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LIFE STYLE&BEAUTY JAN 13,2022

プロデューサー・小松和子さんが語る
KAGURE holistic beautyが大人の肌に“改めていい”理由<後編>

前回に引き続き「KAGURE holistic beauty」を手がける、ナチュラルコスメ・パーソナルプロデューサー小松和子さんがご登場。後編ではプロダクトの効果的な使用方法や冬の乾燥対策、そしてかぐれに寄せられた、切実なる肌のお悩みについてもお答えいただきます。


※撮影時のみマスクを外しております。会話中はスタッフ全員がマスクを着用し、一定の距離を空けるなどコロナウイルス感染拡大防止対策を施したうえで取材を行っております。

> 前編はこちら

季節や自分の肌の調子に合わせて使用順を変えてみるのがいい

前編では5つのプロダクトについてお話しいただきましたが、こちらを使う順番は決まっていますか。

小松和子さん(以下、小松) 基本的に❶マイルドクレンジング ❷モイスチャーローション ❸ボタニカルエッセンス ❹エンリッチクリーム ❺IG ビューティーオイルの順で使うのをおすすめしていますが、オイルはブースターとしても使用できるタイプなので、乾燥がひどい季節は、ローションの前とクリームの後に2回取り入れても。またはエッセンスとクリームの間に挟む方がなじみがよければ、その順番でも構いません。かぐれのコスメはフルラインで使わないといけないというものではないので、時期や肌の調子に合わせて、自分らしい使い方を見つけていただきたいです。

— 確かに季節によって肌が欲しているものが変わっていきますよね。

小松 夏はフルで使うのはやや重たいという方は、クレンジングとローションとクリームの一番ベーシックなセットだけで十分かもしれません。私は肌がぐんと強くなったおかげで、夏場はクレンジングとローションとオイルだけ。冬もあまり乾燥を感じないので、クリームをつけることがほとんどないんですよ(笑)。

肌の乾燥は内側からの水分補給で簡単に解決

— それは羨ましい限りです。やはり冬は寒さや乾燥で肌に不調を感じている方も多いと思うのですが、レスキュー方法があれば教えてください。

小松 肌のツヤやハリ感は水分がカギ。夏は暑いのでみなさんよく水分をとりますよね。でも冬は汗をかかないからと水分をとらず、いつのまにか体が内側からカラカラに乾燥している人が多い。喉の渇きを感じていなくても、水分をまめに摂取することが、肌の潤いにもつながります。そして取り込んだ水分を保持するためには、運動をしたり体を温めたりして巡りをよくするというプロセスが必要です。肌が突っ張るぐらい乾燥しているときなら、例えば白湯を飲みながら足浴を30分ほどしてみてください。体が温まり血行が良くなると、内側から潤いがいきわたり、たちまち肌の突っ張りが消えますよ。意外に思えるかもしれませんが、肌の乾燥は内側の水分補給と温活でも簡単に解消します。足の裏は第2の心臓とも言われる場所。足浴でも十分体が温まるし肌が潤うのです。

理想の美肌に近づくために。4つの肌悩みにアンサー

— ここからはいくつかKAGURE holistic beautyに寄せられたお悩みにお答えいただければと思います。

❶「長引くマスク生活でお肌が弱っている気がします」

小松 まずマスクで顔が隠れるからと、日々のスキンケアがおざなりになっていませんか? スキンケアを怠っていなくても、マスクの摩擦が原因でシミが増えた、たるんできたという声もまわりでたくさん聞くようになりました。密閉されたマスク内の空間は雑菌だらけなので、それによってニキビが増えたり毛穴が開いたりすることも。正直、不織布のマスクは殺菌剤や脱色剤も多く含まれているため、肌にとってあまりいいものではないのです。もし使うとしたら内側にガーゼのようなインナーを入れると肌あたりもよく、静電気から肌を守ってくれると思います。また、摩擦で唇が荒れる人は、肌に触れる面積が小さいボックス型のマスクを選ぶのがおすすめ。マスクで覆われる肌は清潔に保ち、肌が摩擦で乾燥しないように朝のケアでしっかり保湿をしておきましょう!

❷「とにかく乾燥肌で、何をやってもすぐ潤いがなくなります」

小松 先ほども申しましたが、体内の水分不足は乾燥肌を引き起こす要因となります。ただひどい乾燥肌は体の栄養バランスも整っていないことが理由かもしれませんね。体の中の酵素を巡らせていくためにはミネラルやビタミン、マグネシウムなど、必要な栄養成分を摂取していくことが重要。こんなにたくさん食べ物があふれているのに、現代人は栄養不足と言われています。なぜかというと添加物を含んだ食べ物が多く、食事のバランスも偏りがちだから。体に入った添加物がもともと体内にあった栄養素を消費してしまうんですね。だから何が足りていないのか、自分の体の状況をきちんと知ったうえで、不足分を補填してくれる食品を取り入れましょう。食品で摂れない場合はサプリメントを活用してもOK。スキンケアで外側から補うのは整った体が土台にあってこそです。もちろん睡眠や体を温めることなどさまざまなところからも自分を見直してみてください。

