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LIFE STYLE&BEAUTY MAR 19,2022

町工場から生まれる確かな自信と品質、APROZ × URBAN RESEARCH DOORS 別注テーブルライト

「今の暮らしをここちよく」をコンセプトに、衣食住の提案を行なうURBAN RESEARCH DOORS。オリジナルの家具から雑貨まで展開するなか、今回商品開発をしたのは暮らしを柔らかく照らすテーブルライト。
今回はその制作をお任せした「APROZ(アプロス)」がブランド立ち上げから10年、日本製にこだわってきた理由や別注ライトが出来上がるまでの話を伺うため、荒川の工場を訪ねました。


職人が残る町、荒川

昔ながらの小さな工場が残る職人の街、東京都荒川。
東京都内で唯一残る道路上を走る路面電車、東京さくらトラム(都電荒川線)。
人々の足として荒川の町をのんびりと走るそんな都電の線路沿いに「APROZ(アプロス)」の工場があります。

『オリジナルデザイン』『精緻な加工・確かな安全性』など日本製に誇りをもち照明を作るAPROZは55年前に設立された鈴木照明から始まりました。
ホテルやオフィス、公共施設などで使用される特注照明の受注を主に請け負ってきた鈴木照明からブランドを立ち上げることになったのが10年程前。
特注照明の技術をもってオリジナリティある照明を作り、一般家庭に提供したいという想いからスタートしたそう。

工場1階には見たことのないさまざまな機械が並び、職人たちが黙々と作業を進める。

全ての行程を一貫して自社で行うこだわり

今回工場を案内してくれたのは、APROZ立ち上げ時から照明の設計、開発、営業まですべてをこなす担当の細沼さん。
工場の至るところで管理されている部材を一つ一つ説明してくれました。
自社で生産した金属パーツや、今回URBAN RESEARCH DOORSが別注した照明「RELM TABLE LIGHT」に使われているウォールナット材の支柱など、素材にこだわり自社で一貫し管理することで柔軟に対応できることが増え、少量生産の製品の企画や豊富なカラー展開なども実現できることが強みだそう。

徹底した管理体制

LEDも増えていますが一般家庭ではまだまだ白熱球の需要も多く、灯りを点ける際に最も重要と言ってもいい安全性を確認するための温度検査室も工場内に設けていると案内してくれました。
APROZが販売する照明は室温を含めてすべて同じ条件で長時間点灯させて、基準値を超えないかを確認。
その際の数値データをファイリングし7年間保管するということを徹底しているそう。

職人たちが順番に各工程の作業を進め、少しずつ形になっていく様を見ているのが楽しい。
製品にはロットごとにシリアルナンバーがつくため、どの職人が作業したかまで分かるようになっている。

そうやって完成した製品は絶縁体圧試験機という機械にかけられます。
過電圧で通電することで断線の確認などを行っているとのこと。
信頼している社員がここまで行い品質を徹底管理することで、お客様や卸先に対しても自信をもって品質のよさを伝えることができると言います。

構想から2年以上

今回URBAN RESEARCH DOORSがAPROZに照明をお願いする構想は2年以上前から始まりました。
そこから少しずつ形にして今春完成となりましたが、シェードのデザインや傾斜、支柱の木材やコンセントの色など、URBAN RESEARCH DOORSからの細部に渡る指定に答えてくれたAPROZ。その中でも開発時に特に大変だった点を細沼さんに聞いてみました。

「今までAPROZで扱うシェードは布や成形された金属などが多い中、指定された生地は樹脂製のような変わった素材。固めの素材に裏地をつけるのに何度も試行錯誤し今の形になりました」

今回URBAN RESEARCH DOORSがシェードの部分に指定した生地は、アーバンリサーチ社が廃棄衣料をアップサイクルして新たな価値や考えを提示していくサステナブルマテリアル・プロダクトブランド“commpost(コンポスト)”の生地。今回初めての照明を開発するにあたり、アーバンリサーチならではの個性も表現したいという思いもあり自社開発のサステナブル素材を使用しました。
熱を通しにくくするための裏地を生地に接着して巻き込むという本来の工程がcommpost生地では難しく、途中で接着ではなく縫製に切り替え、巻き込めない端の仕上げは革紐で編み込むという手作業を要する仕様としました。
それによって工程も増えコストも若干上がりましたが、ただいいものを作るということではなく、コンセプトでもある「ドアーズが考える作り手の思いが感じられる丁寧な仕事」をAPROZが叶えてくれたのです。

自身で手を動かし製品確認をする担当 細沼さん

ちゃんとしたモノを作るという最低限のルール

ちなみにAPROZ という社名の由来は、「A to Z(最初から最後まで)PROであれ」という、 モノづくりのプロとして最初から最後まで責任を持つと言う意味が込められているそう。

「不特定多数の人がモノを手にする時代だからこそ、しっかり説明できることをやってきた。
大量生産・大量消費が増えている中でちゃんとしたモノを作るという最低限のルールを守り、APROZはこれからも自信を持ってモノ作りをしていきます」と細沼さんは言います。

まさにプロとして当たり前のことを責任持って最初から最後までやるということを体現しているAPROZ。

今回URBAN RESEARCH DOORSがAPROZと開発したテーブルライトは、休むという言葉「REST」と、落ち着くという「CALM」から取り、RELM(レルム)と名付けました。

数ある暮らしの中でそれぞれの穏やかな時間に寄り添ってもらえるように名付けたテーブルライトが、安心安全に暮らしを明るく灯すことを願っています。

APROZ × URBAN RESEARCH DOORS
RELM TABLE LIGHT

¥25,850 (税込)

※シェードはリサイクル可能なcommpost素材を使用、URBAN RESEARCH DOORS 各店で回収可能。廃棄衣料をアップサイクルしている為、一点ごとに多少仕上がりも異なります。

【販売店舗】
URBAN RESEARCH DOORS マルイ吉祥寺店 / ららぽーと立川立飛店 / セブンパークアリオ柏店 / ららぽーと新三郷店 / ららぽーと沼津店 / なんばパークス店 / 沖縄PARCO CITY店

URBAN RESEARCH ONLINE STORE

▼イベント情報

APROZ POP UP SHOP
【開催期間 / 店舗】
2022年3月18日(金)〜4月3日(日)
URBAN RESEARCH DOORS なんばパークス店

APROZ(アプロス)
HP:https://aproz.co.jp/
Instagarm @ aproz.tokyo

MOVIE「DOORSと暮らしの時間 Vol.3」

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