれは、シルエットを程良くゆるく設定し、シックなチェックを纏った大人顔のコーチジャケットに仕上がっています。パーカーやシャツとのレイヤードもお手の物。

柄を使ったパンツは、テーパードシルエットできれいめに訴求

柄をコーディネートに取り入れる際、難易度の高い場所が下半身、つまりボトムスです。一般的に、重心が下にあるほうが安定するので、ボトムスには無地のダークカラーを選びがちですが、あえてその法則を破って柄をもってくるのがしゃれて見せるコツ。柄の主張を第一に考えるなら、パンツのシルエットは奇をてらわず品良く見せるテーパードシルエットで。

アイテム1
URBAN RESEARCH DOORS チェックテーパードトラウザー

『アーバンリサーチ ドアーズ』のテーパードトラウザーは、チェックの中でも格式高いグレンチェックをオン。グレンチェックは千鳥格子や小さな格子を組み合わせてできた柄で、別名はプリンス・オブ・ウェールズ・チェックとも呼ばれ、ファッションアイコンとしても知られるウィンザー公が愛用していました。ブリティッシュな雰囲気が感じられ、センタークリースも入っているので、Tイチ姿でも上品に格上げしてくれるはずです。

アイテム2
URBAN RESEARCH Sonny Label シェフパンツ

ワークウェアのトレンドが続く中、カーゴパンツやベイカーパンツに次ぐ熱視線を浴びているパンツがあるって知っていますか? それがシェフパンツ。その名の通り厨房でシェフが愛用していた仕事着に由来しています。動きを邪魔しないゆるいシルエットと、ずり落ちないようウエストゴムやドローコードをセットされているのが特徴。『サニーレーベル』の1本は迷彩を纏い、ワークとミリタリーのマリアージュが素敵です。

小物で柄を挿すなら、ちょっとユニークなぐらいがちょうど良い!

ここまでトップスとボトムスでは控えめな柄を使ったほうがいいと推奨してきましたが、面積が狭い小物なら柄が多少激しくてもOK。大人より子供のほうが明るい色や派手な柄が似合うのはそういう理由なんです。いい大人が派手柄を使うなら、コーディネートのスパイスとして、アクセント的に使うのが有効です。この春夏トレンドのタイダイ柄も、上下で使うとヒッピーおじさんになってしまいますが、帽子で挿すとすんなり収まって今っぽい!

アイテム1
patagonia Wavefarer Bucket Hat

アウトドアブランドの雄、『パタゴニア』のバケットハットの柄に隠れているのは、なんとワニ! ここらしいキャッチーな柄で夏気分を先取り。街で被るのも“ハズし”として効きますが、フェスやキャンプなどのアウトドアシーンで使っても高揚した気分になること間違いなし。丈夫で手入れが簡単なリサイクルナイロンを使っていて、内側のポケットに帽子本体を収納できるパッカブル仕様で、使い勝手の良さもGOOD。

アイテム2
TERG Waist Tiny (RealTree)

迷彩といっても数多くの種類がありますが、なかでもこの「リアルツリー」と呼ばれる柄は山林と同化するほどカモフラージュ効果抜群。この柄を上下で使うと、「これからハンティングですか?」と聞かれる危険性もありますから、小ぶりのバッグで使うぐらいがちょうど良い塩梅です。サイズ感も良いですが、バックルにフィドロック社製のマグネットバックルを採用しているので着脱もスムーズ。

構成/TASCLAP編集部
執筆/名知正登

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