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FASHION JUN 17,2022

魅力的なヴィンテージウォッチの世界
選ぶなら王道時計? それとも個性派時計?

年々盛り上がりを見せるヴィンテージウォッチシーン。時と共に醸し出される味わい、当時を象徴する独特なデザイン、そして、唯一無二の存在感は、今、多くの女性たちを惹きつけてやみません。アーバンリサーチでは、今年も江口時計店の協力のもと、魅惑にして希少なヴィンテージウォッチを豊富にラインナップした『LADIES' VINTAGE MARKET』を開催。そのラインナップの中から、バイヤー、プレス、ショップスタッフの面々に好きな腕時計を選んでもらいました。そこで見えてきたのは、王道派と個性派の二大潮流。あなたが選ぶなら、さあ、どっち?


参加者

川畑 幸美/アーバンリサーチ レディース バイヤー
最先端のトレンドにも敏感に反応しつつ、アンティークやヴィンテージの服、雑貨などにも精通する敏腕バイヤー。腕時計はメンズライクな目線で選ぶことが多く、背景のエピソードにも興味津々。最近ではウィッシュリストにオメガも追加。

ショウ ジャクユ/アーバンリサーチ ルミネ新宿店 スタッフ
台湾出身とは思えない流暢な日本語を駆使した丁寧な接客に定評あり。その傍ら、SNSなどで発信するスタイリングも人気。年を重ねるごとに腕時計への欲求が高まり、最近スタンダードとなっているコンサバな着こなしに合うクラシカルな一本を探索中。

大野 幸菜/アーバンリサーチ ブランドPR
アーバンリサーチのウィメンズのPRを担当。最近では、周囲の諸先輩方の影響もあり古着への関心が右肩上がり。それに伴い、ヴィンテージウォッチへも目を向けている。ターゲットは「周りとは一線を画す変わったもの」。

保坂 綾音/アーバンリサーチ ルミネ有楽町店 スタッフ
おっとりした雰囲気とはウラハラに、仕事へ傾ける情熱はトップクラスの若手有望株。休日は友人とのカフェ&古着屋巡りが定番。ヴィンテージウォッチは目を向けはじめたばかりで、選ぶポイントはズバリ、デザイン。

※撮影時のみ一時的にマスクを外しております。会話中はスタッフ全員がマスクを着用し、一定の距離を空けるなどコロナウイルス感染拡大防止対策に取り組んでおります。

王道派の川畑を虜にする腕時計の王者、ロレックス

活況を迎えているヴィンテージウォッチ市場。ロレックスの価値の高まりは、分かりやすい例といっていいでしょう。それもあり、希少な個体が年々数を減らしているのも事実。現状を鑑みれば、今が買い時といっても過言ではありません。ただ、ひとえにヴィンテージウォッチといっても、その種類は実にバラエティに富んでいます。その中から今回4名が選んだのは、腕時計の王道であるロレックスとカルティエ。そして、個性的なルックスが魅力のエルメスとグッチです。

川畑 やはり私は、ヴィンテージウォッチなら長く付き合っていけるアイテムが欲しい。そうなると、1番はロレックスかな〜。

大野 去年からずっと欲しいって言ってましたよね。

川畑 時計を時計らしく作っているブランド、とは聞いていたけれど、まさにその通りだと思う。

ショウ 私もロレックスは素敵だな〜と思いますね。

川畑 シンプルにカッコいい。着けてらっしゃる女性はだいたい芯のある素敵な方が多いイメージなんだけど、私もそうなりたいなと思うな〜。特にファッション関係の人はアンティークを着けている方が多い気がする。

大野 なんとなく分かります!

川畑 昨年開催したイベント『LADIES’ VINTAGE MARKET』でもすごい反響があったよね。特に売れていたイメージがある。

ショウ 私もそんなイメージです。ルミネ新宿店では短時間に3本ぐらい売れて、2日目にはほとんど完売状態でした。

保坂 川畑さんが選んだのはなんてモデルですか?

川畑 オイスターパーペチュアル デイト。身に付けるというよりも家でずっと眺めていたいぐらいな感じがあるよね〜。

大野 川畑さんはどこか選び方がメンズっぽいところがありますよね(笑)。

川畑 それはあるかも。今年中には買いたいな〜。

★江口’s一言メモ★

時計に全く興味がない人でも知らない人はいないほど、腕時計ブランドとしてもはや外せない存在ですね。車でいえばベンツ。こちらは、ロレックスの王道モデルのひとつであるオイスターパーペチュアル デイト。ケース径は24〜25mmほどで、60年代のシロモノですね。機械式時計が一番元気のあった時代とも言われています。ほかにもデイトジャストやサブマリーナなど、名作は数知れず。一度店頭でご確認ください。

王道派のショウの本命はカルティエの定番モデル

川畑 お客様はやはりロレックスの価値をよくご存知だよね。

ショウ 金額を聞いて納得です。ただ、個人的にはカルティエのタンクにすごく興味があるんです。以前から気にはなっていたんですけど、30代に入って余計に欲しくなりましたね。

川畑 確かに。私もタンクと迷ったんだよね〜。

ショウ コーディネートも、昔は幅広いテイストの服を着てきましたけど、今はわりと落ち着いたベーシックな物が増えてきました。そんな今の着こなしに、クラシックなデザインがハマりやすいんじゃないかなと。

大野 素敵ですね〜。

ショウ 新品のものだと、なかなか・・・おそらく一生買えないぐらいの値段じゃないですか。ただ、アンティークウォッチはちょっと頑張れば手が届きそうなところにあるので。アイテムに漂う懐かしさというか、そんなデザインにも惹かれます。絶対に色褪せないし飽きがこない。購入したら一生付き合っていきたいと思いますね。

