DOORSの新しい暮らしのカタチ。〈Luonka〉の家具を使ったスタイリング提案。

日々の暮らしを心地よくするため、洋服、雑貨、食品、そしてホームファニシングを作り続けている〈URBAN RESEARCH DOORS〉から、新たな家具が誕生しました。その名は、〈Luonka(ルオンカ)〉。フィンランド語で“自然”を意味する「Luonto」と、“時間”を表す「Aika」という言葉を掛け合わせた造語。“どんな暮らしの時間にも寄り添い、自然に馴染んでほしい”という想いが込められています。
天然木のオーク材と線の細いスチールをベースに、ヌメ革やペーパーコードといった異素材を組み合わせ、その名のとおり、さまざまな空間に溶け込む普遍的なデザインに。長く愛用できるよう、その素材へのこだわりも一入。さらに、〈Akzo Nobel社〉の塗料やリサイクルウールを採用し、木材の節やトラフを無駄なく使うなど、BOTHYシリーズと同じように環境への負荷は最小限に抑えられています。
どんなライフスタイルも叶える、上質で洗練された家具シリーズ。そんな〈Luonka〉を使って、今回はインテリアスタイリスト阿部順葉さんに、新たなお部屋のスタイルを提案していただきました。
Style 01. Modern interior based on black

阿部順葉さん(以下、阿部) 二人暮らしに向けたスタイリングです。ダイニングで本を読んだり、仕事をしたり、作業をしているシーンを想定して組みました。
— どんなところにこだわりましたか?
阿部 〈Luonka〉のなかでも、レザーを使ったアームチェアやスツールをセレクトして、スタイリッシュな生活を好む大人の暮らしをイメージしました。生活感がまったくないわけではなく、シックでかっこいい空間に。スツールには本を乗せて、その上にベースを置きました。子どもがいる暮らしなら、倒れると危険なので避けた方がいいかもしれないけど、大人の生活にはこういう提案があってもいいかもしれないなと。
— 黒を基調にスタイリングする場合、重たくならないバランスはありますか?
阿部 黒い家具を使う場合、内装や小物にもポイントとして黒を取り入れることが多いです。今回は、窓枠と照明に。あとの小物は、ベージュ、グレー、白といったアースカラーを選んで、スタイリッシュになり過ぎないようバランスを取っています。
— 合わせているアイテムが有機的なフォルムなのも印象的でした。
阿部 丸みのあるフラワーベースやオブジェを使うことによって、スタイリッシュなだけではなく、ユニセックスな空間になるよう意識しました。モビールは直線的な線の細いデザインに、ベースには枝ではなくグリーンを生けることで、少し柔らかさをプラスしています。
— モビールを吊るして、空間を飾るのって素敵ですね。
阿部 今回はテーブルにクランプライトを使ったので、天井にはモビールを吊るしてみました。このモビールは天井にテープで貼れるほど軽いので、どんなお部屋でも取り入れやすいと思います。エアコンの風でくるくると回る様子もきれいなんです。
— 布ものの使い方では、柔らかさが出ていますね。
阿部 動きが出ますよね。レースのカーテンも効いているなと思います。



細部に使われているヌメ革は、経年変化を楽しみたい。長く使い続けられるように、強度が設計されている。ダイニングテーブルの脚に巻かれているレザーは、ハンドステッチで作られたこだわりの仕様。
Style 02. Scandinavian-style natural interior based on white

阿部 両親と子ども二人がいる、四人家族に向けたスタイリングです。休日の朝食シーンをイメージして、北欧風の明るくナチュラルな空間を作りました。
— まずはどこからスタイリングを考え始めましたか?
阿部 青と白の食器を使いたかったので、はじめにポイントカラーを青、白、黄色に決めました。そこに植物のグリーンが入るといいかなと。ダイニングだけでなく、リビングに繋がった空間なので、ベンチやラグの上にもポイントカラーを散りばめ、全体を意識してコーディネートしています。
— 壁に貼られたアートワークの色も効いていますね。
阿部 今回は照明やクッションの色に合わせていますが、たとえばラグやカーテンとか、自分のお部屋にあるお気に入りアイテムの色に合わせると取り入れやすいですね。暖色系か、寒色系か、色調をそろえるのもいいと思います。モチーフは、主張の少ない抽象画を選ぶのがおすすめ。大きな絵を飾るのはハードルが高ければ、小さな絵を組み合わせてもいいですね。今回、右側に貼った小さいフレームには、本を切り取った1ページを飾っているんです。
— 家具の選び方でポイントはありますか?
阿部 ダイニングチェアは、二脚ずつ、二種類の椅子にしました。ファブリックと木材を組み合わせることで、動きがついて、軽やかさが出ていると思います。素材でいうと、たとえばフローリングと木製家具を合わせるとき、コントラストを和らげるためにラグを敷くことがあるのですが、〈Luonka〉のように異素材MIXの家具なら、自然とその役目を果たしてくれるので取り入れやすいと思います。スチールは線が細いので、インダストリアル系の無骨な家具とも違ってきれいめになるし、白か黒を選べるから、優しい印象にも、かっこいい印象にもできる。どんなタイプのインテリアも作れるなと思いました。



Using a bench and a stool as a shelf

— ベンチやスツールは、リビング・ダイニング以外にも置かれていますね。
阿部 廊下や洗面所などのちょっとしたスペースにあると、シェルフのように使えて便利です。お気に入りのアイテムを置くだけで、飾り棚のようにもなります。
今回は、リビングやダイニングから切り取ったように、素材やポイントカラーを揃えて統一感を持たせました。ベンチはベランダに続くドアの前に置いたので、植物と絡めてガーデニング好きな人をイメージしてコーディネートしました。
Tables for more home time

おうち時間がより充実する、コーヒーテーブルとサイドテーブルも登場。

阿部順葉(アベ・ヨリハ)
インテリアスタイリスト
建築系大学を卒業。住宅設計事務所の設計アシスタントや、インテリア会社のVMDを経て2019年にインテリアスタイリストとして独立。雑誌・広告・カタログ・モデルルーム等の暮らしの全般に関わる、インテリアや雑貨のスタイリングを行っている。
https://www.abeyoriha.com/
Instagram @ yoriha_abe
Styling / Yoriha Abe
Edit & Text / Satomi Yamada
Photo / Takuro Shizen
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