クラシカル気分の今年こそ、大活躍の予感! 知られざる【manipuri -マニプリ-】の世界
着こなしがなんだか物足りないとき、華やかさをプラスしたいとき・・・。おしゃれのあらゆる悩みを解決してくれるのが「スカーフ」の存在です。ここ数年、URBAN RESEARCH ROSSOで取り扱っているのは、日本国内のみならず、海外からも注目を集めている日本発のブランド〝マニプリ〟。今回はそんな〝マニプリ〟の、こだわり抜かれたスカーフの制作過程や、今旬な活用術などをブランドマネージャー鮫島さんにお伺いしてきました。
首元に巻くだけでなく、バッグのハンドルにあしらったり、ヘアアクセ風にしてみたり・・・アイディア次第で何通りにも活用できるおしゃれの名脇役「スカーフ」。カジュアル旋風がひと段落し、エレガントさを纏いたい気分の今、再び注目を集めています。
中でも、程よいヴィンテージ感と、豊富な柄バリエーション、さらに手に取りやすいプライスで、おしゃれな人が真っ先にチェックするブランドと言えば、やっぱり〝マニプリ〟。実はブランドの原点はスカーフではなくストールだったのだそう。
そんな馴染みはありつつも意外と知らない〝マニプリ〟の奥深き魅力を、ブランドマネージャーの鮫島典子さんにたっぷりと伺ってきました。
伝統を受け継ぐ職人技の集合体!
本物志向の人にこそ身に着けてほしい〝マニプリ〟
— 今やデイリー名品の定番でもある〝マニプリ〟ですが、どういった経緯でブランドがスタートしたのでしょうか?
鮫島さん(以下、鮫島) 弊社の代表が海外出張先で絵画のような柄のスカーフを目にして以降、虜になったそうで。コレクションをしているうちに、こういった美術品のようなアイテムの魅力を日本でも伝えたいという思いが芽生え、2012年からブランドをスタートさせました。スカーフではなくストールから始まっているのは、当時ストール素材で、大判のスカーフ柄のストールがなかったため。すぐにシルク素材のストールを始めたところ、好評が好評を呼び、今に至ります。
— じっくりと眺めたくなるほど美しいアートのような絵柄は、海外のヴィンテージスカーフからインスピレーションを受けているんですね。
鮫島 そうなんです。今はひとりのデザイナーが美術史などの資料を参考に、1シーズンに13~15パターンもの絵柄を作成しています。2023年S/Sからはデザイナーが4人体制になるのですが、それぞれの個性が柄に投影されて、「らしさ」もありながら新鮮なエッセンスも加わってくるかと思いますので、さらに楽しみにしていただきたいです。
鮫島 ちなみに現在では、生地にインクを吹き付ける〝デジタルプリント〟が主流になっていますが、マニプリでは当初から変わらず〝手捺染(ハンドプリント)〟でつくることにこだわっています。1色ずつ丁寧に染色していく伝統的な技法ですね。これをすることで、色ムラがなく発色し、また裏面の色の出方が表面と遜色ないくらいきれいに出るんです。だからこそ、裏表を気にせずに巻けるというのも魅力です。
鮫島 また、ミシン処理をされることの多いフチを、巻き縫いにしているのも特徴のひとつ。これができる日本の工場は非常に少なく、熟練の職人さんが多くの時間と手間をかけて1枚のスカーフをつくっているんです。
— マニプリのこの高いクオリティは、職人さんのバトンリレーから生まれているんですね。今ではヨーロッパなどでも展開しているんですよね?
鮫島 そうですね。ブランドの発展だけでなく、日本のこの素晴らしい伝統技術がもっと世界に認知されたらうれしいなと思ってます。
— ところで、贅沢な悩みなのですが、こんなにたくさんの種類の柄があると迷ってしまいそう。数あるスカーフの中から自分にぴったりな1枚を選ぶにはどうしたらいいですか?
鮫島 いつものコーディネートに使っている色が入っているスカーフを選ぶと、調和がとれて合わせやすいんじゃないかなと思います。また、スカーフの中心の印象で選ばれる方がいらっしゃいますが、いろんなものに巻いて使いたい方は、四隅にポイントがあるものを選ぶと、アクセントになって装いに効いてきます。
鮫島 ちなみに、「マニプリ=気球柄」という印象をお持ちの方がたくさんいらっしゃるみたいで、シーズン毎に必ず1枚はデザインしています。すごく人気も高いので、柄に迷ったらぜひ参考にしてみてください。
URBAN RESEARCH ROSSOでは今季も〝マニプリ〟が多数ラインナップ!
URBAN RESEARCH ROSSOでは、〝マニプリ〟がスタートした当初からアイテムを幅広く取り揃えています。今季はシンプルなコーディネートのポイントにもなる大判柄を中心に、スカーフは全14種類2型をご用意しています。(※7月中旬発売予定)
また、定番人気のコンビバッグも<ROSSO>だけのスペシャルな柄で登場です。
柄の華やかさはもちろんのこと、ハンドルの付け方にも個性が光るこちらのバッグは、軽くて薄いので、例えばスカーフのように旅バッグに忍ばせて持ち歩いたりするのもよさそう!
定番人気の気球柄も取り入れています!
美しい色や絵柄の〝マニプリ〟で、いつもの装いを華やかに底上げしていきましょう♪
Photo/Takuro Shizen
Edit & Text/Mami Osugi
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