❸「肌が元気がないときのスペシャルケアを教えてください」

小松 “元気がない”パターンにもよりますが、まず肌が荒れているときは、過剰なケアやマッサージはNG。外側からも水分補給は必須なので、コットンに化粧水をたっぷり染み込ませた化粧水パックが有効だと思います。かぐれのモイスチャーローションは、よくある“浸透を良くした合成界面活性剤配合”のものとは違い、水の分子がもともと小さなへちま水や保湿成分を使用。余計な成分を使用せず、肌に浸透しやすいテクスチャーになるように作られています。そういった肌に負担の少ない化粧水を使い、いつもより水分を取り入れてからクリームでさらに保湿しましょう。肌のゴワつきやハリのなさが気になるときは、入浴後にオイルを多めに肌にのせて軽くプッシュ。その後に食品用のラップを重ねて(人にも環境にもやさしいラップというものがあります)パックをすると、浸透力がアップして肌がもちっと柔らかくなりますよ。お風呂上がりの肌は水気を帯びているため、より効果的です。

❹「5年先、10年先も自分の肌を好きでいるために、今やるべきことはありますか?」

小松 私が思う美肌は、たとえシミやそばかすが多少あっても内側から発光するような生命力を感じさせる肌。そんな状態をキープしていくためには「洗いすぎない・つけすぎない・毒を入れない」、シンプルですが、この3つのポイントを常に意識することでしょうか。若い頃の私は、これと真逆のことばかりやっていました。さらに仕事で長時間労働により一日5食、3時間睡眠の生活。前編でもお話しましたが、化学物質過敏症だったことも重なり、マスクをしていないと肌は年中、乾燥でカサカサの状態でした。あのまま同じことを続けていたら、きっとどこかで大病もしていたでしょうね。でも、そこから先に述べた3つのポイントに気付き、ケア方法や生活習慣を変えたことで、私の肌は“自分で再生できる強い肌”へと生まれ変わることができたんです。現代人は食べ物や飲み物の容器などを通じて、マイクロプラスチックを1週間にクレジットカード一枚分、体内に摂取していると言われていますし、化粧品は環境ホルモン(生物のホルモンバランスを乱し、生体機能を狂わせる、環境中にある化学物質)の成分が入っているものが多く存在します。この先も美肌を目指していくなら、やはり外側からも内側からも、体に入れるものは気にしていくべきだと思いますね。

美容も健康も環境も、すべてひとつに繋がっている

— 今年は新たにアイクリームも発売されると伺いましたが、とても楽しみです。

小松 目の周りって皮膚が薄く皮脂腺がほとんどないにもかかわらず、皮脂腺が活発という真逆なTゾーンと隣り合わせ。だから目の周りは絶対に特別扱いしてあげなくちゃいけない。特に目は日々酷使しているうえ、体の不調のサインが出やすい場所でもある。何よりもデリケートな部分だからこそ保湿を強化し、血行を促進して目もとを軽やかに明るく見せてくれるようなアイクリームを現在、開発中です。まだ発売時期は未定ですが、乞うご期待を!

— 最後になりますが、小松さんの今後の活動や展望を教えてください。

小松 オーガニック認証は持っていないけれど、グレードは認証されているものと同等以上の良質なコスメと、オーガニックやナチュラルを謳っているのに成分はサイエンス寄りのナチュラル“風”コスメ。前編でも少し語りましたが、こんなふうにナチュラルコスメは現在、二分しているため消費者に混乱を招いています。この2種類を分かりやすくするために、3年ほど前から、認証を持つオーガニックコスメと認証に値するグレードの高いナチュラルコスメを「リアルオーガニックナチュラル」という形でくくり、それを示す販売促進マークを付与する制度を始めました。みなさんにとってナチュラルコスメがもっと身近な存在になるように、ブランドも店舗も、もっと拡大していければいいなと思っています。

— コロナ禍を経て、美容だけでなく環境についてお話をするお仕事も増えているそうですね。

小松 オーガニックというと食品やコスメのイメージが強いと思いますが、生み出される過程、そして捨てたり洗い流したりすることを考えていくと、環境問題とは切っても切り離せない関係なんです。健康も環境も美容もすべてがつながっていることを、コロナ禍以降、これまで以上に多くの人に伝えなくてはと強く思うようになりました。昨年の秋、グラスゴーで行われた環境の世界的会合で日本は“化石賞”という不名誉な賞を受賞しました。これは気候変動に関して消極的な姿勢を示している国に対して皮肉を込めて贈られる賞なのですが、日本は先進国でありながらとても残念な評価を受けたのです。世界から見たら環境に関して遅れをとっている日本も、最近ようやくSDGsというワードが頻繁に聞かれるようになったり、気候変動対策を声高に訴える若者が増えてきたりと、環境問題に対して関心が高まる傾向にはあります。それによって私も今の自分の仕事に対して、よりいっそう使命を感じるようになりました。これからますます、ナチュラルコスメを通して皆さんの体と肌、さらには地球をも元気にしていきたいですね。

KAGURE holistic beauty
日本人女性のために開発された、コスメシリーズ。
肌本来の力を高め、ゆらぎにくく自立した肌を育てます。

【販売店舗】
かぐれ ジョイナス横浜店

URBAN RESEARCH DOORS / URBAN RESEARCH / URBAN RESEARCH Store の一部店舗

アーバンリサーチ オンラインストア

かぐれ Instagram @ k_a_g_u_r_e

Photo: Takuro Shizen
Composition & Text: Kumiko Nozaki
撮影:紫前拓郎
構成・文:野崎久実子

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