保坂 スクエア型もいいですね。

ショウ スクエアのほうが洗練された印象。女性らしさを引き出してくれるんじゃないかなと思います。しまって見えますし。このローマ数字の文字盤もクラシックな雰囲気を演出していますね。

★江口’s一言メモ★

こちらはカルティエのマストタンクといわれる種類。70年代に入りカジュアルな路線も展開しようということで「レ・マスト・ドゥ・カルティエ」というコレクションが生まれ、ペン、香水、アイウェアなどのライフスタイルを象徴するアイテムが生まれました。その中の時計がマストタンクです。これをきっかけに一般層へも浸透したことを考えると重要なモデルといえるでしょう。女性を相手にしてきたジュエリーメーカーが作った時計ですので、女性の腕にまあ似合う。一度、ご試着いただければそのよさを分かっていただけるかと。

個性派の大野が一目惚れしたエルメスの斬新な一本

大野 文字盤のデザインは全然気にしたことなかったですけど、言われてみると素敵ですよね。昨年から、ヴィンテージウォッチがすごく気になり出しています。

川畑 前はスマホで時間をチェックしてたもんね(笑)。

大野 そうなんです(笑)。ただ、昨年はアーバンリサーチでもポップアップイベントをやりましたし、それこそ雑誌で、カバンの中身など業界人の私物を紹介する企画があったりするじゃないですか。オシャレな方はみんな、それこそエルメスのヴィンテージスカーフやポーチなどをお持ちだったりする。私も機会があれば持ちたいなって憧れはありますね。それでヴィンテージの雑貨に興味を持ち出し、その延長でヴィンテージウォッチにも目を向けるようになりました。

保坂 これはどこのですか?

大野 エルメス。私はどちらかというと、定番よりもデザインの効いた変わったものが好きなんですよね。これなんてまさに、な感じ。ワンちゃんの首輪みたいですごい可愛いなと思って。

川畑 確かに斬新。これ、去年の『ヴィンテージウォッチフェア』の記事の取材のときにもあったよね?

大野 ありましたね。あのときは私、バンドの色味が気に入ってカルティエのタンクを選んだんですけど、正直なところ、こちらも気になっていました。

川畑 なるほど(笑)。

★江口’s一言メモ★

エルメスといえば、ケリーウォッチやケープゴッドも有名ですが、メドールも言わずと知れた名作ですね。こちらは90年代モノ。メドールは旧型と新型があり、こちらの旧型は横開きですが、新しい方になるとボタンタイプで押すと縦に開きます。径自体、新型の方がやや小振りのため、旧型の方が存在感はありますね。エルメスには、ほかにもユニークなデザインが多いので皆さんも探してみてください。

個性派の保坂がトキめいたグッチのエレガンス

川畑 確かに、ヴィンテージウォッチで可愛いデザインは多いよね。少し前まではリーズナブルで、それこそ3万円代のものもたくさんあったと思う。保坂さんはヴィンテージに触れる機会ってこれまで多かった?

保坂 実はそこまで多くなく、詳しいわけではありません。なので、やはりデザイン性やファーストインプレッションで“いい!”と思ったものを選びますね。

川畑 たしかにグッチのデザイン性は唯一無二。

保坂 はい。やはり、その時代ならではのデザインが落とし込まれていると思いますし、オンリーワンの魅力もあります。12色のベゼルが付け替えられる楽しさと、箱とセットになっていている特別感もいいですね。

川畑 去年、ポップアップイベントでグッチを何本か江口時計店さんに入れていただいたけど、結構人気で即なくなったもんね。

大野 どういった方が買って行かれるんですか?

ショウ 20代後半から30代ぐらいの方が多い印象ですね。

保坂 アクセサリー感覚として気軽に付けられますよね。私、結構カジュアルめも、綺麗めもどちらのコーディネートも着るんです。だから、それぞれのスタイルの雰囲気に合わせてベゼルを変えられるのはいいなと思いました。

大野 ベルト部分も特徴的。

保坂 バングルやブレスレットみたいで素敵ですよね。

★江口’s一言メモ★

ラグジュアリーブランド、グッチが展開している、アクセサリーテイストの強い時計ですね。ベゼル部分を交換できる、いわゆるチェンジベゼルで、そんな遊び心もブランドならでは。華奢なデザインも特徴で、このデザイン性は時計メーカーには真似できません。こちらは90年代製で、当時、チェンジベゼルがすごく注目されていました。確かにチェンジベゼル自体、他のブランドでも出してはいましたが、やっぱりこの色彩はさすがですね。

解説者

江口大介さん
古着屋のバイイングなどに10年以上も携わり、その後、吉祥寺にて『江口洋品店』と『江口時計店』をオープン。アンティークウォッチ、ヴィンテージウォッチの知識は他の追随を許さず、さらにはこれまでの経験を活かしながらファッション的目線での提案も。その的確なアドバイスに、業界内での信頼も厚い。

URBAN RESEARCH LADIES’ VINTAGE MARKET
— Watch and Jewelry —

【開催期間 / 店舗】
2022年6月18日(土)~6月26日(日)
アーバンリサーチ アミュプラザ博多店

2022年6月30日(木)~7月7日(木)
アーバンリサーチ ミント神戸店

2022年7月14日(木)~7月21日(木)
アーバンリサーチ ルミネ新宿店

詳しくはNEWSページから

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